南山大学附属小学校の親子面接では、どんなことを質問されるの?
対策したいから、質問内容について知りたい!
南山大学附属小学校では今まで、一次試験である考査(ペーパーテスト、行動観察)で合格した志願者のみに二次試験として親子面接を行っていました。
しかし、2021年度からは入試方法に変更があり、考査の結果に関わらずすべての志願者との親子面接を実施するようになりました。
これは、南山大学附属小学校の特色である「学校と家庭との教育連携」を理解し、協力姿勢がある家庭かどうかを確認する意図も含まれています。
この入試方法の変更により、さらに親子面接の重要性が高まりました。同時に、「一次試験の考査を突破したから安心」ということもなくなったのです。
南山大学附属小学校のような人気校では、学力面での結果にはほとんど差がありません。他の志願者との差をつけるためにも、まずは面接で押させておくべきポイントをしっかりと知っておきましょう。
南山大学附属小学校の回答集作成付き小学校受験面接特訓を行う筆者が保護者面接の特徴や質問内容を詳しく解説していきます。
南山大学附属小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
南山大学附属小学校の面接を受けるなら知っておくこと
南山大学附属小学校は、学校法人南山学園の運営する共学のカトリック系小学校です。キリスト教の世界観に基づく教育を目指しており、「人間の尊厳のために」を教育のモットーとしています。キリスト教の「隣人愛」の教えを元に、他者を慈しみ尊重する優しやや個性を大切にすることを重要視した教育を行っています。
毎年入学定員は90名で、多くの生徒が系列である南山中学校女子部・男子部に進学します。系列の南山大学以外にも、国立大学への進学者を多く出しています。高い学力と、のびのびとした教育環境で愛知県では不動の人気を誇る私立小学校です。
【南山大学附属小学校】親子面接の特徴
南山大学附属小学校の親子面接は、父・母・志願者それぞれに付き3~5問程度の質問があり、時間はおおよそ15分です。
面接官の先生は2~3人おり、テーブルを挟んで奥に座っています。
志願者家族には、それぞれに椅子が用意されています。
主に質問を担当する先生は、比較的にこやかで優しく話される方が多いようですが、面接自体は厳かな雰囲気でほどよい緊張感の中で行われます。
雰囲気に飲まれてしどろもどろにならないよう、面接練習では服装や座り方など、本番に近い状態で何度か行うことをおすすめします。
南山大学附属小学校には保護者会が中心となって行う「見守りデイ」や、保護者対象の異学年交流会など親御さんが参加する活動が多く見られます。
そのため、学校との連携に協力的であることを示すため、両親揃っての参加が望ましいでしょう。父親、母親共に事前にスケジュールを調節し、参加できるようにしておいてください。
医療関係者など、当日やむを得ず欠席する可能性がある職業の方は、事前に説明会などで相談しておいてください。
【南山大学附属小学校】親子面接で質問される内容
南山大学附属小学校での面接では、父親・母親に対してそれぞれ質問があります。大まかな傾向を知っておくと対策しやすいので、過去の受験者が多く受けた質問を押さえておきましょう。
お父様
家族との関わり方や教育方針、きちんと子育てに参加して子供の性格や強みを把握しているのかを聞く内容が比較的多い傾向にあります。
よくある質問は以下のとおりです。
- お子さんとは、よく何をして遊びますか
- お子さんが得意なこと、興味を持っていることは何ですか
- 最近お子さんを褒めたことはありますか。(子供の反応、エピソード)
- ご家庭で一番大切にしていることは何ですか
- 最近のニュースで、気になったものは何ですか(そのニュースについて、お子さんとどのようにお話をされましたか)
- どんな時にお子さんを褒めますか(しかりますか)
- 私立小学校についてどう思われますか
- 最近気になる時事問題はございますか
- 最近気になる海外情勢はございますか
子育てや教育方針とは別に、時事問題や海外情勢などに関する質問もされることがあります。
「国際人として必要なことは何だと思いますか」と質問された方もいるようです。
南山大学附属小学校では、異文化を理解し国際的な感覚を養うために一年生からネイティブ講師による英語授業を行うなど、国際教育にも力を入れています。
社会情勢にもきちんと精通した、知識と常識のある保護者を求める傾向にあることを念頭におき、対策してください。
お母様
お母様への質問は、お子さんの性格や内面的なものから他者との関わり方、学校との連携についての内容が多い傾向にあります。
以下の代表的な質問は、必ず応えられるようにしてください。
- お子さんは普段、お友達(兄弟)とどのように関わっていますか
- お子さんの優しさを感じられるエピソードを教えてください
- どのような性格のお子様ですか
- 受験を決めたのはどなたですか
- 学校でお子さんがトラブルに巻き込まれた場合、どのような対応しますか
- お子さんにアレルギーや持病はありますか
- 入学後にお子さんに発達障害がわかった場合、どうしますか
- 他の学校を受験しましたか
アレルギーや持病、発達障害に関する質問は受験の合否には直接関係なく、他の学校でも良くされる確認のための質問です。
特に発達障害に関する質問は、近年障害の細分化がされ、見逃されてきた障害が多く世に広まっている近年よくされるように感じます。
学校でのトラブルに関する質問も同様に、大切なのは「学校と連携して柔軟に対応する姿勢」を見せることです。ご自身の言葉で伝えられるように考えておきましょう。
お子さんのエピソードや他者との関わりについては、第三者の目が入った視点だとより伝わりやすく印象に残りやすいです。
「幼稚園の先生から、◯◯ということがあったと聞き、我が子の心の成長を嬉しく思いました。」「お友達のお母様からも◯◯と言われることがあります。」など、
自分の主観だけでなく第三者からも褒めてもらったエピソードがあると良いですね。
幼稚園や習い事の先生など、回りの方からお子さんの普段の様子や友達との関わり方を普段から聞いて把握しておいてください。
お子さま
比較的オーソドックスな質問が多い傾向です。特徴的なのは、お友達や家族の性格を問うものが多いことです。他者に目を向けて、その人がどんな人なのか知ろうとする気持ちや寄り添う気持ちがあるかどうかを確認しています。カトリック系ならではの質問ですね。
- お名前を教えてください
- お昼ごはんは食べましたか(何を食べたか記憶しているかの確認)
- 学校へはどのように来ましたか(通学路の確認)
- 幼稚園、保育園のお友達の名前を教えてください
- そのお友達はどんな子ですか
- 幼稚園、保育園では何をして遊びますか
- 一緒に住んでいる人のお名前を教えてください(保護者の名前をフルネームで言えるか)
- お父さんやお母さんに褒められるときはどんな時ですか
- 家族と一緒にいて、一番楽しかったことは何ですか
- 習い事をしていますか(何をするのが好きですか)
家族やお友達に関する質問では、他者への優しさや思いやりが感じられるような答え方が好まれます。「家族で◯◯に行ったとき、お父さんとお母さんが楽しそうで私も嬉しくなりました。」のような回答が模範的です。
【南山大学附属小学校】面接で失敗しないために気を付けること
南山大学附属小学校では、自ら学ぶ姿勢を持つこと・神様に愛されていることを知り、周りにもその優しさを分け与えることができることを大切にした教育を行っています。また、生徒のために保護者との連携を重要視しています。当然ですが志願者とその家族にも、南山大学附属小学の教育への理解と協力姿勢が求められます。
毎年多くの志願者が南山大学附属小学校を志望しています。愛知県内の小学校では、最も倍率の高い学校だと言えるでしょう。そのため、付け焼き刃の面接対策はすぐに見抜かれ残念な結果に終わってしまいます。定番の質問はもちろん、特徴的な内容をきちんと対策し万全を期して面接に望んでください。