ふと疑問に思ったんだけれど、面接では真顔と笑顔のどちらの方が好印象なの?
真顔の方が真剣さが伝わる気もするし、笑顔の方があたたかい家庭の雰囲気が伝わる気もするし、良く分からないわ・・・
小学校受験の面接で、真顔と笑顔のどちらが良いかはケースバイケースです。
心理学的にも、笑顔は相手に安心感を与え、印象を良くすると言われていますので、面接の雰囲気や質問内容によっては、笑顔の方が好印象になることもあるでしょう。
以下に笑いや笑顔の方が好印象になるケースを挙げますので、状況に応じて判断をしてください。
本記事では、小学校受験面接指導で高い合格実績を叩き出す塾長が解説していきます!
親子面接では、笑顔で質問に答えた方が好印象?
親子面接では、志望動機などは真剣な表情で回答するのが普通ですが、笑顔で質問に答えた方が好印象になることがあります。
なぜなら、「人間味のある人」「雰囲気の良いご家庭」などと感じてもらえるからです。
特に、お子さんが質問に答えるときは、表情が豊かな方がより魅力的な子どもに見えるでしょう。
また、次のような質問をされた場合は、真顔よりも笑顔の方が好印象になりますので、ご両親も表情を意識してみてください。
<お子さまの場合>
お子さんの場合は、「好き」「楽しい」「嬉しい」などの好意的な感情を含んだ質問をされた時に、笑顔で生き生きと答えられると良いでしょう。
例えば、以下のような質問をされた時に笑顔で答えられると印象が良いですが、お子様の場合は無理に笑うことを指導する必要はありません。
お子さんが自分の言葉で生き生きとお話ができるように、面接練習をがんばりましょう。
- 将来の夢を教えてください。
- 夏休み(冬休み)の思い出を教えてください。
- これまでお勉強を頑張ってきたと思いますが、どんなお勉強が楽しかったですか。
- 今1番好きなことは何ですか。
- 幼稚園では、どんなことが楽しみですか。
- 仲良しのお友達のお名前と、そのお友達の良いところを教えてください。
- 小学生になったら、どんなことをしてみたいですか。
<ご両親の場合>
ご両親の場合、以下の例のように小学校の魅力やお子さんの良さなど、ポジティブな内容を伝える時に笑顔で答えられると良いでしょう。
ただ、ずっと笑顔で話しているのは不自然ですので、会話の中で笑顔が見られる程度にしておいてください。
- これまでの子育てで、1番嬉しかったことを教えてください。
- お子さんの良さが分かるエピソードを教えてください。
- 本校のどのようなところに魅力を感じましたか。(学校説明会での印象、先生や児童の魅力などを答える場合)
- 親子で夢中になっていることがありましたら教えてください。
- お子さんは受験のためにお勉強などを頑張ってきたと思いますが、その中でお子さんが成長したなと感じたことを具体的にお話しください。
親子面接では、子どもが答えられない時に親は笑いながら見守る?
お子さんが面接官の質問に答えられず沈黙が流れた時に、親は大きく分けて3つのパターンの行動を取ります。
1つ目は、お子さんの代わりに回答するパターンです。
面接では、質問された人が答えるというのがマナーになっていますし、「子どもの主体性を奪う過保護な親」と思われるので、お子さんの代わりに回答するのはおすすめしません。
「お母さんから見てどうですか?」など、話を振られた時に答えるようにしてください。
2つ目は、お子さんに「◯◯だったでしょう?」と、準備した回答を促すパターンです。
1つ目のパターンよりはマシですが、お子さんが自分の言葉でお話しできるように、ご両親はお子さんがお話しするまで我慢していただきたいです。
3つ目は、お子さんを見守るパターンです。
この時、不安そうな目でお子さんを見る方と微笑みながらお子さんを見守る方がいますが、お子さんを見守るなら微笑みながらの方が望ましいでしょう。
もしお子さんが「?」という表情でご両親の方を見てきた場合は、「先生は〇〇について聞いていらっしゃるのよ」などと、質問の意味をお子さんが分かるように声をかけてあげれば十分です。
面接中のお子さんを微笑みながら見守るご両親の姿は、多くの学校が求める父親像・母親像と重なるものがあるはずです。
お子さんが質問されている時の親の反応も評価されていることを忘れないようにしてください。
面接官が緊張をほぐすために笑いを誘うような発言をした時、受験者や親も笑った方が良いの?
面接は、常に緊張感を持って臨むのが基本です。
しかし、学校や面接官によっては「もっと普段の様子を見たい」という意図から、リラックスした雰囲気で面接を行いたいと考えている場合があります。
面接開始時に「緊張していらっしゃるかもしれませんが、リラックスしてお答えいただけたら大丈夫ですよ」などと声をかけられることがありますが、そのような時は笑顔で「ありがとうございます。」と答えると好印象です。
また、面接中に「すごいね」とお子さんを褒めてもらったり、「素晴らしいですね」と保護者の子育てを肯定的に評価してもらったりすることがあります。
このような時も、「ありがたいお言葉です」などと笑顔で反応できると良いでしょう。
あるいは、面接官が笑いを誘うような発言をすることもあるようです。
そのような時に「笑っていいものか・・・」と考えてしまいますが、お子さんもご両親も笑った方が好印象だと思います。
相手の意図を理解して反応できるというのはコミュニケーションの基礎ですので、しっかりと会話のキャッチボールができるように心の準備をしておきましょう。
くれぐれも上品な笑いを心掛けてくださいね。
親子面接中に、子どもやもう片方の親の様子を見て、つい笑ってしまった時の面接官の印象は?
親子面接中に、緊張のあまり「つい笑ってしまった」という方がいるようです。
あるいは、お子さんがおかしなことを言ったり、パートナーがしどろもどろだったりして思わず笑ってしまうということがあるかもしれません。
この時、身内の失敗を嘲笑うのは論外ですが、微笑み程度の笑いであれば印象は悪くないです。
むしろ、失敗を挽回するチャンスになることもありますので、以下の例を参考にして万が一笑ってしまった時に備えておきましょう。
例えば、お父さんが面接でしどろもどろだったとしましょう。
この時、お母さんは、うなづきながら、そして微笑みながらお父さんを見るようにしてください。
もし、面接官から「笑顔でうなづいておられましたが、お母さんはいかがですか」などと話を振られたらチャンスです。
「思わず笑顔になっていたようですみませんでした。父親は不器用なところもありますが、息子のためにできることを精一杯やろうとする人で、今の回答を聞いていたら父親らしいなと思い、微笑ましく感じておりました。私としては・・・」と言ってみるのはどうでしょうか。
面接官からすると「他人の失敗にも寛容で、心にゆとりがある母親」という印象になります。
「つい笑ってしまった」という状況や程度にもよりますが、このような事態を想定しておくことで、万が一の事態でも冷静に対処できるでしょう。
まとめ
小学校受験の面接では、答える内容も重要ですが、表情や立ち居振る舞いなどによってもご両親の人間性の豊かさをアピールすることができます。
また、笑顔は緊張を和らげる効果もありますので、緊張しやすい方は特に笑顔が有効でしょう。
しかし、「笑い」というのは人によって感じ方が異なるため、「自然な笑顔になっているか」「どの場面で笑顔が必要か」「どのように笑い返したら良いか」など、分からないことも多いと思います。
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もちろん、笑顔が自然にできているか、笑顔すぎて軽い印象になっていないかなど、いろいろな側面からアドバイスをさせていただきたいと考えています。
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