願書の書き方

【小学校受験願書】「子どもの長所・短所」合格する書き方をプロが解説

【小学校受験願書】「子どもの長所・短所」合格する書き方をプロが解説
ママ
ママ

小学校受験の願書に「子どもの長所・短所」を書く欄があるんだけど、長所にはどんなことを書いたら印象が良いのかしら。

それと、短所を書くと不合格にされそうで不安なんだけど、「短所は特にありません」って記入しても問題ないのか教えてほしいわ。


塾長
塾長

小学校受験では、ほとんどの学校で願書に「お子様の様子」や「お子さんの特徴」など、長所や短所を書く欄があります。

初めて願書を書く方にとっては、「子どもの長所・短所」の欄にどんなことを書いたら良いのか悩ましいところでしょう。

特に、「短所の欄に何を書いたら良いのか」という悩みは多くの保護者が抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

 

本記事では、これまで幾多の願書作成をしてきた受験のプロが、お子さんの長所・短所の書き方について解説します。

【小学校受験願書】子どもの長所・短所を書く時のポイント

小学校受験のほとんどの願書には、お子さんの長所や短所を書く欄があります。

願書はお子さんやご家庭の様子を伝えるための重要な書類ですので、書く内容はしっかりと吟味しましょう。

 

「子どもの長所・短所」を書く時のポイントは、以下の通りです。

 

  • 具体的に書く

例えば、「長所は優しいところです。幼稚園でもお友達に優しく接しているところを見かけることがあり、思いやりの心が育ってきていると感じています。」という表現では、その子の優しさが伝わってきません。

お子さんの行動や言動など、具体的な表現を添えることで、願書を読む先生がお子さんの様子を想像できるように書く必要があります。

 

  • 1つの内容に絞って書く

長所はたくさん書いた方が良いと考える方もいらっしゃいますが、あれもこれも書こうとするのはおすすめしません。

なぜなら、たくさん書くと1つ当たりの内容が薄くなってしまい、願書を読む先生にお子さんの良さが伝わりにくくなってしまうからです。

特にアピールしたい内容に絞って書くようにしましょう。

 

同様に、短所も1つの内容に絞って書きましょう。

短所の書き方については後述します。

 

  • 誠実に書く

お子さんをよく見せようとして、長所を誇張して書くのはNGです。

願書に書いた内容は、面接で聞かれることになりますので、その時に齟齬が生じないようにありのままのお子様の良さを書くようにしましょう。

 

また、冒頭の話題でもあったように「短所はありません」と書くのもやめてください。

どのお子さんも、多かれ少なかれ長所と短所を持ち合わせているものです。

もし「短所はありません」と書いたら、親としての資質を疑われかねませんので、誠実に書くようにしてください。

 

では、これらの基本的なポイントを押さえた上で、どのような書き方をすれば良いのか、具体的に解説していきます。

 

分かりやすく端的に

願書に書ける文字数には限りがありますので、なるべく端的に書く必要があります。

具体例を用いて書くとどうしても文字数が増えてしまいますので、話の要点だけを簡潔明瞭に書くようにしてください。

詳細については、面接で聞かれることになりますので、願書に一部始終を書く必要はありません。

 

また、願書を読む先生に伝わりやすいように、分かりやすい表現で書くこともポイントです。

例えば、「明朗快活」より「明るく活発」、「自由闊達」より「おおらかで伸び伸び」というように、平易な言葉を用いた方が子どもらしい良さが伝わります。

 

長所は、エピソードも添える!

エピソードを添えることで、お子さんの良さが伝わりやすくなります。

特別な内容でなくて良いので、必ずエピソードを添えるようにしましょう。

 

先述の「長所は優しいところです。」を例にとって考えてみましょう。

 

  • お友達に遊具の順番を譲ってあげた
  • 先生がお花の水やりをしているところに駆け寄り、一緒に水やりをした
  • 弟が泣いている時に、よく「大丈夫?」と声をかけてあげる
  • 買い物中に、「荷物を持ってあげるよ」と言ってくれた
  • 飼っているペットのお世話を熱心にしている

 

など、お子さんの優しさを実感した身近なエピソードを簡潔に書くようにしてください。

「特別な出来事」より「日頃の出来事」の方が、お子さんの性格が伝わりやすいでしょう。

 

エピソードの集め方については別の記事で解説していますので、そちらも参考にしてくださいね。

 

短所は長所にもなるように書く

短所を書くときは、あまりマイナスの印象にならないように気を付けてください。

そのためには、次の2つを意識すると良いでしょう。

 

長所とも捉えられる書き方をする

例えば「短所は、思いやりがある反面、自己主張が苦手なところです。」「丁寧に物事を進められる一方で、慎重になり過ぎてしまうところです。」のように、長所とセットで回答しましょう。

こうすることで、願書を読んだ先生に悪い印象を与えずに読んでもらうことができます。

 

また、このような書き方は、保護者の懐の深さを示す効果も期待できます。

学校には様々な価値観の方がいますので、長所を短所とも捉えられるような寛容な保護者だということは、学校の先生にとって安心材料です。

「短所は長所にもなる」ということを念頭に置いて記入してください。

 

改善に向けて努力していることを伝える

 

短所に対して、保護者がどのような取り組みをしているかを伝えることも大切です。

願書は、お子さんの様子を伝える役割はもちろん、ご家庭の雰囲気や親の品格を伝える役割もあります。

そのため、お子さんの短所に対して親がどのように対応しているのかも記入しましょう。

 

例えば、「自他を思いやったコミュニケーションが取れるように、気持ちの伝え方や言葉の選び方を一緒に考えるように努めています。」「進んで挑戦することができるように、成功体験を積み重ねたり、自信を持てるような言葉かけをしたりするように心がけています。」などのように、短所を改善するために何をしているのかを簡潔に記入してください。

このように前向きな表現で終わることで、「子育てに熱心な保護者」「子どものことを冷静に分析して改善に向けて努力することができる保護者」と感じてもらえます。

 

上記ポイントを押さえた上で気を付けていただきたいのは、「短所を書く」という項目の趣旨に反しないことです。

例えば、「思いやりがある反面、自己主張が苦手なところです。・・・(中略)・・・思いやりを持ってお友達と仲良くできる良さを今後も大切にしていきたいです。」のような書き方はいかがでしょうか。

短所を書くべき欄に、長所を書いてしまっていますね。

これだと「理解力のない保護者」と捉えられてしまいますので、書き方には十分気をつけましょう。

 

小学校受験の願書で、「子どもの長所・短所」を書かせる理由

さて、願書にはなぜ「子どもの長所・短所」を書くのでしょうか。

それには、以下のような理由があります。

 

お子さんの長所・短所を知るため

小学校受験では、短時間で多くのお子さんを考査するわけですから、一人ひとりの長所や短所を十分に把握することができません。

そのため、願書に書かれた保護者の言葉を通して、お子さんの長所・短所を知ろうという意図があります。

細かな性格まで知ることはできなくても、「積極的/消極的」「活発/冷静」「社交的/内向的」などのおおよその傾向から、その学校にふさわしいお子さんかを判断しようとしているわけです。

 

保護者の価値観を知るため

限られた記入欄しかない願書には、ほんの一部のお子さんの様子しか書くことができません。

そのため、そこに何を書くかで、保護者の価値基準を測ろうという意図もあるでしょう。

例えば、願書に書かれた内容から「主体性を大切にする/協調性を大切にする」「チャレンジ精神を重視する/冷静な判断力を重視する」などの保護者の価値観が垣間見えます。

願書を通して、お子さんの良さを伸ばそうとする保護者の姿が伝わるように書き方を工夫しましょう。

 

面接の材料とするため

願書に書いた内容は、面接でも必ず聞かれることになると心づもりをしておいてください。

「お子さんの長所について〇〇と書かれていますが、もう少し詳しく教えてください」と、深掘りされる場合もありますし、「願書に書かれた内容について、お父様/お母様(願書を書いていない方)はどのようにお考えですか」と、両親間の価値観を問う質問をされる場合もあります。

どのような質問をされても大丈夫なように、エピソードをまとめたり、ご両親の考え方をまとめておいたりすることが大切です。

 

学校の教育方針に合っているかを判断するため

長所や短所が、学校の教育方針に反するのはよくありません。

例えば、「謙虚」「協調性」などを教育目標に掲げている学校の願書に、「自己主張が強い」と書くのは避けた方が良いでしょう。

お子さんの性格は、多かれ少なかれ親の影響を受けているものです。

もし学校の教育方針と反対の性格を持つお子さんならば、保護者も学校とは反対の価値観を持つ可能性があると考えられます。

学校にとってそのような不安材料になることをわざわざ書く必要はありません。

志望校の教育方針に沿った内容を書くようにするのが無難でしょう。

 

まとめ

さて、「子どもの長所・短所」の書き方を解説しましたが、お役に立つ情報を提供できたでしょうか。

願書はお子さんの様子が伝わるとともに、保護者の価値観も伝わる重要な書類です。

一方で、ちょっとした書き方のコツを知ることで、お子さんや保護者の魅力を伝える武器にもなりますので、しっかりと作り込むようにしてくださいね。

 

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