関西学院初等部の願書ってどう書けばいいの?
関西学院初等部の願書は、
- 志望者の様子(300文字)
- 志望理由(300文字)
と、かなり文字数を書かせる願書となっています。
本記事では、これまで多くの願書作成を手がけてきた小学校受験のプロが、関西学院初等部を志望する方に抑えておきたい願書のポイントを解説します。
【関西学院初等部】願書の項目
願書の項目は大きく分けると以下の通りです。奇をてらう質問はなく、オーソドックスな願書項目と言えます。家庭での教育方針や関西学院初等部に通わせたいという熱意を、いかにしっかりと簡潔に伝えることができるかがポイントとなります。
「志望者の様子」「志望理由」においては、こども自身のエピソードもふまえた上で記載しましょう。
- 志願者の情報
- 保護者の情報
- 同居の家族情報
- 志望者の様子(300文字)
- 志望理由(300文字)
【関西学院初等部願書】「志望者の様子」書き方のポイント
保育園・幼稚園での様子や休日の過ごし方など、普段の生活の中で、他人への思いやりや協調性が身に付く家庭教育を行っているか。
親子がお互いのことをよく知り、親と子がきちんと会話やコミュニケーションを取っているか。
難しいと感じることにも、諦めずどのような努力を日頃から行っているか。
このような内容について、不正解や正解という結果を重要とするのではなく、どう考えどのように過ごしているのかを知りたいと学校は考えています。
学校が求めているこども像と合致している点を、具体的な実際のエピソードをふまえた上で記載しましょう。
【関西学院初等部願書】「志望理由」書き方のポイント
関西学院初等部では「志望理由」はとても重要となります。
学校の教育方針の理解はもちろんですが、理解だけではなく、なぜ期待するのかという部分も大切です。つまり、どんな子育てをしてきたのか、わが子の将来をどう考えているのか、ここをしっかりと考え固めているからこそ記載ができるからです。
「わが家は」「わが子は」という主語で考え、常日頃からの家庭の教育方針、こどもとの関わり方を具体的に記載し、そしてなによりも関西学院初等部で学びたいという強い気持ち、これらをしっかりと願書で伝えましょう。名文にこだわるのではなく、「こころ」を相手に伝えることを意識することが大切です。
関西学院初等部合格を目指すなら願書が重要な理由
関西学院は、キリスト教教育を土台にし、小中高大の16年一貫教育で、こころを育み、豊かな人格形成を目指しています。
そのため、関西学院初等部という学校は、小学校単体で見るのではなく、中・高・大を括った関西学院全体で見るようにしなければなりません。だからこそ、関西学院生の第一歩となる「初等部」への入学には、どれほど関西学院初等部の教育方針を理解しているか、関西学院の精神であるスクールモットー”Mastery for Service(社会と人の為に、自らを鍛える)”をどのように受け止めているかが、学校にとって、とても重要なポイントとなります。
初等部では、1年間で約200回、卒業までには約1200回、チャペルで礼拝をします。礼拝や聖書を通じて、人を思いやる気持ち、小さなことにも感謝できるこころを育みます。『目に見えないものを大切にする学校』だからこそ、その教育の中で丁寧かつ誠実なコミュニケーションがとれるかどうかは重要であり、多様かつ個性豊かなこども達を求めていると言えるでしょう。
願書は文字数制限もあり、なかなか全てを書ききることは難しいでしょう。
ですが、そのわずかな文章の中にも、家庭での日頃の教育の様子やその方針、価値観などは、こども自身の様々な生活体験をこころ豊かに感じながら過ごすことができているかでわかります。親子のコミュニケーションは、こどもと接する時間が問題ではなく、親と子がきちんと向き合い、こころが通じ合っている、その気持ちが大切です。
学校と共に歩んでいける家庭であるということ、学校が育てたいこども像と合致していること、この条件をしっかりと願書でアピールできることこそが、合格を確実に手にする大きな一歩となります。
筆者は、関西学院初等部オーダーメイド願書作成を行っています。
願書の書き方でお困りの方は、ご相談ください。