小学校受験の面接で「学校に期待すること」っていう質問がされることがあるらしいけど、いろいろと答えたら「要望の多い母親」と思われそうで不安だわ・・・
でも、「特にありません」って答えたら、学校に関心がない母親と思われそうだし、なんて答えるのがいいのかしら?
小学校受験において「学校に期待すること」という質問は、学校への理解度と家庭の品格を問われる質問ですね。
「最後に、お子さんが本学に入学することになったら、学校にどのようなことを期待しますか?」と聞かれることがあり、ここでうっかり本音を語ると不合格になることもあるので気をつけてください。
「学校に期待すること」への答え方を、小学校受験面接指導で高い合格実績を叩き出す塾長が回答例を交えながら解説します!回答例を交えながら解説します。
小学校受験の面接で、学校に期待することを質問される理由
まだ入学が決まっていない保護者に対して、なぜ学校は「期待すること」を質問するのでしょうか。
それは、「学校と足並みを揃えて子どもの教育ができる家庭か」「学校や他の保護者とトラブルになる可能性はないか」などを見極める必要があるからです。
具体的には、以下の3点を意図した質問であると考えられます。
学校の教育方針や取り組みへの理解を確認するため
学校の教育方針と全く異なることを要望したら、「学校の教育について理解できていない保護者」と判断されます。
学校の教育方針を理解していることが前提であり、その方針を超えない範囲で回答することが大切です。
例えば、昨今は、新型コロナウイルス感染症対策のため、様々な学校の取り組みが中止や縮小を余儀なくされてきました。
このような学校の取り組みに対して、批判的に捉える保護者もいれば、肯定的に捉える保護者もいます。
しっかりと学校の取り組みを理解して、それを肯定的に捉えた回答をすることが大切です。
保護者の品格について知るため
「学校に期待すること」を質問されて、素直に「もっと進学率を上げるために・・・」「もっと学校の設備を・・・」「もっとPTA活動を・・・」などと要望する保護者は、品格のない保護者と見られます。
学校は、本当に「期待すること」を聞きたいわけではないということを、しっかり理解して回答を考えておいてください。
このような保護者は利己主義なことが多く、学校や他の保護者とトラブルになる可能性が多いにあります。
保護者の品格を示すためには、立場をわきまえた発言を心がけましょう。
学校と連携して子どもの教育ができる家庭かを知るため
これは一部の保護者だと思いますが、「子どもの成績が上がらないのは学校の授業が分かりづらいから」「子どもが登校を渋るのは、お友達が悪いから」「授業料を払っているんだから、学校のことは学校で何とかするべき」など、責任を全て学校に押し付けようとする方がいるようです。
しかし、子育ては家庭と学校が連携して行うというのが常識ですから、学校はそのようなご家庭には入学してほしくないと考えるでしょう。
そのため、「学校に期待すること」を聞くことで、小学校6年間を通して学校と連携できる家庭かを判断しているわけです。
小学校受験の面接で「学校に期待すること」の質問例文
「学校に期待することは何ですか」とストレートに聞いてくれたら答えやすいのですが、変化球で聞いてくることもありますので注意しましょう。
また、抽象的な質問もあれば、具体的な場面を想定した形で質問されることもあります。
質問例をいくつか挙げておきますので、以下を参考にしてしっかり回答を準備しておいてください。
- お子さんが入学したら、本校にどのようなことを期待しますか。
- これで面接は終わりですが、最後に何か伝えておきたいことはございますか。
- 本校の教育に対して、要望することがありましたら教えてください。
- 本校に入学したら、お子さんにどのように成長していって欲しいと思われますか。また、そのために学校にはどのような取り組みをして欲しいとお考えですか。
- 学校とご家庭で協力してお子さんを育んでいくために、学校とご家庭がどのように協力することが大切だと思いますか。学校とご家庭でそれぞれ大切だと思うことを教えてください。
- (「お子さんが学校生活を送る上での心配はありますか。」の質問の続きとして)その心配を解消するために、学校に求めることはありますか。
- 本校に入学したら、お子さんはどのような学校生活を送ると思われますか。また、お子さんが豊かな学校生活を送るために、学校に期待することはありますか。
- どのような学校が理想の学校だと思いますか。お母さんご自身の学校生活の経験を踏まえて、「理想の学校」についての考えを教えてください。
- 本学ではカトリックの精神に基づいた宗教教育をしていますが、ご家庭の教育方針と合わないことがあったらどのように対応されますか。学校と家庭のお互いが歩み寄るために、学校に期待することをお話しください。
- 朝、お子さんが「学校に行きたくない」と言い出したけれど、理由を話してくれないということがあったとします。そのような場合に、学校にはどのようなことを伝えますか。また、問題を解決するために学校に対して何を要望しますか。
小学校受験の面接で「学校に期待すること」の回答例文
ポイントは、「教育に熱心であること」と「謙虚な保護者であること」を示す回答をすることです。
学校の教育方針に理解を示しつつ、これらのポイントを押さえた回答を考えておきましょう。
以下に回答例を挙げておきますので、参考にしてください。
学校の教育活動への理解を示す
回答例は以下の通りです。
「感染症の流行が懸念されるご時世ですが、貴校は感染症対策を徹底されていると伺っていますので、従来通りとはいかないかとは存じますが、いろいろな行事を開催していただけたらありがたいです。」
前述した通り、学校の取り組みをよく理解することと、それを肯定的に捉えていることを主眼に置いた回答例です。
感染症対策に限らず、それぞれの学校は特色のある取り組みをしていますので、それに対する理解と共感を示すような回答を考えておきましょう。
子どもの教育への関心を示す
回答例
「PTA活動などを通して学校の教育にお力添えしていきたいと考えておりますので、貴校の学校行事等へ参画できる機会をいただけたら幸いに存じます。」
「子どもの教育のための場を提供してもらう」という回答は、教育熱心な保護者であることを伝えることができます。
あくまでも保護者は入学を志願している側ですので、「ぜひ入学させて欲しい」という気持ちや「そのために教育活動に協力したい」という熱意を伝えるようにしましょう。
家庭教育を充実していく熱意を伝える
回答例は以下の通りです。
「貴校の特色あるカリキュラムや情操教育に魅力を感じていますので、いろいろとご支援を賜われたら幸いです。家庭でも、学校生活を豊かに過ごせるように、お勉強のサポートをしたり、様々な体験をして心を豊かにしたりできるように努めて参ります。」
ただ「期待すること」を答えるだけでは、「一方的に学校に要望する保護者」と見られる恐れがあります。
学校と家庭が足並みを揃えていくことを、学校に期待することを回答すると同時に、家庭でも努力する姿勢を示しましょう。
謙虚な母親であるという姿勢を示す
回答例は以下の通りです。
「学校へ期待して良いことか存じませんが、まだまだ未熟者の親子ですので、子どもの成長のためにも親の成長のためにも、先生方にご指導ご鞭撻をいただきたいと存じます。」
「親子の成長を支えて欲しい」という回答は、謙虚で品格のある保護者という印象を与えることができます。
必要以上に低姿勢になるのはよくありませんが、「先生のご指導を頂戴したい」という思いをはっきりと伝えましょう。
まとめ
「学校に期待すること」の質問は、学校の教育方針への理解や保護者の品格が問われている質問であることがお分かりいただけましたか。
それぞれの学校で求める保護者像は異なりますので、受験する学校に合わせた回答を用意しておきましょう。
しかし、保護者の立場からでは「学校が求める回答」がどのようなものか分からないことも多いと思います。
そのような時は、プロの面接レッスンを受けてみてください。
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