小学校受験の面接で先生から逆質問をされた時にはどうすれば良いの?
小学校受験では、殆どの学校で面接が実施されています。面接の受け答えについては、皆さん様々な質問を想定して、練習を重ねられることでしょう。
そんな面接の質問の中でも、多くの受験者や保護者が戸惑うのが「逆質問」です。では、逆質問にはどのように答えたら良いのでしょうか。
本記事では、面接回答集作成付き小学校受験面接特訓を行う筆者が面接で逆質問をされた時にはどうすれば良いのかを詳しく解説します。
小学校受験の面接で逆質問をされた時にどうすれば良いのかご不安な方は、ぜひ参考にしてくださいね!
小学校受験の面接で逆質問をする先生の意図
逆質問の多くは、面接の最後に「最後になりましたが、何か質問はございますか。」「最後に伝えたいことはありますか。」などといったことを面接官からされます。それまでの面接が素晴らしいものでも、この逆質問に戸惑い、失敗してしまうケースはよくあります。
多くの受験者や保護者が混乱してしまうこの逆質問ですが、面接官を務める先生方はどのような意図があって逆質問をするのでしょうか。
後悔のないようにとの先生方の配慮
面接では基本的に、面接官である先生方からの質問に志願者と保護者が答えるという形式で進んでいきます。その中で、本当に伝えたいことを話しきれなかったと、後々後悔を残してしまうご家族もいるでしょう。
逆質問は、小学校受験のために努力してこられた志願者や家族に対し、今までの願書や面接で伝えきれなかったことは話しておいて欲しいという先生方からの配慮でもあります。カトリック系の学校では特に、この傾向にあります。
逆質問を想定していなかった保護者の方は焦ることもあるでしょうが、先生方も意地悪のつもりで逆質問をしているわけではありません。自分たちへの配慮のお言葉だと受け取り、冷静に受け答えすることができれば印象も良くなります。ぜひ後悔のないよう、伝えきれなかったことを話してください。
質問から、より学校への理解度や意欲を知りたい
逆質問をすることにより、今までの面接内容を踏まえて、より深く学校を理解したい思いや意欲を聞きたいと感じる面接官もいるようです。その場合、学校側の用意した質問や、願書の内容への深掘り以外にも、アピールポイントや学校への思いが伝わる受け答えを期待されます。ただし、内容には注意も必要です。
面接官から「何か質問はありますか。」と問われた場合に、咄嗟にホームページやパンフレットで確認できるような情報を質問するご家庭があります。想定外の質問がきた焦りから答えてしまう方や、情報収集を怠っていたためにそのような質問をしてしまう方など様々ですが、どんな理由があってもすぐに知ることのできる情報を質問し返すのは悪印象です。
学校説明会などからしっかりと志望校の研究をした上で、より深くしりたいと思った点を聞くことは良いですが、内容もしっかりと吟味する必要があります。第一志望校でなくとも、事前に資料を読み込むことは必須ですね。
小学校受験の面接で逆質問をされた場合の答え方
小学校受験の面接対策をする中で、「逆質問がきたらどうすればいいですか。」と不安がる保護者の方は非常に多い印象です。しかし、対策さえきちんとしておけば、そこまで難しいことではありません。
また、せっかく頂いた発言の機会に「特にありません。」と答えてしまうのは非常にもったいないことです。この機会を無駄にせず、焦らずしっかりとした受け答えをするためにも、覚えておきたい答え方をご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
まずは感謝の気持ちを伝える
逆質問をされてまず答えるべきは、これまでの試験で自分たち家族へ時間を割いて頂いたことへの感謝の言葉です。「本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。」など、最初に一言添えることで気配りのできる保護者であると感じられます。
さらに、「温かい雰囲気でお話させていただき、より御校への思いが強くなりました。」といったプラスの言葉があると、より好印象です。逆質問がない場合、お礼の言葉は簡潔にしか伝えられませんから、この機会にまず感謝の気持ちをしっかりと述べましょう。
もちろん、その後の受け答えへと繋げるために、二言程度に収めておくことも重要です。あまりにも感謝の言葉が長いと、先生方も、回りくどいな、といった気持ちになってしまいます。
面接でアピールしきれなかったことを盛り込む
逆質問で、「最後になりましたが、何か他に伝えたいことはありますか。」といったような問われ方をした場合、今までの受け答えの中で話し切ることのできなかった内容を伝えるチャンスだと捉えましょう。志願者であるお子さんの特技やエピソードをプラスで付け加えても良いでしょう。
ここでのポイントは、付け加えるエピソードは簡潔かつ学校の教育方針や活動に合ったものであることです。「娘は◯◯を長く習っております。御校での◯◯クラブ活動も体験させて頂き〜」のように、先生方が入学後の志願者のイメージができる答え方も良いですね。
逆質問の言葉が、「何か質問はありますか。」という内容で合った場合には、パンフレットなどに載っている情報ではなく、説明会や体験会で感じた中で一歩踏み込んで知りたいことを質問することをおすすめします。また、「ご縁があり、御校に入学させていただける場合、入学までにやっておくべきことはありますか。」といった前向きな発言は、先生方にとっても志望度の高さと勤勉さを感じて頂けます。
どのような内容であっても、今までの受け答えを踏まえて、さらにアピールできるようなものを用意しておくことがベストです。
小学校受験の面接で逆質問をされた時以外の回答集も作るべき理由
小学校受験の面接対策をする際、逆質問だけでなくあらゆる状況に対応できることが重要です。そのため、面接のための回答集を作ることが合格への一番の近道です。そこまでする必要があるのか、と思われる方もいるかもしれませんが、面接対策において回答集は非常に重要なものとなります。
落ち着いて答えることができる
面接時には、答えの内容の他にも、志願者や保護者の態度をしっかりと見られます。面接のための回答集を作っておけば、多少の言葉の違いはあれど、どのような質問にも落ち着いて冷静に対応することができます。
どのような質問にも落ち着いて対応できるということは、心の余裕や自信にも繋がるでしょう。それが見た目にも現れるため、先生方から、この家族は緊張する場面でも堂々として落ち着きがあるな、と思って頂けます。
緊張感のある面接という場で、落ち着いた態度でいられるということは、イレギュラーなことが起きても慌てず余裕を持って対応できる保護者とその子どもであるのだという信頼感に繋がります。そのため、回答集を事前に作っておくことが必要なのです。
自分の考えをまとめることができる
回答集を作成すると、志望校の先生方へ伝えたいことを言語化し、簡潔にまとめる中で受験者家族の方針や思いを再確認する機会にもなります。文章に起こすことで自分や家族の考えをまとめ直すことができ、話の内容により一貫性をもたせることができるでしょう。
また、回答集を作るためには、家族間での話し合いも必要になります。面接の受け答えの中で一番あってはならないのが、保護者間での意見の食い違いや一貫性のなさを感じさせてしまうことです。両親が同じ方向を向いて教育に関わっていなければ、志望校への理解度に、父母の間で違いがあるのではと悪い印象を与えてしまいます。
事前に回答を話し合っておけば、そのような事態も回避できます。また、教育観にズレを感じたとしても、面接までの間に十分にすり合わせを行うことが可能です。
しどろもどろにならない
面接の場で想定外の質問がきたときに、しどろもどろになって上手く切り返すことができなかったという保護者の方は非常に多いです。一度受け答えに失敗してしまうと、そこから気持ちを切り替えて立て直せる人は稀で、殆どの場合はその後の質問にも上手く対応できません。
家族面接であれば、そういった保護者の対応や気持ちは、そのままお子さんに伝染します。小学校受験を目指し努力を重ねてきたお子さんとはいえ、「親は親、自分は自分。」という毅然とした態度で面接を乗り切ることのできた例はあまり見たことがありません。
回答集を作ることで、しどろもどろで家族総崩れになってしまうことを防ぐことができます。
小学校受験の面接で逆質問も含めた回答集作成ならプロにお任せ
小学校受験の面接では、逆質問も含めて事前準備をしっかりと行うことが、合格へのカギとなるでしょう。しかし、小学校受験のための準備は面接だけではありませんし、仕事や家事育児に追われる中で回答集も作ることは容易ではありません。
私は、zoomでの1時間の面接レッスンを通して、個別に回答集もお作りする面接対策レッスンを行っております。忙しい中でもしっかりと面接への対策を行い、合格を勝ち取るために、小学校受験のプロが志望校に合った回答集を作成いたします。
志望校への合格を勝ち取るためにも、オリジナル回答集作成付き面接対策レッスンへご依頼くださいませ。