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【保育士解説】保育園や幼稚園で薬を飲ませてくれない理由と解決方法


 

✔︎この記事の信憑性

✔︎男の子のママ。(@hoikushi_mama_)

✔︎保育士・幼稚園教諭として働き、5000人超えの指導経験がある。

✔︎幼稚園選び・保育園選びの相談・同行を行っている
✔︎本記事でわかること
✔︎保育園・幼稚園で塗り薬や投薬を預けてもいいのか?

✔︎病み上がりや塗り薬など、保育園で預ける時にはどうすればいいのか?

✔︎投薬・塗り薬を預けた時保育士・幼稚園教諭の本音

について解説しています!

 

 
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保育園に通われているママさんの悩みのひとつに、『保育園で薬を飲ませてくれない』があるのではないでしょうか。


鼻水や咳が出るから、病院を受診し、飲み薬を1日3回飲むように言われたので、お昼の分を保育園で飲ませてほしい。


こんなことを思って保育園にお願いしようとしても、「基本的に与薬はNGです」と言って断られてしまうケースが多いと思います。


入園前の説明で、『薬は預かりません』と言われてしまう方もいるでしょうし、

どうしても預けて与薬してほしい場合も専用の用紙に薬の名前や使う時間を細かく書いて、薬にも名前を書くなど手間がかかるんですよね。


薬を飲ませてほしいだけなのに、どうしてなのでしょうか。

幼稚園や保育園に投薬をお願いしてもいいのか

・幼稚園・保育園で薬を飲ませてくれない理由
・薬を預かってくれる園
・どうしても投薬をお願いしたい場合、どうすればいいのか
・保育園側の考え

順番にご説明していきます。

保育園・幼稚園に投薬や塗り薬はお願いしてもいいの?

 
英才教育保育士

それぞれの保育園や幼稚園で決められています。

入園時の説明の時には、投薬や塗り薬の預かりについて説明があったはずです。

 

もしも分からなければ、入園時の説明の時に渡された冊子(もしくはプリント)に、

書かれていると思います。

ない場合・分からない場合は、保育園・幼稚園に問い合わせても大丈夫ですよ!

 

保育園や幼稚園で投薬をする時の流れは?

 

私が働いていた園での方法です。

色々なやり方の園があります。

薬の袋にクラス名と名前を書いて、保護者の方が連絡帳に挟んでおきます。

  1. 昼食後、薬を飲ませるのに、名前と飲ませる際に他の先生にも間違いがないようにWチェックを行います。
  2. 「投薬をした」という報告の為、薬袋を捨てずに、袋のままお帳面に挟んで持って帰ってもらいます。

 

 

保育園や幼稚園での塗り薬を塗る時の流れは?

塗り薬は、保護者の方が名前を書いて保育園や幼稚園に持って行きます。

塗り薬はシャワーや沐浴の後、お昼寝の前が多いです。

 

  1. 石鹸で手を洗う
  2. 塗り薬を塗る際に、Wチェックのため、他の先生に声をかけて確認してもらう。
  3. 塗り薬(保湿剤)を着替えの際に塗る。
  4. 子どもを着替えをさせる。

こんな流れになっています。

 

保育園や幼稚園で薬を飲ませてくれない理由

薬を飲ませてくれない理由として、園によって違う場合もありますが基本的には4つあります。

①与薬は基本的に医療行為のため

与薬は『医療行為』とされています。


その為、医療従事者ではない保育士が与薬をしてしまうのはあげる方ももらう方も不安になってしまいます。


誤った形で与薬をしてしまってもすぐに処置は出来ませんし、保証することもできません。


その為、基本的にはNGとしてどうしても必要な場合は『どのように与薬するのか』を保護者から細かく聞いて間違うことのないよう細心の注意を払うのです。

②園側が時間や与薬する児童を誤ってしまう可能性があるため

保育園はたくさんの子どもを見ています。


ただでさえ1日が本当に忙しく余裕がありません。


そのようなバタバタ状況で与薬をすると、何かを間違えてしまうこともあり得ます。


与薬する子どもの名前、与薬時間、薬が複数ある場合はその数など、ひとつでも間違えると大問題です。


しかし、忙しい中で間違えることがないとも言い切れません。


また、毎日同じ先生がやっていれば慣れていると思いますが、その先生がお休みの場合は他の先生が与薬をすることになります。


その場合、ミスも起こりやすくなるでしょう。


保育園は病院ではなく、元気な子どもを預かる場所です。


そこまで完璧には行えないということでしょう。

③薬を与薬する状態であれば休んでほしいため

薬を飲む状態だということは健康ではないですよね。


保育園は基本的には健康で元気な子を預かる為、薬を使う子は休んでほしい、と保育園側は思っています。


子どもは基本的には、咳止めや鼻水止め、解熱剤等を使うと思いますがそれらを使わなくてはいけない体調であればお家でゆっくり休息をとり、回復して元気になってから登園してね、という意図があるのでしょう。

 

④与薬の時間に他の子ども達のカバーもしなくてはいけないため

1人の子を与薬するとなるとそこで保育士の手が取られ、待っている他の子達のカバーもプラスでしなくてはなりません。


それを避ける為に、NGとしている保育園や幼稚園もあります。

みんな平等に過ごせるよう保育園側は考えているのに、

それに時間を取られてしまうと活動計画が乱れ、全員が快適に過ごせなく可能性があるからです。


また、保育士不足と言われている世の中でどの保育園も先生の手が足りないのです。


余裕がないことからも、与薬は出来ないとしている園もありますね。

薬を預かってくれる園

保育園側から言うのはとても珍しいケースですが、中には『お薬のお預かりをします』なんて園も存在します。

 


預かってくれる薬の中に飲み薬ではなく塗り薬の場合があります。


塗り薬とは、発疹や虫刺され等に使うものですね。


こちらであれば預かりOKとなっているのです。


理由としては、『飲み薬より、与薬のリスクが少ない』からです。


飲み薬は時間、量など間違えると大変な事態になります。


命にも関わる場合もあります。


しかし、塗り薬の時間を少し間違えても、量が少し違っても命に関わるパターンは少ないですよね。


このことから塗り薬であれば飲み薬よりも、快く預かってくれる可能性があります。


しかし、厳しい保育園では『塗り薬も塗る分ずつ分けるように』と決まりを設けているところもあります。


塗り薬を少しずつ出して袋あるいは小さなケースに入れて用意しなくてはならないのです。


手間が入りますが、保育園も安全に薬を預かりたい為にそうしているのです。


お願いされたら、きちんとやらなくてはいけませんね。

また、飲み薬でも塗り薬でも預かってくれる場合に必ず『与薬依頼書』というものを書きます。


どのような理由でどんな薬を使うのか、またどうしても保育園の預かり時間内で服用する必要があるのかなどを記入するものです。


中には医師のサインが必要なものもあります。


与薬依頼書を書いて保育園に提出し、薬を預かってもらえるのです。


保育園によって与薬依頼書の内容は違いますが、入園前に原本を貰い必要な時に使えるよう保管しておくのが基本でしょう。

 

どうしても保育園や幼稚園で薬をお願いしたい場合

薬をどうしても預かってほしい場合もあると思います。


子どもの体調で仕事は休めないけれど、鼻水、咳が出ていて保育園に行かせるので薬を使ってほしい。


そのような時は、病院に頼んで1日3回の薬を2回に変えてもらうのがひとつの手です。


病院も保育園が基本的に薬をNGにしていることは理解しています。


なのでもらう時に「保育園に通っているので、1日2回にしてください」と言えばしてくれる可能性が高いです。

3回のお薬しか出してもらえなかった、という場合も中にはあるでしょう。


そのような時はきちんと与薬依頼書を書き、

どのような理由でどのくらいの日数、与薬をして欲しいのか丁寧に話すことが大切です。


先生だって人間です。


与薬は大変でリスクの高いものなので預かりたくないのが本音ですが、

母親がどうしても預かってほしい気持ちをきちんと話すことで、快く預かってくれる場合もあります。


また、保育園を休める場合は休んで、薬を飲む間はおうちでゆっくりするのもひとつですね。

保育園・幼稚園の先生が思う考える薬を飲ませたくない本音

最後に与薬に対する保育士の本音です。

 


一言で言うと嫌です。(笑)


先ほどから申し上げていますが、手間がかかるのです。


自分が担任のクラスであれば、自分が薬を親から預かり、

子どもに与薬し、親に帰すことで1日が終わるのですが、保育士はシフト制です。


早番だと合同保育をやっていて、違うクラスの子を受け入れその時に薬を預かることもあります。


なので、違うクラスの担任の先生に、「〇〇ちゃんのお薬です。与薬をお願いします」と、

与薬をお願いするのですが、その時にすごく嫌な顔をされることもあるのです。


手間がかかる上に、人手も取られるので園活動が途切れてしまうことが嫌なのです。


また、万が一誤って与薬をしてしまうと一大事です。


すぐに親に謝罪の電話をし、体調に変化があった場合は緊急で病院へ行かなくてはなりません。


保育士は1日が本当に忙しくバタバタしています。


そこに+aで薬の与薬が入ってくると精神的にも疲れます。


そんな思いをしてまで、薬は預かりたくないのです。


保護者からすると、そんなことを思うなんてなんて先生だ!と思うかもしれません。


しかし、保育士は医療従事者ではありません。


健康な子を預かる仕事なので薬を飲ませるなんて管轄外なのです。


その為、保育園としても基本的には預からないとしています。


また、預ける場合も与薬依頼書の記入が必要だったり、

薬を小分けにしなくてはいけないルールを作ったりして手間をかけさせ、

保護者の方から『めんどくさいから預けるのやめよう』と思わせるようにしているのかもしれません。

 

私の働いていた保育園では、保湿剤をクラスの半分の子供が持ってくるようになり、毎日投薬をする子どもがおり、

非常に困った経験があります。

給食後からお昼寝までって一番忙しい時間なんです!

でも、その時間に投薬や塗り薬があると、めっちゃ時間がかかるんですよ!!

その結果、保育園自体が投薬や塗り薬を預からない方針になりました。

保育士は本当に人が足りない状態だったので、薬の廃止は本当に助かりました。

 

でも、まだ保育園や幼稚園では薬の預かりを続けているところもあります。

そんな場合は、出来るだけ自宅で出来るなら、自宅でした方が保育士や保育園との関係も良好になると思います。

正直なところ、薬を頻繁に預ける人って保育士にイラッとされています。

保育士、顔には出さないですけどね!

投薬に関する保育士の本音についてご紹介しました!

 

 

 
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