願書に「家庭の教育方針」、「どんな子に育ってほしいか」、「家庭でのしつけ」 という項目があるんだけど、何を書いたらいいのかしら。
教育方針やしつけって言われても、これまでただただ必死に子育てしてきだだけで、そんな立派な方針なんて掲げていないんだけど・・・
「家庭の教育方針」や「どんな子に育ってほしいか」、「家庭でのしつけ」と言われても、難しく考える必要はありません。
これまでの子育てで大切にしてきたことを書けば大丈夫ですよ。
ただ、小学校受験の願書には、お子様を合格に導くためのコツがありますので、書き方には十分気をつけてくださいね。
それでは、願書作成サービスの合格率97%を誇る幼児教室代表の私が、「家庭の教育方針」の書き方を解説します。
【小学校受験願書】 家庭の教育方針・しつけとは?
「家庭の教育方針」と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば「おうちではどのような子育てをしていますか」ということです。
親御さんなら誰にでも、お子様に「こんな子になって欲しいな」という思いがありますよね。
つまり、「家庭の教育方針」にはその思いを書くことになるのですが、小学校受験の願書となるとコツも必要になります。
どんな子どもに育って欲しいのか
まずは、どんな子どもに育って欲しいと思って子育てをしているのかを、改めて考えてみてください。
例えば、
- 友達と仲良くできる子
- 健康で毎日元気いっぱいな子
- 挨拶などがきちんとできる礼儀正しい子
- 誰にでも素直で優しい子
- ルールやマナーをしっかりと守れる誠実な子
- 好奇心が強く、いろいろなことにチャレンジする子
- 途中で投げ出さないで、最後まで頑張れる子
など、いろいろな思い・願いが考えられます。
これまでの子育ての中で「ほめてきたこと」、「厳しく注意してきたこと」などを振り返ると分かりやすいかもしれませんね。
「これをしたらよくほめているな」、「これをしたら口うるさく注意しているな」ということをヒントにして、どのような子育てをしてきたか思い出してみましょう。
また、ご両親の考えが一致していることも大切ですので、父親と母親のそれぞれの思いを確認しておくことも重要です。
おふたりの考え方で共通している部分が「家庭の教育方針」であると言えます。
そのために取り組んできたこと
次は、子育ての中で取り組んできたことを整理してみましょう。
- 友達と仲良くできるように、「ありがとう」や「ごめんなさい」をちゃんと伝えられるようにしつけてきた
- 素直で優しい心が育つように、絵本をたくさん読み聞かせてきた
- ルールやマナーを守れるように、「赤信号はなぜ渡ったらいけないのか」「行儀良くするどんな良いことがあるのか」などの意義を考えさせるようにしてきた
- 好奇心を育てるために、子どもが「やりたい」と言った習い事は、なるべく習わせてきた
- 最後まで諦めないで頑張れるように、目標を書いた紙を部屋に飾ったり、励ましの言葉をかけたりしてきた
このように、なるべく具体的な取り組みがあると、願書を読んだ先生にも伝わりやすいですし、納得してもらいやすくなります。
家庭での教育・しつけで気をつけていること
今度は、家庭教育で気をつけていることを整理してみましょう。
先述の「取り組んできたことと」と重なる内容もあるかもしれません。
例えば、
- 失敗しても、チャレンジしたことをほめるようにしている
- 親が子どもの手本になれるように、率先して行動するようにしている
- 注意するときには、頭ごなしに注意をせず、その意義を考えさせるようにしている
- 嘘は許さないという強い姿勢を示している
- 何でも言い合えるような親子の雰囲気づくりを大切にしている
- 「こう育って欲しい」という親の願いを、一貫した言葉で子どもに伝えている
- 自分で決めたことを途中で投げ出そうとした時は厳しく注意する
- 人の迷惑にならないように、時と場を選んで行動するように配慮してきた
など、日頃の子育ての中で気をつけていることは、結構あるのではないでしょうか。
家庭ではどのように接しているのか
家庭の教育方針を考える上で、お子さんとの接し方も大切なポイントです。
例えば、
- 褒めることが多い/叱ることが多い
- 教えることが多い/考えさせることが多い
- 子どものやっていることによく口を出す/あまり口を出さない
- 師弟のような関係/友達のような関係
- 成功するようにサポートする/失敗から学ばせる
- 言葉で伝える/態度で示す
- なるべく一緒にいる/一人の時間も大切にしている
など、お子さんとの接し方にはいろいろなタイプがあります。
子育てにおいては、どれが良くてどれが悪いということはありません。
しかし、受験においては、好ましい接し方というのがあります。
そのため、ご両親のお子さんとの接し方を確認しておくことが大切です。
【小学校受験願書】 家庭の教育方針やしつけを書く時のポイント
さて、家庭の教育方針について考えが深まってきたところで、合格するための願書の書き方に話を移していきましょう。
以下のポイントを意識することで、願書を読む先生にご家庭の素晴らしさを伝えることができるようになりますよ。
家庭と小学校の教育方針が合致しているのか
小学校には「建学の精神」や「学校教育目標」「目指す児童像」など、どのような子どもを育てるかという教育方針が設定されています。
この学校の教育方針と家庭の教育方針が合致していることは、願書を書く上での必須条件です。
例えば、
- 「自主・自律」という目標がある学校なら、「自分のことは自分でできるように」
- 「友愛」という目標がある学校なら、「誰とでも仲良くできるように」
など、学校と同じ方向性で子育てをしていることが伝わるように書くことがポイントです。
具体的なエピソードを織り込む
具体的なエピソードを織り込むことで、読んだ人にも伝わりやすいですし、リアリティがあるので説得力も増します。
ただし、願書に書けるスペースは限りがありますので、エピソードを簡潔にまとめることも大切です。
「いつ何があった」「その時に親はどう対応した」「それに対して子どもがどう反応した」「その結果どんな成長が見られた」など、要点をまとめるように意識してください。
親の希望や押し付けを書かない
「家庭の教育方針」には、「こんな子に育ってほしい」という親御さんの思いや願いが根幹にあります。
だからと言って、親の希望をお子さんに押し付けるのは良くありません。
小学校受験では、親が何でも子どものことを決めるようでは「過保護・過干渉な親」「自立できない子ども」と判断されて、合格をいただくことは難しいでしょう。
「お母さん(お父さん)はあなたにこんな子に育って欲しいんだよ」ということを折に触れて伝えるとともに、お子さんにも「あなたはどんな人になりたいと思う」と聞くなどして普段からお子さんと良くコミュニケーションを取るように心がけてください。
内容と文字数を意識する
願書に書く内容はできるだけ詳しく書きたいところです。
しかし、当然ながら記入できる分量には限りがありますから、何でも書けるわけではありません。
かといって、小さい字でびっしり書くのは印象が良くないでしょう。
願書は学校の先生に読んでもらうことを前提とした書類ですから、相手が読みやすい字の大きさで書くのは当然のマナーです。
また、空白を作ることもNGです。
記入欄をいっぱいに使ってできるだけアピールをするべきですし、空白があるだけで「受験への熱意がない保護者」というマイナスの印象を与えてしまいます。
なかなか難しいかもしれませんが、願書作成には、決められた分量で相手に伝わる文章を書くスキルが必要です。
しかし、願書作成をする時に、いきなり文章力が向上するということはありませんよね。
また、ライターや作家を生業にしている方でさえ、受験という特別な状況において適切な文章を書くというのは困難なことだと思います。
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小学校受験願書で書く家庭の教育方針・しつけは、面接とも繋がる
「家庭の教育方針」を記入するためには、日頃の子育てやお子さんとのコミュニケーションが重要なことがお分かりいただけましたか。
「こんな子に育って欲しい」という親の願いを持ちつつ、学校の教育方針や文字の大きさなども考慮しながら願書を作成することが大切ですよ。
また、願書に書く内容は「家庭の教育方針」だけでなく、「志願理由」「子どもの性格」なども面接に繋がることをご存知でしょうか。
より良い願書を作成することは、面接がうまくいくための下準備になります。
面接までを見通して内容を吟味しなくてはならないことも忘れないようにしてくださいね。
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