学習院初等科の願書の書き方のコツってなに?願書を見て、こんなことも書くの?と驚いた!
学習院初等科の願書を初めてご覧いただくと、必ず皆さん驚かれます。
なぜなら、線のない大きな空欄があるからです。
家系図や自分が経営する会社の組織図などを書く方がいらっしゃることからこうした形式になったと言われていますが、具体的にこの欄には何をどのように記入すれば良いのか、学習院初等科の願書作成代行で高い合格実績を誇る塾長が合格する願書の書き方をご説明いたします。
学習院初等科の願書は何を書く?
願書にはこう書かれています。
「お差し支えなければ、志願の理由などをご記入のうえ、同封してください。(この票の記入、提出はご自由です。)」
任意とありますが、記入と提出は必ず行いましょう。この欄に書くのは指示の通り、志願の理由です。それに加えて、冒頭に両親の紹介文を書いておきましょう。
初めに父の最終学歴や会社名と役職などを記入します。続いて母親の最終学歴や経歴、そして現在専業主婦である場合はそれもアピールポイントになりますので、その旨も記入します。
このように社会的信用力があること、学費がきちんと払えること、母親がサポートできる立場にあることなどを最初に明記しておきます。
続いて、家庭の教育方針や育児のエピソード、そしてそれを学習院初等科の教育とつなげていきます。
ちなみに願書記入の際に学校のことを表す言葉に迷われる方が多いようですが、学習院初等科では「貴校」ではなく、「貴院」と記入しましょう。
志望の理由など
学習院初等科の教育目標は、「真実を見分け、自分の考えを持つ子ども」であり、具体的には以下の4つを挙げています。
進んで工夫し、努力する子ども
真心を持って人や物に接する子ども
美しさを感じとる心の豊かな子ども
健康や安全に心がけ、進んで体を鍛える子ども
学校は伝統的に「自重互敬」の精神を大切にしており、大澤科長はこれを「正直と思いやり」という言葉で表現しています。
また、「伝統」「基礎基本」「謙虚さ」などの言葉も科長のお話によく出てくるキーワードです。
志望理由を書くときは、まずこの辺りのこととつなげられるような「家庭の教育方針」、そしてそれに合う「オリジナルのエピソード」を探します。
そしてそれを「学習院初等科の教育方針」につなげて書くという流れです。
毎日お手伝いや、習い事の音楽やスポーツを頑張っているお子さんであれば、「進んで工夫し、努力する子ども」とつなげられます。
小さい妹弟がいたり、ペットを飼っていてお世話を頑張っているお子さまなら、「真心を持って人や物に接する子ども」とつなげます。
庭や畑で植物や野菜を育てているお子さまには、「美しさを感じとる心の豊かな子ども」をベースに書くことができます。
皆勤賞のお子さま、体力づくりのために毎日家族とマラソンや縄跳びを頑張っているお子さまは「健康や安全に心がけ、進んで体を鍛える子ども」につなげて書くことができます。
学習院初等科の教育目標とつなげられる、ご家族のオリジナルのエピソードをぜひ探してみてください。
学習院初等科の願書の文字数は?
線が一切ありませんので、書く前に定規と鉛筆を使って薄く線を引いて、その上に文字を書いていき、最後に線を消しましょう。行数や一行あたりの文字数は字の大きさによって異なりますが、文字数は大体800字を目安に記入しましょう。
学習院初等科の願書に貼る写真は?
写真は志願者本人のみで、サイズは縦5センチ横4センチです。
写真館で撮影した写真を用意するようにしましょう。
学習院初等科の願書を書く時のポイント
学習院初等科の願書を書く時のポイントは、
- 両親の自己紹介文で社会的信用力の高さ
- 家庭の教育方針と学校の教育目標が一致していること
- 学習院初等科でなければならない理由
になります。
以下で詳しくご紹介します。
両親の自己紹介文で社会的信用力の高さ
もともとは公家の子弟のための学校として創立されたのが学習院初等科の始まりです。それなりのお家柄が求められているので、ご両親がご出身の方はもちろん、そうでなくても同等の学歴や信用力の高いお仕事をお持ちの方はぜひそれを記入してください。
家庭の教育方針と学校の教育目標が一致していること
学習院初等科に合格するということは、小中高大までの16年間を共にすることを意味します。
学校としても、家庭の教育方針と学校の目指す方向性が同じであることは合否の大切なポイントになります。特に学習院初等科では、6年をかけて基礎基本を確立させていくことを目指しており、学校任せの教育ではなく、親もしっかりと教育に関与して子供をサポートしていくことを良しとしている学校です。
家族として一緒に教育に携わっていく意思があることなども願書に含められると良いでしょう。
学習院初等科でなければならない理由を書きましょう。
学習院初等科は倍率8倍を誇る、人気の学校です。またご出身のご家庭も数多く志願しており、出身者ではないご家庭にとっては倍率以上の狭き門です。
そうした中で合格を勝ち取るためには、どうしても学習院初等科に入学したいという熱意が感じられる願書が必要です。
また人気の割には補欠の繰り上がりが多い学校でもありますので、関連書籍を熟読し、学校説明会や見学会に出掛け、しっかりと学校研究をした上で、なぜ学習院初等科でなければならないかを記述しましょう。
特にお子さまの生活面での教育に力を入れている学習院初等科にとって、家庭の様子が伝わるこの願書は合否に大きく関係します。学習院初等科のどこが魅力であり、どうして学習院初等科で子供を学ばせたいのか、その理由をしっかりと記入してください。
学習院初等科の願書配布・販売されるまでの流れは?
令和4年度の入試関連行事としては、5月に学校説明会、9月に学校見学会と入試説明会が実施されました。願書の販売は9月1日から30日まで学習院初等科で販売されました。
学習院初等科の願書は web出願?
Web出願と書類の提出の両方が必要です。令和4年に関しては、9月にweb出願があり、10月に郵送による書類の提出がありました。
まとめ
学習院初等科には好みの家庭があります。
正直さと謙虚を持ち、上品でありながら華美すぎず、忍耐力があって、真面目にきっちりと物事に取り組んでいく。そんなお子さま、そんなご家庭を好みます。
学習院初等科は願書、両親面接、そしてお子さまへの試験を通して、ご家庭の教育を見ます。お子さまの試験の出来栄えも大切ですが、それと同じくらい大切なのが、家庭です。
何を大切にしているのか、どうお子さまを育ててきたのか、それが学習院初等科の校風と合うのか、それを学校は多角的に判断します。
学習院初等科に志願されるご家庭は、きっと一歩ずつゆっくりと、でも着実に進むことを大切にされているはずです。願書を通じてそうした想いを学校に伝えましょう。