園のルールを守り、協力的な保護者がほとんどですが、中には
“保育園=サービスの場” と勘違いし、やりたい放題・言いたい放題な保護者もいます。
保育士として実際に体験した「困った保護者」「非常識な保護者」を紹介します。
保育士が嫌う保護者① 挨拶しない保護者
コミュニケーションの始まりと言っても過言ではない「挨拶」。
子ども達にも日頃から挨拶の大切さを伝えていますが、保護者の中には挨拶ができない人がいるのです。
入園当初は人見知りや恥ずかしさからか、うつ向きがちな保護者はいますが、何か月・何年経っても挨拶ができない保護者がいます。
挨拶ができない人は、コミュニケーションもまともに取ることができず、いつも「どーも」と小さい声で言ったり、「ほら、先生なんか言ってるよ」と子どもに向かって言ったり…
こちらからどんなに歩み寄ろうとしても、挨拶一つもまともにできない保護者とは信頼関係を築くことは難しいのです。
そんな保護者に限って「ちゃんと挨拶しなさい」と子どもには偉そうに言っている印象もあります。
子どもは常に大人の行動をよく見て、真似をします。
大人として、子どものお手本となれるような素敵な人でいたいですね。
保育士が嫌う保護者② 無断欠席・遅刻をする保護者
入園の際、「欠席の連絡は○時までにお願いします」と必ず伝えています。
それは、ただ単に子どもの欠席状況や理由を把握することだけでなく、給食の数や保育体制など、様々なことに影響があるからでもあります。
保育士として、子ども達が事故やケガ(近年あったバス置き去り事件等でより徹底した人数把握をしています)に遭わず安全に過ごすためにも日頃から子どもの人数を正確に把握しておく必要があるんです!
そのため、無断で欠席されたり、欠席の連絡が遅かったりすると、とても困るのです。
その中でも特に困るのは、アレルギー児の園児の無断欠席・連絡が遅い場合です。
保育園では、栄養士が園内で給食を作っているところがほとんどであり、アレルギーがある子には特別な除去食や代替食を作り提供しています。
アレルギーの子が突然無断欠席をすることによって、その子のためだけに時間をかけて作った給食が無駄になるのです!!
保護者はそんなことも考えず、保育園から連絡をすると「あ、すいません~。連絡するの忘れてました~」と…。
私たちはサービス業じゃないんだ!と思わず言いたくなります。
保育園は自分のためだけにある場ではない、ということを理解し、連絡はしっかりとしましょう。
保育士が嫌う保護者③ 過保護な保護者
大切なお子さんが心配で、どうしても過保護になってしまう保護者がいることはしょうがないことです。
近年のコロナ渦で「集団に入れたくない」「誰とも触れさせたくない」と、より過保護に拍車がかかっている保護者も増えてきました。
ある1歳児(Kくん)の保護者で「この子は指しゃぶりが癖なのですが、指はたくさんのバイ菌がついて汚いので、指しゃぶりをしそうになったら必ず手を洗ってください」と言ってきた方がいました。
指しゃぶりという癖は確かになかなか直すことは難しいのが事実です。
しかし、クラスに何十人と子どもがいる中で、保育士が「その子が指をしゃぶりそうになる場面を常に見て、毎回手を洗ってあげる」ことがどれだけ大変なことが分かりますか?!
保育士の役割や仕事を何だと思っているんだ!と思いました。
コロナ以前から、日頃から保育士は、子どもがお昼寝している間に部屋中のおもちゃを消毒したり、
園内の至るとこを掃除したりと清潔を保っているのに加え、コロナ渦となり、より徹底した消毒や掃除を行っているのです。
子どもを過保護に守ってばかりいる子育てをしていると、子どもの成長も遅れていきます。
小さいときに守られすぎて、ケガも失敗も何も経験できなかった子は、
大きくなった時に絶対に困る場面に遭遇しますし、大人になってからの失敗は怖く、心に大きくダメージが残りやすくなります。
実際に先ほどお話したKくんは、生まれたときから守られすぎ、除菌されまくりの生活をしていたことで、感染症をもらいやすい弱い体となってしまい、入園してから毎シーズン流行する感染症(アデノウイルス・RSウイルス等)に一番に罹ってしまったのです。
その経験を経て、初めてKくんの保護者から「今まで守りすぎていたかも」という声が聞かれました。
保育士が嫌う保護者④ 子どもを放置する保護者
過保護な保護者がいれば、逆に放置しすぎな保護者もいます。
お迎え時間に同じクラスの保護者と会うと立ち話が始まり、そこから子どもは放置。
他の保護者がいても全く気にせず、通路の真ん中で大笑いしていたり、子どもは走り回ってケガしそうになっていても全く気が付かなかったり…。
“これはありえない”と思った出来事は、一度「さようなら」と保育園を出てから、駐輪場で保護者同士の立ち話に夢中になりすぎて、
子どもが道路に飛び出して事故に遭いそうになったり、放置された子どもがケガをして「助けてください」と保育園に戻ってきたりすることです。
保護者同士のコミュニケーションは大切ですが、親として、子どもから目を離さずしっかり見ていてほしいものです。
保育士が嫌う保護者⑤ やってくれて当たり前と思っている保護者
“自分の子だけが良ければいい”と考える保護者は多く、色々注文をつけてくる保護者がいます。
- 勉強に力を入れてほしい
- あの子と一緒に遊ばせないでほしい
- 薬を飲ませてほしい/保湿をこまめにしてほしい
- 牛乳を控えてほしい
- 風邪気味だから外に出さないでほしい
…等
保育園側も子どもの様子や体調に合わせて、無理せず生活できるように配慮はもちろんしていますが、
「今週は外遊びをさせないでください」と無理なお願いをされても、こちらも計画を持って活動を考えていますし、
その子だけお部屋に残すわけにはいかないのです。
保育園は基本“健康なお子さんをお預かりする場所”なので、体調が万全でない場合はできるだけお休みしてほしいですし、
保育園にお願いをするのではなく、親が子どものことを一番に思ってほしいなと感じるところです。
保育士が嫌う保護者⑥ 体調不良を隠して登園させる保護者
幼稚園や保育園は集団生活です。
風邪や感染症はすぐに流行します。
幼稚園や保育園にはそれぞれ、37.5度以上熱がある場合は登園しないでください、
など決まりがあり、それは入園する際に説明を受けているはずです。
でも、熱が出ているのに座薬や薬で熱を下げて登園させる保護者もいるのが現実。
<幼稚園の先生・保育士が嫌いな保護者>1歳になったAちゃんの話
風邪気味が続いており、透明の鼻水が1週間ほど続いていたAちゃん。
保育園では、鼻水が出る度にティッシュで拭いて過ごしていました。
自宅でAちゃんが夜中に体中が熱くなり、
呼びかけても目しか動かせない状態だった為、
熱を計ると39度1分の発熱。
すぐに身体を冷やし、家にあった薬を飲ませたそう。
家にあった薬を飲ませるのではなく、どうして熱が出ているのか次の日の朝にでも病院を受診して、症状に合った薬を飲ませるべきですよね!
勝手に自己判断で薬を飲まずと、病気の発見が遅れてしまう可能性があります。
翌朝には、平熱に下がっていたので登園させた、とのこと。
しかも、そのお母さんはその日仕事もお休み。
なにかあったら携帯にお願いします。
と言われて帰っていかれました。
その時に対応した先生が、まだ経験の浅い先生で上手に連れて帰ってもらえるように話を持っていけなかったことも気にはなると思いますが。。
保育士・幼稚園の先生から嫌われた保護者への意見
- 夜中にそんな高熱出たんやから1日ぐらい家で休ませてあげてよ!
- お母さん仕事休みやろ?自分の歯医者より先に子どもの病院でしょ!
- お母さんの優先順位が分からない!
- 子ども可愛がっているように見えてたけど、子どものことより自分のことが大事なのね。
- 絶対に熱上がるよ。
- なんかあったらどうするんでしょう。
こんな声がたくさん上がって保育士や幼稚園の先生の間で、お母さんの評判は下がります。
保育士・幼稚園の先生が嫌いな保護者にならない為には?
登園の時に熱があった場合は、絶対に保育園・幼稚園は預かりません。
熱は今下がっているけれど、夜に発熱した。
でも仕事に行かなければいけない。
どうすれば良いのか保育士・幼稚園の先生に相談することで、
無理やり預けるような非道な保護者という印象をつけなくて済みます。
保育園や幼稚園の先生と、よい関係を築くと、お子様のことも相談しやすいですよね。
家庭と保育園で良好な関係を築くために大切なこと
ルールや約束事はしっかりと守ること
保育園は集団で生活する場です。
自分だけ良ければいいと自分勝手な行動はせず、集団のルールを守っていきましょう。
また、入園するときに伝えられる園の約束事は、保育園に通う皆さんが気持ちよく生活できるために決まっているものなので、
約束事はしっかりと守りましょう。
保育園を信頼すること
保育士はプロです。
子ども達のために日々勉強をし、子ども達が気持ちよく生活できるために環境も整えています。
また、ケガなどがあった時も状況をしっかりと伝え、状況に合わせて通院する等、子ども達のことを守っています。
ですから、保育園を信頼し、安心して預けてほしいです。
ただ、実際に色々なことが積み重なり、保育士を信頼できない!という方もいらっしゃるかと思います。
そんな時には、遠慮なくLINEからご相談くださいね!
子どもを一緒に育てていく“共育て”という気持ちを持つこと
親だけが頑張る、保育園だけが頑張るのではなく、お互いに子どもに関する情報をまめに共有し、
一緒に方法を考えていくことで、子どもは成長していきます。
✔︎この記事の信憑性✔︎男の子のママ。(@hoikushi_mama_)✔︎保育士・幼稚園教諭として働き、5000人超えの指導経験がある。✔︎本記事でわかること✔︎幼稚園[…]
✔︎この記事の信憑性 ✔︎男の子のママ。(@hoikushi_mama_) ✔︎保育士・幼稚園教諭として働き、5000人超えの指導経験がある。 ɱ[…]