大阪教育大学附属天王寺小学校を受験するんだけど、抽選や倍率・偏差値などを知りたい!
大阪では、国立小学校の倍率が軒並み高く、大変狭き門となっています。
特に、天王寺小学校は大阪府内でもダントツに倍率が高くなっていて、十分に対策を練らないと合格を勝ち取るのは難しいでしょう。
また、私立とも入試の傾向が違いますので、ぜひこのページを最後までご覧いただき、お役立てください。
本記事では、大阪教育大学附属天王寺小学校合格者を輩出している筆者がついて解説します!
大阪教育大学附属天王寺小学校
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- 大阪教育大学附属天王寺小学校の難易度やレベル・偏差値は?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の倍率は?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の受験内容は?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の試験問題は?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の過去問は?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校はくじ引きの抽選がある?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校は、塾に通わずに記念受験をする人はどれぐらい?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校を受験して、落ちたらどうする?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の口コミや評判は?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校にいじめがあるって本当?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の先生や雰囲気は?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の保護者はどんな雰囲気?
- 大阪 教育大学附属天王寺小学校には、学童ってある?
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の進学先は?中学受験するの?
大阪教育大学附属天王寺小学校の難易度やレベル・偏差値は?
願書を提出したら、いよいよ入学試験を受けるわけですが、天王寺小学校の入学試験は難易度もレベルも偏差値も、
非常に高いのが特徴です。
それにはいろいろな理由があるので、一つずつ解説していきます。
特に、天王寺小学校を単願している方は、しっかりとご覧ください。
<試験内容が特徴的>
ここ数年、天王寺小学校の試験内容は、多種多様なものとなっています。
試験問題の詳細については後述しますが、いわゆる「出題傾向」の分析が非常にしにくくなっています。
というのも、2018年から保護者面接が導入されたり、幼児教室では学習しないような問題が出題されたりと、
毎年試験内容に変化があるからです。
私立入試と同じように考えていると、全く対応ができないことも多くあります。
<私立小学校との併願が多い>
9〜10月に私立入試を終えたお子さんたちが次に目指すのが、1月の国立小学校の入試です。
天王寺小学校単願のお子さんは、すでに私立受験を経験した子どもたちとの競争になるわけですから、
経験値や適応力に大きな差が生まれてしまいます。
多くの私立受験組が天王寺小学校も受験するわけですから、ハイレベルな競争になることが想定されます。
<かなり高い偏差値が必要>
入学試験は、その年のお子さんの様子や保護者面接の内容も大きく関わってきます。
そのため、どれくらいの偏差値が必要かを推し測ることは難しいですが、
幼児教室や出版社が行っている小学校受験の模試を参考にしますと、偏差値60〜65程度が合格ラインの目安になります。
志望校判定で、私立では上位だとしても、天王寺では中位になることもよくあります。
これらのことから、天王寺小学校の難易度やレベル・偏差値はかなり高いと言えます。
大阪教育大学附属天王寺小学校の倍率は?
天王寺小学校の倍率は約4〜5倍で、2022年度の倍率は4.2倍と、大阪でも屈指の倍率を誇っています。
ちなみに、同じ大阪教育大学附属の池田小学校は2.4倍、平野小学校は1.4倍となっていて、
私立の進学校として有名な城星学園小学校の倍率が1.68倍ですから、いかに天王寺小学校の倍率が高いかが分かります。
これには、
- 私立に落ちたから、国立を受験する
- 私立に合格したけど、天王寺小学校も検討したいから受験する
- 国立単願で、大阪教育大学附属小学校の中では一番アクセスがよいから天王寺小学校を受験する
- 受験料もそんなに高くないし、とりあえず実力試しで記念に受験してみる
など、さまざまな要因が考えられます。
いずれにせよ、狭き門を通過しなくてはなりません。
難関校である大阪教育大学附属天王寺小学校の合格する勉強法については、以下の記事をご覧ください。
大阪教育大学附属天王寺小学校の受験内容は?
大阪教育大学附属天王寺小学校の試験内容は、
- 筆記
- 実技
- 行動観察
- 面接(志願者面接・保護者面接)
となっています。
しかし、実際には
- 保護者への確認書(学校との誓約書)の提出
- 保護者アンケートの記入(制限時間40分で、トラブル対応や子育ての方針等を記入する)
も行われており、これも受験内容に関連していると考えられます。
また、1次調査の「筆記」と「保護者アンケート」で1次試験に合格しないと、
2次調査の「実技」「行動観察」「面接」には進めません。
大阪教育大学附属天王寺小学校の試験問題は?
前述の通り、出題内容が変わることがあるため、あくまでも近年の出題内容として参考にしてください。
<筆記(1次調査)>
- 言語
- 常識
- 空間把握
- 数量関係
- 迷路
- 話の記憶
- 巧緻性
- 制作(行動観察)
- 箸使い(行動観察)
- リズム表現(実技)
1次調査は、主に筆記ですが、その中には行動観察や実技も含まれています。
筆記の内容は、難易度が高めに設定されています。
「常識」の分野では、基礎的な知識を問う問題も出題されますが、
その他の分野では思考力が問われる問題が多く出題されています。
問題量が少ない私立を受験したお子さんや、基礎的な問題を主に出題する私立を受験したお子さんにとっては、
相当難しい問題でしょう。
<実技(2次調査)>
- なわとび
- リズム表現
- 歌唱
- 体操
<行動観察(2次調査)>
- グループでの競争
- グループでの制作
- スモッグの着脱
- 掃除
- ジャンケンすごろく
<面接>
- 親子面接
2次調査では、実技や行動観察、面接が行われます。
実技では、体の使い方や体幹、持久力などの運動能力が試されます。
行動観察では、協調性や指示を聞いて行動する力、日常生活の中で体得する力などが身についているかを見られているようです。
親子面接は、独特の形式で行われるので、詳しくは後述します。
大阪教育大学附属天王寺小学校の過去問は?
天王寺小学校の試験内容は難易度が高いため、しっかりと対策をしないと1次調査で不合格になってしまいます。
まずは、お子さんに過去問を解かせてみましょう。
そうすることで、お子さんにとってどれくらい難易度が高いのか、お子さんの苦手な分野はどういうところなのかが分かります。
「過去問は入試直前に解かせたい」「もう少し力が付いてから過去問を解かせたい」と考えている方もいるようですが、
私の考えは違います。
まずは過去問を解くべきです。
なぜなら、入試直前に苦手なところが判明しても対策が間に合わないからです。
それに、「もう少し力が付いてから」とは、いつのことになるでしょうか。
そもそも、全ての分野を完璧にできるお子さんはいません。
お子さんに必要な学習に重点的に取り組むためにも、早期に過去問を解くことは重要なのです。
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こちらの過去問を出版している日本学習図書は、多くの学校の入試を監修してきた経歴のある出版社です。
保護者作文の文例集も掲載されているので、お子さんの受験対策としてはもちろん、保護者の受験対策としても価値のある1冊です。
大阪教育大学附属天王寺小学校はくじ引きの抽選がある?
以前は採用されていたくじ引き抽選ですが、今では大阪のどの国立小学校でも廃止されています。
くじ引き抽選がなくなったことで、運よりも実力が試されるというわけです。
大阪教育大学附属天王寺小学校は、塾に通わずに記念受験をする人はどれぐらい?
記念受験をする人数を正確に把握することは困難ですが、一定数いることは確かでしょう。
なぜなら、毎年
- 「待合教室で走り回っていた」
- 「奇抜な格好の保護者がいた」
という口コミが見られるからです。
幼児教室で指導を受けている子どもや対策をしている保護者なら、そんなことはしません。
受験料も3000円程度ですし、思い切ってチャレンジしてみたくなる気持ちも分かりますよね。
大阪教育大学附属天王寺小学校を受験して、落ちたらどうする?
これは、単願か併願かなどの状況によって異なります。
<併願で、すでに私立に合格している場合>
- 合格している私立小学校に入学する
- 1次募集で不合格だった私立小学校の2次募集を受ける
<併願で、受験した私立が全て不合格だった場合>
- 私立小学校の2次募集を受ける
- 通学区にある公立小学校へ入学する
<単願の場合>
- 通学区にある公立小学校に入学する
というパターンです。
しかし、単願の場合でも、「せっかくここまで勉強してきたんだから・・・」と私立小学校への入学を検討する保護者の方もいるようです。
お子さんの希望や保護者の希望、学校の教育方針やご家庭との相性、家計の問題などをよく考えてから、
進学先を決めるようにしましょう。
大阪教育大学附属天王寺小学校の口コミや評判は?
天王寺小学校の口コミや評判は、総合的によいです。
一方で、学校の方針に合わない保護者は、苦労されることもあるようです。
それぞれの口コミや評判について解説します。
<よい口コミ・評判>
- 教育熱心な保護者が多く、低学年から学習塾に通わせることも当たり前という中で子どもが成長できるので、教育環境に恵まれている。
- 毎年、難関中学校への進学率が高い。
- しっかりした家庭の子どもが集まるから、授業中の立ち歩きや問題を抱えた家庭とのトラブルなどがない。
- ほとんどのお子さんが中学受験を見通して入学しているため、授業のレベルが高い。
- 学校行事が多く設けられており、林間学校やスキー教室、学芸会など、貴重な体験ができる。
- 天王寺駅から程近く、交通の便がよいので通わせやすい。
- 警備員が常駐しているので、セキュリティ面がしっかりしている。
などの口コミや評判が見られました。
「教育熱心な保護者が多い」ことや「みんな勉強に向かって真剣に取り組む環境」が、天王寺小学校の魅力のようです。
<悪い口コミ・評判>
- 学習内容は公立と同じだから、中学受験を目指すためには低学年から塾に通わせないといけない。
- 先生は、学習に対して研究熱心であるが、子どもたちに寄り添った指導ができているのかが疑問。
- PTA活動が多すぎて、毎月数回学校に行かないといけないのが大変。
- 駐車場はないため、急なお迎えがあったときに困る。
などの口コミや評判が見られました。
国立学校に私立のような先取り学習は望めませんし、PTA活動に積極的に参加できないご家庭の場合は苦労されることもあるようです。
大阪教育大学附属天王寺小学校にいじめがあるって本当?
いじめについて言及されている口コミもありますが、過去の口コミが多く、最近のいじめについては調べても出てきませんでした。
大阪府教育委員会を中心に、各学校でもいじめ対策基本方針を策定していますので、
万が一いじめが発生したときでも、学校は教育委員会と連携しながら対処してくれます。
大阪教育大学附属天王寺小学校の先生や雰囲気は?
附属小学校の教員は、公立小学校との人事交流で勤めている先生たちです。
しかし、誰でも附属小学校に異動できるわけではなく、勤務校の校長の推薦や教育委員会の推薦を得て、
異動するかどうかが判断されます。
そのため、すでに実績を積んでいたり、研究熱心であったりと、そういう面では先生の質は高めです。
また、毎週木曜日は研究授業(先生同士で授業を参観し合い、意見交流をする)が行われており、研究の熱心さが伺えます。
一方で、休み時間の子どもとの過ごし方や保護者への対応の仕方など、雰囲気が合わないと感じる方もいるようです。
大阪教育大学附属天王寺小学校の保護者はどんな雰囲気?
前述の通り、中学受験を視野に入れて天王寺小学校に入学させるご家庭がほとんどですから、
とにかく教育熱心なご家庭が多いです。
低学年のうちから学習塾に通わせる、たくさんの習い事を掛け持ちしている等は当たり前のようです。
また、コロナ禍の前であれば、夏休みの過ごし方も特徴的だったようです。
夏休みの課題の「壁新聞」には、海外旅行の記事(旅行といっても、歴史や学習に関係する場所を巡るような旅程)がたくさん並んでいたという話です。
このようなことから、保護者の年収の高さも伺えます。
確かに、保護者の職業として医師や会社経営者、エリート企業勤務など、所得が高い職業に従事されている方も少なくないようです。
さらに、多くの保護者がPTA活動に参加しているようですので、フルタイムで共働きというご家庭も少ないようです。
年に数回行われるPTA活動(清掃活動)の参加者は、1日平均で約150名いるそうです。
全校児童数が約630名ですから、その参加率の高さがよく分かります。
もし記念受験で合格した場合は、他のご家庭とのギャップに苦しむことになるかもしれません。
大阪 教育大学附属天王寺小学校には、学童ってある?
天王寺小学校には、併設された学童保育はありません。
そのため、どうしても学童保育に通わせたい場合は、近隣にある民間の学童保育を利用することになります。
しかし、天王寺小学校は、学習参観、登校時の見守り当番、清掃活動、図書ボランティアなど、
保護者の負担が大きいため、勤務日やシフトの融通が利くお仕事であることが望ましいでしょう。
どうしてもお仕事の融通がつかない場合は、祖父母の力を借りるなどする必要があります。
大阪教育大学附属天王寺小学校の進学先は?中学受験するの?
多くのお子さんは、中学受験をします。
天王寺小学校の児童が進学する中学校として、
- 灘中学校
- 洛南高等学校附属中学校
- 東大寺学園中学校
- 西大和学園中学校
- 四天王寺中学校
- 大阪星光学院中学校
などの、難関中学校の名前が多くあがります。
20〜30名程度のお子さんは内部進学をしますが、上記難関校は男子校が多いため、女子の内部進学率が高いようです。
しかし、6年生で実施される試験である程度よい成績を残さなければ内部進学もできません。
そういう場合は、公立中学校に進学することになります。