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【小学校受験面接】「母親の役割」質問例と合格を分ける回答ポイント

【小学校受験面接】「母親の役割」質問例と合格を分ける回答ポイント
ママ
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面接で「母親の役割」って聞かれても、「家事や育児が母親の役割です。」って答えればいいのかしら?

そもそも、学校の先生はどうしてそんなことを聞くのかしら・・・

塾長
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学校受験の面接において、「親の役割」はよくされる質問のひとつです。

「どうしてそんなことを聞くのか」という疑問は、とても素晴らしい観点だと思います。

相手の質問の意図が分かれば、正しい言葉のキャッチボールができますよ。

では、どうして「母親の役割」を聞くのかを踏まえて、どのように答えたらいいのか、回答例を示しながら、小学校受験面接指導で高い合格実績を叩き出す塾長が解説していきます!

小学校受験の面接で、母親の役割について質問する理由

まず、子育てにおいては、「小学校での教育よりも家庭教育が大切」というのが前提になります。

幼稚園は3年、小学校は6年間しかありませんが、家庭教育は大人になるまで続くわけですからね。

そして、その家庭教育の中心は、母親であることが多いのが現状です。

この機会に改めて、母親の役割を一緒に考えてみましょう。

 

さて、小学校受験において、主役はもちろんお子さんです。

しかし、どの小学校を受験をするかを決めるのは、母親の判断が大きかったのではないでしょうか。

また、どのようなお子さんに育ててきたかも、母親の関わりが大きく左右しているはずです。

学校も、もちろんそれらのことを承知しています。

つまり、学校側は「子どもを見れば母親が分かるし、母親を見れば子どもが分かる」と考えているわけですね。

ですから、お子さんが持っている性質や家庭教育の状態を知りたくて、母親の役割を質問しています。

 

また、母親に不安要素がないか確認する意味もあるでしょう。

幼稚園受験や小学校受験をさせる母親は過干渉の親である傾向があります。

受験生の母親は、お子さんの将来のためにできることを精一杯やろうとするのですから、お子さんに干渉するのは当たり前のことですよね。

ただし、過干渉の親の一部は、モンスターペアレント(クレーマー)になる可能性を秘めているのをご存知でしょうか。

当然、学校の先生はモンスターペアレントを嫌がりますので、母親に不安要素はないか、どのように子育てに関わってきたかを知りたくて母親の役割を聞いているわけです。

小学校受験の面接で、母親の役割を質問する時の質問例

面接では、直接的に母親の役割について質問されることもありますが、別の角度から質問される場合もあります。

以下に質問例を挙げましたので、どのような質問をされても答えられるように準備しておきましょう。

 

  • 母親の役割で大切だと思うことを教えてください。
  • ご家庭における母親の役割を教えてください。
  • 理想の母親とは、どのような母親だと思いますか。具体的にご意見をお聞かせください。
  • お子さんがいけないことをした時は、どのようにするべきだと考えていますか。お母さんとしての立場からお話しください。
  • ご両親で役割分担をしていることがありますか。ありましたら、どうしてそのような分担をしているのかを教えてください。
  • 母親として、お子さんに一番伝えたいことは何ですか。
  • お子さんに対して、どのような母親でいようと心がけていますか。具体的に心がけていることを3つ教えてください。
  • これまで受験のためにいろいろと準備をしてきたと思いますが、母親としてどのようにお子さんに接して来られましたか。
  • 母親とは、子どもにとってどのような存在であるべきだと考えていますか。お母さんご自身が子どもの頃の経験を踏まえてお話しください。
  • お子さんが本学に入学することになった場合、母親として学校の教育活動に対してどのように関わっていきたいとお考えですか。具体的にお聞かせください。
  • 子育てにおいて母親として気を付けていることを、これまでの子育ての経験を踏まえてお話しください。
  • これまで、どのような親子関係を築いて来られましたか。母親としての立場からお答えください。
  • お子さんに、どのような人に育って欲しいとお考えですか。また、そのために母親としてどのような責任があると思いますか。

 

小学校受験の面接で、母親の役割の質問をされた時の回答ポイント

母親の役割について質問をされた時は、「子どもの健全な成長を支えられる母親」「謙虚な姿勢で学校に協力できる母親」という内容を踏まえて答えるのがポイントです。

具体的には、以下のような観点を踏まえて回答するようにしてください。

 

質問の意図を理解する

どうして学校が母親の役割について質問するのか、その意図を理解しておくことで、的を射た回答をすることができます。

 

母親が子どもに与える影響は大きいですから、単純に母親としての力量を測りたいこともあるでしょう。

しかし、学校は様々なトラブルを抱えていることがあり、もっと具体的に母親の役割をどう考えているかを知りたい場合もあります。

例えば、

  • 地域の方から通学中のマナーについてクレームがあるなど、社会的なマナーをきちんと指導できている家庭が少ない。
  • 忘れ物が多い、宿題の提出率が悪いなど、家庭で勉強を見ていない保護者が増えてきた。
  • いわゆるモンスターペアレントと言われるような、利己主義な保護者がいて困っている。
  • 学校行事や保護者会等への参加率が低く、学校教育への関心の低い保護者が増えてきた。
  • 保護者が他の家庭の悪口を言うなど、保護者間のトラブルが、子どもの人間関係に悪影響を与えている。
  • 過干渉、過保護な保護者がいるために、子どもの自立が妨げられている家庭が多い。

など、学校が何かしらの問題を抱えている場合が考えられます。

つまり、受験者の母親がどのような保護者なのかを見極めようとして、母親の役割について質問してくるわけです。

 

学校は、直接的に「このようなトラブルがあって困っている」とは言わないでしょうが、入学説明会等で「このような保護者を求めている」ということを伝えているはずです。

そのことを念頭に置いておくことで、的を射た回答をすることができます。

学校の教育方針を踏まえる

学校の教育方針の中で、家庭で大切にしている母親の役割と重なる部分を見つけて、そのことについて意見を述べましょう。

 

例えば、「自主・自律」を尊重する学校と、カトリック系の学校では、学校が求める母親の役割は異なります。

前者の場合は「子どもの自主性を尊重するための環境づくりをすることが母親の役割だと考えています」などの回答が望ましく、後者の場合は「いつもそばであたたかく見守りつつ、礼儀作法についてしっかりと教えていくことが母親の役割だと思います」などの回答が相応しいでしょう。

付け焼き刃の回答ではなく、普段から実践していることを踏まえて回答するようにしてくださいね。

 

特に、「伝統校」は学校の風格を重視していますし、宗教教育をしている学校も学校の風紀を大切にしていますので、受験する学校の教育理念をよく理解しておきましょう。

 

表現を工夫する

母親の役割について「心がけていること」「これまでの子育て」について質問された場合、普段からしていることやこれまでの経験から回答することになります。

もちろん、いつも理想の母親として子育てができていれば良いのですが、現実は難しいですよね。

 

そのような時は、表現を工夫してみましょう。

例えば、「子どもが公園で遊んでいる時になおざりにしがち」は「子どもの自主性を尊重して、好奇心の芽を育てるようにしている」、「つい口うるさく注意してしまう」は「社会的なマナーや礼儀作法、努力することの大切さについては厳しく教えています」などと表現すれば、面接官の印象も良くなります。

まさに、「物は言いよう」です。

 

完璧な母親を演じない

そもそも完璧な母親などいませんよね。

だから、母親の役割について回答する時も、自分がどれだけ素晴らしいかをアピールしすぎる必要はありません。

あくまでも、主役はお子様ですから、お子さんの成長を支えられる親であることを伝えられれば、それで大丈夫です。

 

例えば、「うちの息子は△△な子ですから、母親の役割では〇〇が1番大切です。」と決めつけた言い方よりは、「〇〇が大切だと考え子育てに励んできましたが、より△△な子に育つように先生方のご指導をいただきながら母親の役割を果たせるように尽力したいです。」と回答する方が好印象になります。

固定観念に囚われた母親より、子どもと一緒に成長していける母親の方が、学校が求める母親像であると言えるでしょう。

 

具体的なエピソードを入れる

具体的なエピソードを入れることで、意見の説得力が増しますし、面接官の先生にも内容が伝わりやすくなります。

結構多いのが、「母親の役割は?」と質問されて「子どもをあたたかく見守りながら、きちんと躾をすることです。」などの抽象的な回答しかしない方です。

せっかく母親としての魅力をアピールするチャンスですので、もうひと言付け足せると良いですね。

ちょっとしたエピソードを添えるだけでも、説得力があり、面接官の印象に残る回答になりますので、母親としての役割を果たせたと感じた場面をいくつか思い出しておきましょう。

 

注意していただきたいのは、「いついつ、どこどこで、何何をして・・・」とダラダラ話さないことです。

限りある面接時間を有効に使うためにも、話す内容はなるべく簡潔にまとめておいてください。

 母親の面接は、小学校受験の合否を左右する!

 

小学校受験の面接は、お子さんと同じくらい母親も評価されていることがお分かりいただけたでしょうか。

お子さんは幼児教室などで面接練習をする機会がありますが、保護者の方はなかなかそのような機会に恵まれません。

そのため、多くのお母さんは不安を抱えたまま面接を迎えることになってしまいますが、不安要素はなるべく取り除いて入試に挑むべきですよね。

 

お子さんの合格を勝ち取るためには、母親も面接レッスンを受けるのがおすすめです。

私が提供する「小学校受験面接特訓」では、受験する学校や各ご家庭に合わせた面接指導をしております。

元面接官で幼児教室の代表をしてきた経験から、お子さんやお母さんの魅力を最大限伝える方法をお伝えさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

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