早稲田実業学校初等部に月齢考慮はあるの?
早生まれだけど受験するから対策を知りたい!
2002年に創設された早稲田実業学校初等部は慶應義塾幼稚舎と並ぶ人気校です。
小学校受験を考えている親御様の中には「早稲田実業学校初等部にわが子を入学させたい!」と考えている方が毎年多くいらっしゃいます。
小学校受験では「早生まれは不利」と言われることがよくあります。
「早稲田実業学校初等部に入学させたいけど、早生まれのわが子に小学校受験は不利・・・」と諦めてしまってはいませんか?
そこで今回は、早稲田実業学校初等部願書作成代行や早稲田実業学校初等部回答集作成付き面接レッスンで高い合格実績を誇る筆者が「早稲田実業学校初等部に月齢考慮はあるのか?」、「早生まれの対策」について解説します。
【早稲田実業初等部】早生まれの月齢考慮はどの程度あるの?
では実際に早稲田実業学校初等部に月齢考慮があるのかどうかを見ていきましょう。月齢考慮に関しては明確にHP上や募集要項で明記している小学校と明記していない小学校があります。早稲田実業学校初等部はどうでしょうか。
月齢考慮はあるのか?
早稲田実業学校初等部のHPや募集要項には月齢考慮について明記がありません。
では月齢考慮があることを明記していない小学校はどこで月齢考慮があるかどうかを判断すれば良いのでしょうか?もっとも分かりやすいのが「受験番号を生年月日順」にしている小学校です。
バラバラにくる願書をあえて生年月日順に入れ替える意味は何でしょうか?月齢考慮のために入れ替えているのです。
また試験日が複数ある小学校も月齢考慮をしている可能性が高いです。
なぜなら試験日を分けることで、同じ試験日に同月齢のお子様を集めることが出来るからです。
では早稲田実業学校初等部はどうなのでしょうか?つづけて見ていきましょう。
受験番号は生年月日順
早稲田実業学校初等部の受験番号は生年月日順になっています。
また試験日も一次試験は5日間設けられています。例年4月生まれの男子が初日になるように受験番号が付けられています。
過去には初日が4月生まれの女子だった例もあるので一概には言えませんが、いずれにしても生年月日順に受験番号が付けられます。
同じお教室に通う4月、5月生まれのお子様が同日の試験日だったという事実もありますので、生年月日順に受験番号を付けることで月齢を考慮していると考えられますね。
早稲田実業学校初等部の考査はペーパー、運動、行動観察、生活巧緻性など非常に多岐にわたるので、4月生まれのお子様と3月生まれのお子様では大きな差が生まれてしまいます。そこで早稲田実業学校初等部では月齢で試験内容を分けて、月齢による有利不利が生まれないように考慮していると考えられています。
併願先は検討しないといけない
早稲田実業学校初等部を志望するご家庭が併願先として暁星小学校を選択する例は多くあります。
早稲田実業学校初等部は例年11月1日~5日の5日間に一次試験が実施されています。
早稲田実業学校初等部と並んで人気のある暁星小学校は例年11月2日の1日だけ試験が実施されています。
暁星小学校はHP上で「同一月齢での集団での集団形成のため、月齢を考慮し、受験番号を決定しています。」と明記しているので月齢考慮がある小学校です。受験番号は生年月日順に付けられています。早稲田実業学校初等部は4月生まれの男子が初日になるように受験番号を付けていますので、8月から11月生まれの男子は2日目に試験になることが予想されます。2日目ということは11月2日ですね。
暁星小学校の試験日と重なります。つまり月齢考慮はうれしい反面、4月生まれお子様は初日に、3月生まれのお子様は最終日に回ることが多くなります。
月齢考慮のある小学校がすべてそのような対応をすると、どうしても試験日が重なることになりますよね。出願しても「試験を受けられないことがある」ことは理解しておきましょう。
【早稲田実業初等部】早生まれの対策
では早生まれのお子様が早稲田実業学校初等部を受験する場合、どんなことに気を付けて対策をしていけば良いのでしょうか?対策について解説していきます。
早めの対策をする
早生まれのお子様の小学校受験を決めたなら早めに対策をスタートしてください。
早生まれのお子様は4月生まれのお子様と最長で1年の月齢差がありますよね。
その差を埋めるには早くスタートを切るしかありません。早生まれのお子様は普段の生活でも高月齢のお子様との差を肌で感じています。
そのため少しだけ頑張る必要がありますが、時間があればその差を埋めることは可能です。特に運動や巧緻性はやればやっただけ上達しますし、対策に時間のかかる単元ですので早いスタートが大事ですよ。
言語と行動観察の対策
早生まれのお子様が特に苦労するのが言語問題と行動観察です。
どうしても脳の発達の差が出てしまうからです。ペーパーで「しりとり」や「音の数」の問題が解けないと親御様はどうしても焦ってしまいますが、脳の発達に合わせて解けるようになることを事前に理解しておいてください。
そして、言語はあえて今すぐにやる必要がないと割り切ることも肝要です。もちろんそのまま何も対策をしないというわけではなく、もう少し成長を待って取り掛かるということです。行動観察も相手の気持ちを思いやる行動がなかなか取れないかもしれせん。
徐々に社会性を身につけていけばかならず思いやりのある行動もとれるようになりますので、焦らずに対策することです。
他人と比べない
早生まれのお子様はどうやっても高月齢のお子様との実力差が出ますので、比較するのは他人ではなく過去のお子様自身にしてください。
他人と比較してもわが子が出来ないことばかりが目に付いて、親子ともどもつらい思いをするだけです。
それよりも過去のお子様と比較をして、成長した部分に目を向けてあげてください。
どんなお子様でも昨日よりも今日、先月よりも今月とかならず成長している部分はあります。子どもは親に褒められるととても嬉しいものです。親御様も褒めることを意識してわが子の成長に期待しましょう。
【早稲田実業初等部】月齢考慮はある?早生まれの対策をプロが解説まとめ
早稲田実業学校初等部の試験では月齢考慮があることを解説しました。
早稲田実業学校初等部の試験では生活巧緻性という単元があります。過去にはボタンシャツのボタンをすべて留めてたたむ試験もありました。
早稲田実業学校初等部の試験はペーパーや運動がすべてではありません。生活の中でお子様に身につけておいてほしい項目が試験として出題されています。
もっとも大切にするべきことは家族での日々の生活を豊かなものにして、過保護にせずにお子様になんでも挑戦させてあげることです。
早生まれであってもご自宅でのちょっとしたお手伝いは出来るでしょうし、自分のことを自分でやるのを当たり前にさせてください。
日々の生活すべてが試験に向けての対策になることを決して忘れずに取り組んでいってくださいね。