願書の「志望理由」や「子どもの様子」の記入欄は、「具体的に書いた方が良い」って話を聞くんだけど、何を書いたら良いのかしら。
小学校受験の最初の関門が願書です。
願書は面接でも聞かれる内容になりますので、しっかりと内容を吟味して書くようにしてください。
おっしゃる通り、「志願理由」や「子どもの様子」の中には具体的なエピソードを書いた方が良いです。
願書を読む先生にも内容が伝わりやすいですし、面接の布石にもなりますよ。
本記事では、願書で不可欠なエピソードの集め方について、オーダーメイド願書作成代行で、高い合格実績を誇るプロが詳しく解説します!
もし「願書に何て書いたら良いか分からない」とお悩みの方がいらっしゃいましたら、オーダーメイド願書作成代行では、受験する小学校に合わせたエピソードを一緒にお探ししますので、ぜひご相談くださいね。
小学校受験の願書には、どんなエピソードが必要?
小学校受験の願書に書くエピソードの必須条件は、深掘りの質問をされてもきちんと答えられる内容であることです。
願書に書いてある内容は、面接でも聞かれることになります。
「いつの出来事か」「親の目から子どもの姿がどう見えたのか」「そこから何を学んだのか」「似たような出来事が他にもあるのか」など、どんな質問をされても生き生きと語れるようなエピソードを選びましょう。
また、家族で共有できているエピソードを選ぶことも大切です。
例えば、母親が話したエピソードについて、父親や子どもに「そんなことがあったんですね」などと話を振られることがあります。
この時きちんと返答ができないようだと、面接官は不信感を抱くことになるでしょう。
では、それらの基本的な条件を押さえた上で、どのようなエピソードを書くべきなのかについて解説していきます。
成長を感じるエピソード
お子さんは日々成長していますから、成長を感じるエピソードは無数にあると思いますが、どんなエピソードでも良いわけではありません。
面接まで見通して、次の2つのポイントを押さえたエピソードを選びましょう。
- 学校の教育目標に結びつくエピソード
学校の教育目標に結びつくエピソードを選ぶと、他の内容とも関連させやすくなるのでおすすめです。
面接においても、志願理由や子育てについて質問されたときに回答しやすくなりますよ。
例えば、学校の教育目標に「粘り強く」という言葉があったとしたら、「諦めずに最後まで頑張った」というエピソードを見つけておきましょう。
「些細なことでも良いのかしら?」という疑問を持つ方もいますが、全く問題ありません。
大切なのは「教育目標に結びつく」という点ですので、小学校の教育目標に向かって頑張る素質を持っていることが面接官に伝われば大丈夫ですよ。
- お子さまの心に刻まれている出来事
これは、「家族で共有できているエピソード」を選ぶためのポイントです。
成長を感じた時には、大袈裟でも良いのでたくさん褒めてあげましょう。
そうすることで、お子さまに「お母さんに喜んでもらえた」「お父さんに褒められた」というプラスの記憶が心に残ります。
それをきっかけにますます努力をしてくれることが期待できますし、面接でお子さまが話を振られた時にも生き生きとそのエピソードについて語ってくれることでしょう。
もちろん、ずっと覚えているとは限りませんから、折に触れて「あの時は〇〇ですごかったよね」などと思い出させてあげることも大切です。
優しさや思いやりを感じるエピソード
優しさや思いやりがあるというのは、学校生活を送る上で大切な要素です。
ある小学校の校長先生は「入学して他人に迷惑をかける子はどんなにペーパーの点数が良くても入学はお断りしている」とおっしゃっていました。
それほど、小学校ではお子さまの人間性を重視して選考をしているということです。
例えば、お友達に物や順番を譲ってあげる、祖父母の荷物を持ってあげる、進んでお手伝いをしてくれる、生き物を大切にしているなど、身近なエピソードを見つけておきましょう。
それらのエピソードの中から、ご家庭の教育方針と重なるエピソードを選ぶと、面接でも回答しやすくなるのでおすすめです。
お子さまの性格が分かるエピソード
願書には、「お子さまの様子」「ご家庭での様子」「お子さんの長所と短所」など、お子さまの性格や様子について記入する欄が設けられていることがあります。
この欄を記入するときは、具体的なエピソードを通してお子さまの長所が伝わるように書くことが大切です。
例えば、
- 昆虫を何時間も観察したり昆虫の知識が豊富だったりするなど、興味があることはとことん追究できる
- キャンプやスケートボードやプログラミングなど、どんなことにも好奇心を持ってチャレンジすることができる
- 公園で初めて会った子にも自分から声をかけるなど、進んでコミュニケーションが取れて誰とでも仲良くできる
など、お子さまの良さが伝わるエピソードを見つけましょう。
時々「うちの子は集中力もないし、ひとり遊びの方が好きだし、特にお勉強ができるわけでもないし・・・」とおっしゃる方がいます。
そういう時は、発想の転換をしてみましょう。
- 集中力がない → いろいろなことに好奇心を持つことのできる心を持っている
- ひとり遊びの方が好き → 自分の興味のあることに対して熱中することができる
- お勉強ができるわけでもない → 苦手なことでも地道に努力することができる
と考えることで、親御さんが短所に感じていたことでも長所として捉えることができますよ。
小学校受験の願書で使うエピソードを記録する方法
お子さまは毎日成長していますが、ずっと一緒にいるとその成長に気付きにくいものです。
また、いろいろなエピソードがあると、忘れてしまうこともありますよね。
そこで大切になるのが、エピソードを記録しておくことです。
願書で使うエピソードを記録するのにおすすめの方法をご紹介します。
エピソード用のノートを1冊用意する
エピソードを記録するためのノートが1冊あると便利です。
もし小学校受験のために用意してあるノートがあれば、その中の一部をエピソードの記入ページとして使うのも良いと思います。
また、日頃から日記を付けている方は、日記帳にエピソードを記入するのもありです。
外出中はノートを持ち歩いていないと思いますので、スマホなどにメモをしておくと良いでしょう。
メモ帳にメモしたり、カレンダーの詳細欄に記入したり、自分なりに使いやすい方法でメモを残してください。
しかし、スマホのメモだと見返すときに大変ですので、スマホにメモした内容はノートに書き写すようにしてください。
日付と場所を書く
日付と場所を書いておくことで、いつ・どこで起きたエピソードだったかを思い出す手掛かりとなります。
特に、日付を書いておく(日付順にまとめておく)と、ノートを見返した時にお子さまの成長の足跡を辿りやすくなるので、必ずメモしておきましょう。
エピソードのジャンルを書く
先述したように、「成長を感じるエピソード」「優しさや思いやりを感じるエピソード」「お子さまの性格が分かるエピソード」の3つのジャンルに分類しておくと良いでしょう。
ジャンルを書いておく(色分けしておく)ことで、それぞれの成長の様子がより分かりやすくなります。
また、「お子さまの性格が分かるエピソード」については、「興味・関心」「コミュニケーション」「素直さ」「粘り強さ」などの小分類を作っておくのも便利です。
お子さまの性格に合わせた小分類を考えてみてください。
さらに、この3つの分類以外にも、学校の教育目標に関連させた分類や家庭の教育方針に関連させた分類をする方法もありますので、受験する学校の願書に合わせたジャンル分けをしておきましょう。
エピソードの詳細を書く
エピソードの詳細は、メモに欠かせない要素になっています。
願書にエピソードの詳細を書くことはないと思いますが、面接を見通すと詳細をメモしておくことは非常に重要です。
日付と場所以外には、「誰と」「なぜ」「どのように」「何をした」などをメモしておきましょう。
お子さまは日々成長しているため、全てのエピソードをメモしておくことは大変だと思いますので、「小学校受験の願書に記入すること(面接で話をすること)」という観点でメモするエピソードを選ぶと良いと思います。
お子さまの成長日記をつけるつもりで、楽しくメモを残してくださいね。
アピールポイントを書く
単純にエピソードを書いただけでは、願書を読む先生にお子さまの魅力はあまり伝わりません。
アピールポイントと一緒に書くことで、エピソードの価値を伝えることができますので、しっかりとアピールポイントをメモしてください。
例えば、
- お友達に大切なおもちゃを譲ってあげた → 思いやりの心が育ってきた
- 進んで食事の準備を手伝ってくれた → 家族の一員としての自覚が高まってきた
- 地域の人に自分から挨拶が言えた → 進んでコミュニケーションが取れるようになってきた
のように、そのエピソードがどのような意味を持っているのかをメモしておきましょう。
まとめ
願書に書くべきエピソードの条件やエピソードを記録する方法についてご理解いただけたでしょうか。
エピソードをしっかりと集めておくと、願書を記入するときに役に立ちますし、面接対策にもなりますので、少しずつでもメモを残しておくようにしてください。
もし「エピソードを集めたけどなんて書いたら良いか分からない」「エピソードを集める間もなく、もうすぐ願書の提出日になっている」という方は、願書作成代行というサービスを利用するのがおすすめです。
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提出日が迫ってきていてお急ぎの場合も、まずはご相談ください。
願書は、小学校受験の最初の関門です。
しっかりとエピソードを集めて、願書を読む先生の心に響く願書を作成してくださいね。