幼稚園受験の面接で、どんなことを質問されるの?
幼稚園受験の面接で質問されること、全部知りたい!
幼稚園受験だけでなく、様々な受験や試験で合否に大きなウェイトを占める面接。
面接を通して、ご家庭の教育方針や親としてのお子様との関わり方、お子様の成長度や発達について見極められる、幼稚園受験でも最も大切な考査です。
受験される幼稚園によって、面接でどのような質問をされるのか、どのような形式で面接が進められるのかなど、幼稚園受験の面接に対して不安に思われる親御さんは非常に多くいらっしゃいます。
また、いざ幼稚園受験を決めたものの、どのように面接の対策をすればいいのか分からない、と悩まれている親御さんも多いのではないでしょうか?
本記事では、幼稚園受験の元面接官で幼稚園受験オーダーメイド回答集作成付き面接レッスンを行う私が、幼稚園受験の面接においてよく質問される内容や、面接についての対策方法について解説します。
幼稚園受験の面接で質問される内容
幼稚園を受験するにあたり、入園考査がある幼稚園ではほぼ100%の園で、親子面接が考査の一つに組み込まれています。
関西の幼稚園では、入園にあたり願書出願のみの幼稚園が多いですが、関東の幼稚園では多くの幼稚園で願書出願と共に親子での面接も行われており、幼稚園受験をされるご家庭だけでなく、幼稚園の入園を希望される多くのご家庭が、面接対策に取り組まれています。
幼稚園受験の面接は、親御さんだけではなく、お子様に対しても行われます。
どのようなお子様が入園を希望しているかを確認するだけでなく、実際に幼稚園の送り迎えをしたり、PTA活動に参加される親御さんを確認する、という目的で行われる面接もあり、特に受験考査が必要ない幼稚園では、志望動機やお子様個人に関する質問(アレルギーの有無など)のみ聞かれるという園がほとんどです。
人気幼稚園、難関幼稚園や国立幼稚園などでは、面接は入園考査の一つとして組み込まれており、いわば”口頭の試験”ととらえてもいいかもしれません。
面接では、様々な質問を通して、入園の志望動機はもちろん、ご家庭での教育方針や、親御さんの個性やお子様の成長具合や発達について幼稚園が把握する機会となっています。
幼稚園によっては、毎年面接での質問が変わる園も多く、もちろん面接対策はとても必要です。
場合によってはお父様とお母様で質問される内容が変わったり、親子で面接をするものの、主にお子様に質問をし、親御さんには一つ、二つのみ質問をするというケースもあり、幼稚園によって内容にはバラつきがあるようです。
受験の面接というと、お子様よりむしろ親御さんの方が緊張してしまうのではないでしょうか?
幼稚園受験の面接には、ご両親揃って行われる園や、ご両親のどちらかのみ参加する園など、幼稚園によってその形態は変わります。
面接の質問内容でほとんどの園で共通しているものは
- 幼稚園の志望理由
- 通園方法
- アレルギーの有無、持病について
- PTA活動への参加の意思
といったものがあります。
しかしこの項目以外にも、お父様、お母様、お子様によって質問内容が変わることがあり、親御さんは、一体何を聞かれるのか面接中にドキドキする、というお声をよく聞かれます。
そこで、これまで幼稚園受験の面接でどのような質問がなされたのか、過去に幼稚園受験を経験された親御さんからの声を集めさせていただきました。
お父様
お父様への質問においては、主に父親としての子どもとの関わりについて問われる、ということが多くなっています。
- 自己紹介(仕事や自分の性格など)
- 家庭の教育方針
- 家庭における父親の役割
- 休日はどのように過ごしているか
- 幼稚園受験に対する考え(父親としてどう関わってきたか)
- 父親から見た子どもの長所、短所
- 子育てをしている上での父親として一番嬉しかったことは
- 子どもが悪いことをした時はどのように対応するか
- 父親から見た子どもの性格
- 理想の父親とはどのようなものだと思うか
- 幼稚園行事に積極的に参加できるか
- 子どもにとって父親はどのような存在だと思うか
- 子育てで大切にしていること
- 子どもとの接し方で気を付けていること
- 幼稚園に望むこと
- 友達と揉め事が起こった時に親としてどう対処するか
- 子どもには将来どのような人間になってほしいか
- 家庭でのしつけで気を付けていること
- 世界情勢について子どもにどのように説明しているか
- 子どもが今興味を持っていること
- 最近の子どもがスマホで動画を見たりアプリで遊んだりすることについてどう思うか
- (保育園から幼稚園に転園する場合)どうして保育園ではなく幼稚園を選ぶのか
- 子どもの名前の由来
- 子どもが家で遊ぶものはどのような基準で選んでいるか
- 仕事をしている中でどのようにして子どもとの時間を作っているか
- 今の時代は動画クリエイターやインフルエンサーなど新しい職業が沢山あるが今後はどうなると思うか
- 子どもに絵本やおもちゃを与える時にこだわっていること
- 子どもがゲームをすることについてどう思うか
- 子どもがSNSをすることについてどう思うか
- 子どもが幼稚園に行くのを嫌がったらどう対処するか
お母様
お母様への質問においては、やはりお子様と一緒に居る時間が長いということから、普段のお子様との関わりについて問われることが多くなっています。
- 自己紹介(仕事や自分の性格など)
- 子どもの好き嫌いはあるか、それを克服させるためにどう対応しているか
- 子育てをしている上で母親として気を付けていること
- 家で見せているテレビ番組や動画はどのような基準で選んでいるか
- 子どもの幼児期の成長でどのようなことを一番大切にしているか
- 子どもが今一番興味を持っていることは何か
- 幼稚園受験に対する考え(母親としてどう関わってきたか)
- 母親から見た子どもの長所、短所
- 子育てをしている上での母親として一番嬉しかったことは
- 小さい子どもに幼稚園を受験させることについてどう思うか
- 乳児からの幼児教室通いについてどう思うか
- やらなければいけないことを子どもが嫌がったらどうやって対応するか
- しつけにおいて家庭で気を付けていること
- 子育てをしていて一番嬉しかったことは
- これまでで子どもに与えてとてもよかったおもちゃは何か
- 自分のどんなところを子どもに似てほしいか
- グローバルな教育(留学、英語での環境)についてどう思うか
- 父親が不在の場合に子どもとどのようなことをして過ごしているか
- 子どもが得意なこと、苦手なことは何か
- 子ども同士の揉め事に親としてどう対処するか
- 子育てにおいて気を配ってきたこと
- 最近気になったニュースは何か
- 幼稚園の教育理念のどのような点に共感したか
- 食育についてどう思うか
- (アレルギーがない場合)幼稚園で牛乳を飲むことについてどう思うか
- YouTuberやTikTokerといったこれまでになかった新しい職業についてどう思うか
- SNSをしているか、SNSをする上で気を付けていることは何か
- 子どもから言われて嬉しかった言葉は
- 子どもにお手伝いをしてもらっているか
- 子どもが一番好きな食べ物は何か
お子様
お子様に対しては、まだ質問のやり取りの意味が分からないというお子様もいるため、比較的簡単で分かりやすい質問をされることが多いようです。
しかし、端的な質問をすることで、発達の具合や普段の生活においてどのようなことができるか、といったことも見ているようです。
- 名前と年齢
- 自分の誕生日
- 幼稚園まで誰と一緒に来たか
- 幼稚園にどうやって来たのか(電車、徒歩、バスなど)
- 幼稚園に来る時にお父さん、お母さんとどんな話をしたか
- 幼稚園の名前
- 好きな絵本、どんな内容か
- 好きなお歌
- 両親や兄弟、友達から何と呼ばれているか
- 家で食べるご飯で一番好きなものは何か
- 好きなおもちゃ、どんな点が好きか
- いつも何をして遊んでいるか
- 一番好きな遊びは何か
- 一番好きなものは何か
- お父さんとお母さんの名前
- 好きな遊具は何か
- 幼稚園でどんなことをして遊びたいか
- 朝ごはんは何を食べたか
- 好きな色は何か
- 好きな動物は何か、どうして好きなのか
- 休みの日はお父さんとお母さんとどんなことをして過ごすのか
- これができたらいいな、と思うことは
- 大きくなったら何になりたいか
- 家で見ているテレビや動画で一番好きなのは何か
- お友達の名前
- お父さんとお母さんの好きなところ
- お父さんとお母さんに怒られたらどんな気持ちになるか
- いつもお父さんとお母さんのことを何と呼んでいるか
- お父さんかお母さんのスマホを使ったことがあるか
- ペットを飼っているか、ペットの名前
幼稚園受験の面接で質問される内容を把握したらすること
幼稚園受験の面接の質問は、幼稚園によって様々。
毎年ある程度、内容や質問の数が定例化されている幼稚園があれば、受験する年によって質問の内容が全く変わる幼稚園など、園によってバラつきがあります。
そのため、希望幼稚園を決定したら、過去の面接の質問内容についてリサーチし、面接の対策をしなければいけません。
人気の幼稚園や難関幼稚園は、受験者に対して面接対策が行われているところがありますので、面接の流れや質問の内容をしっかりと把握することが大切です。
面接を受ける幼稚園ごとに回答集を作成する
多くの幼児教室や幼稚園受験の塾では、過去の面接の回答集を作成しています。
幼稚園によって面接の内容は様々です。
ご両親揃っての面接があれば、親御さんどちらかの参加、親子面接もしくは母子分離での面接など、幼稚園によって変わります。
また、受験する年によって「〇秒程度で答えてください」と、回答時間を提示する年があれば「一言で答えてください」と言われる年があるなど、幼稚園でも毎年様々な趣向を凝らして質問をしてくるという幼稚園もあります。
回答時間が提示される場合は、その時間内で短すぎず与えられた秒数を超えない程度の回答で答えることが必須です。
そして、親御さんからよく「後悔した」というお声を聞かれるのが、一言で答えてくださいという質問に、二言、三言付け足してしまい、ダラダラと質問に答える形になってしまったというパターンです。
幼稚園からは一言で、と言われている場合は、余計なことは付け足さず、一言で簡潔に答えることが大切です。
このように、幼稚園によって質問の回答方法は様々ですので、いくつか希望幼稚園を絞ったあとは、面接の回答集を幼稚園ごとに作成しましょう。
私は、幼稚園受験の元面接官として、幼稚園受験の面接指導をオンラインで行なっております。
ご家庭とお子様に合わせた回答集も作成しておりますので、面接でお子様の足を引っ張りたくない方は、ぜひご利用ください!
自分の言葉で話せるようになるまで練習する
面接の回答集を作成したら、次はご自身の言葉で質問に答えられるように練習をすることが大切です。
面接を受ける上で最も大切なことは、試験官の先生方の目をしっかり見て、ご自身の言葉に自信をもって堂々と受け答えすることです。
回答集を丸覚えしただけで、自信なさげに回答すると、試験官の先生方からは「このご家庭は本当にこのような考えを持っているのか」と疑問に思われてしまいます。
あくまでも回答集の回答は参考程度に、ご自身のご家庭の様子をふまえて、ご自身の言葉として回答できるように推敲することが大切です。
また、ご自身以外にも非常に多くのご家庭が幼稚園受験の面接対策をしていらっしゃいます。
そのため、幼児教室やお受験の専門塾から配布される回答集や資料に記載されている質問がもし、受験本番で出題され、ことそのままを幼稚園の面接本番で回答すると、同じように回答集の回答そのままを覚えたという他のご家庭の回答と全く同じ回答になってしまうということもあり得ます。
回答集はあくまでも受験対策の一つ、回答の参考としてとらえ、回答はご自信の教育理念や志望動機、家庭環境にしっかりとなぞらえた回答をするようにしてください。
いざ回答集が作成できましたら、本番の面接を想定して、はっきりとした口調で回答できるよう練習を重ねましょう。
これは親御さんだけでなく、お子様も同様です。
特にお子様は、練習の時は上手く回答できていても、本番当日になると周りの空気に圧倒されてしまい、上手く回答できなくなってしまったり、ご機嫌を損ねて無口になってしまう、という万が一のことも考えられます。
お子様には、受験の面接は試験!といった堅苦しいイメージを植え付けず「大好きな幼稚園に入るために、先生とお話をして自分のお話を聞いてもらう場だよ」と、リラックスして先生方とお話しするための場であることをお声がけしてあげてください。
面接レッスンを受ける
幼児教室やお受験の塾では、幼稚園受験の面接に合わせて、面接対策や、実際の面接の場を想定したロールプレイングのレッスンを行っています。
面接レッスンでは、過去の面接を分析し、実際に受験本番当日の面接の流れの予行練習が行われます。
面接の質問はもちろん、試験官の先生方がどの位置に座り、ご両親やお子様はどの位置に座って面接を受けるのか、グループ面接の場合はどう対処するのか、といった対策を受けることができるのです。
面接の質問の回答の内容だけではなく、面接の際のご両親、お子様の服装や身なり、座り方や姿勢、目線、話し方など、面接時に気を付ける点をレッスンの講師が細やかにチェックし、フィードバックします。
特に人気の幼稚園や難関幼稚園、国立幼稚園では面接の内容が、受験考査の中でも合否を大きく左右する項目の一つとなるため、面接レッスンはぜひ事前に受けてください!
幼児教室などには特に通ってはいないけれど、面接レッスンを受けたいというご家庭や、現在通っている幼児教室やお受験塾での講師の面接レッスン以外にも、他の講師の方からの指導を受けてみたいという方には、私が行うオンラインでの面接レッスンをお申し込みください。
私が行う回答集作成付きオンライン面接レッスンでは、ご自宅で希望幼稚園の面接のロールプレイングを行うことができます。
また、面接レッスンだけではなく、面接回答集の作成も
面接のプロの指導を受けたいという方は、オンライン面接レッスンもご活用ください。
【幼稚園受験】面接で質問される内容をプロが解説まとめ
今回は、幼稚園受験で合否を左右する大切な考査の一つである”面接”にクローズアップし、面接の内容や対策についてお話しさせていただきました。
ご両親が共に参加される面接では、お父様、お母様の間で志望動機や希望幼稚園の教育理念に対しての行けんなどは一致させておく必要があります。
しかし、お父様、お母様だから思うこと、というそれぞれの想いも幼稚園としては求めていると思われます。
ぜひ今回お話しさせていただいた内容を、今後の幼稚園受験の対策に取り入れていただき、希望の幼稚園の合格に少しでもお役に立てれば幸いです。