幼稚園受験の行動観察って対策できるの?!
どんな服装で行けば良いのかも知りたい!
幼稚園受験の試験項目の中で「行動観察」というものを目にされたことはありませんか?
試験の中でも、合否判定で大きなウェイトを占めると言われている「行動観察」。
小学校受験や中学・高校受験では、筆記試験が合否判定において重要な項目と言われています。しかし幼稚園受験においては、お子様の普段の行動を見る「行動観察」が合否に大きな影響を与えるのです。
今回は、幼稚園受験における行動観察対策や、お受験の際の服装について幼稚園受験の元面接官で幼稚園受験オーダーメイド願書作成や
幼稚園受験オーダーメイド回答集作成付き面接レッスンを行う筆者が解説します!
幼稚園受験の行動観察とは?
幼稚園受験を考えているご家庭においては、幼稚園の受験でどのようなことをするのかという試験内容について調べた際に、試験項目の中で「行動観察」という項目を目にされた親御さんも多いのではないでしょうか?
筆記試験がなく、お子様の行動観察や願書、面接で合否が決まる幼稚園受験。
やはり、行動観察という項目は、幼稚園受験の合否においても大きく影響しているようです。
幼稚園受験の試験項目にある「行動観察」とは、お子様の普段の行動を試験官の先生方がチェックされることです。
お子様が与えられたおもちゃや遊具でどのように遊んでいるか、などといったお子様の普段の様子を観察する試験内容です。
行動観察の内容は幼稚園によって違いますが、お子様単体の様子を観察する場合があれば、親御さんとお子様が普段どのように接し、親子で遊ぶのか、といった親子での様子を観察する場合もあります。
また、遊具やおもちゃだけでなく、折り紙や紙、粘土などで遊ぶ様子や、砂場や園庭で遊ぶ様子などを観察する、という場合があります。
行動観察の目的は、受験生の子どもたちと一緒に遊ぶことで、協調性や積極性を判断することとなっています。
幼稚園受験の行動観察で見られるポイント
幼稚園受験と言えば、幼児教室で知育玩具できちんと遊べるか、歌や音楽に合わせて謳ったり踊ったりすることができるか、という”お子様が何でもきちんとできる”ということが大切だと思われがちです。
行動観察では、受験されるお子様の発達の様子を見るのはもちろんです。
しかし、幼稚園受験をするといえども、やはり小さな一人のこども。
ご機嫌や体調、場所や環境によって、今日はやりたくない!とグズることもあるのが当たり前です。
そんな何が起こるか分からないお子様が、どのようにその場に適応するのか。
また、お子様の予期せぬ事態に親御さんはどのように対応するのか、といった行動を試験官の先生方は観察されています。
たとえば実際にあった話をお話ししましょう。
行動観察の試験で、幼稚園の園庭を走り回って遊んでいたお子様が転んで泣いてしまいました。
しばらく泣いてぐずってしまったお子様は、泣き疲れて寝てしまったそうです。
しかし、お母さまはお子様を起こしたり無理に遊ばせたりせず、お子様をそのまま寝かせて試験時間を過ごしました。
お母さまは「今回の試験はもうダメだ・・・」と諦めていたそうなのですが、なんと希望幼稚園に無事に合格されたのです。
これは、お母さまがお子様が眠たくなったらお子様に遊びなどを強要させずに寝かせてあげるという行動が、試験官の先生方には的確な行動に受け入れられたのではないでしょうか。
この事例のように、決してお子様が”遊具で遊ぶこと””ご機嫌よくいること”が必ずしも正解ではありません。
もちろん、多くのお友達がいる環境で楽しく遊ぶことができるに越したことはありません。しかし、万が一の事態で親御さんがお子様に対してどのような行動をとるのか、ということも行動観察のポイントの一つなのです。
また、普段家でどのような遊びをしているのか、親御さんと一緒にどのように過ごしているのか、といったことも行動観察によって、試験官の先生方は知ることができます。
基本的に、行動観察では・お片付けができるか・ルールを守ることができるか・母子分離できるか、といった項目がチェックされると言われています。
しかし、
幼稚園受験の行動観察のために家庭でもできる対策
幼稚園受験の試験項目の一つである行動観察。
受験生のお子様たちの普段遊ぶ様子を観察することで、幼稚園に順応できる子どもであるか、幼稚園の教育方針にマッチした子どもであるかを判断する大切な考査です。
学力試験のような、勉強をすることで試験当日に実力を発揮するのとは違い、普段遊ぶ姿や様子を試験官の先生に見せる行動観察。
普段から家庭でもできる行動観察のための対策とはどのようなものがあるのでしょうか?
丁寧にお片付け
行動観察では、おもちゃや遊具を使って遊ぶ、パズルや積み木、工作やお絵描きなど、様々な考査があります。
もちろん遊ぶことも大切ですが、使ったものをきちんとお片付けできるか、というところまで試験官の先生方は見ています。
日頃から、物を丁寧に扱ったり、お片付けをきちんとするという習慣をつけることが大切です。
靴の脱ぎ方・履き方を自分で
幼稚園受験をされるお子様はまだ2歳、3歳と小さく、自分のことを自分でやるのはまだ難しい年齢です。
しかし、幼稚園受験までには靴の脱ぎ・履きは一人でできるようにはしておくといいでしょう。
靴には右左があり、靴の脱ぎ履きを覚えることで、右左の区別がつくようになります。
また、靴を脱ぐ時に、靴を脱いだ方の足で、もう片方の靴のかかとを踏んで脱ぐ、という脱ぎ方をされるお子様がいらっしゃいます。
このような脱ぎ方は、靴を大切に扱っていないと思われてしまい、物を大切にしない子ども、と幼稚園から判断されてしまうことも。
靴の脱ぎ方、履き方をしっかりとお子様に教え、手を添えて靴を脱ぐ・履くということができるように試験当日までに練習するとよいでしょう。
順番に並ぶ
ルールを守る・協調性がある、というポイントは、行動観察においても非常に評価される点です。
お友達が先に使っている遊具やおもちゃを使いたい場合は順番を守る、といった基本的なことも、小さいお子様にとってはなかなかできないことです。
日頃から、遊ぶ時などは順番を守ることがお友達と仲良くすることに繋がる、ということをお子様に教えておくことが大切です。
母子分離
幼稚園によっては、母子分離でお子様だけを教室に集め、子どもたちだけで遊ばせる行動観察を行っている園もあります。
保護者の方と離れるのが嫌だというお子様も沢山いらっしゃいますよね。
しかし、親御さんと離れてお友達や先生と楽しく過ごせるか、という点を観察する幼稚園もあります。
母子分離の対策としては、母子分離を行っている幼児教室に通わせるのがかなり効果があります。
しかし母子分離ではない幼児教室に通っているというお子様においては、親御さんがどこにいるかをしっかり説明して、親御さんと離れても泣かないように言い聞かせる、優しく声掛けをする、といった日頃の行動で、すんなりと母子分離ができるお子様もいるようです。
幼稚園受験の行動観察には何を着る?
幼稚園受験では、いわゆる”お受験スタイル”と呼ばれる服装が一般的です。
しかし、行動観察では動き回ったりすることが多く、工作やお絵描き、粘土遊びや砂場遊びをする幼稚園では、汚れてもいい服装で試験に来るように試験要綱に記載されている園も多いようです。
幼稚園受験の行動観察の際には、お子様にはどのような服装で行かせるのがベターなのか、お話しします。
男の子
男の子のお受験スタイルは、白い襟付きのポロシャツにネイビーのベスト+ネイビーのひざ丈パンツといったスタイルが一般的です。
白いブラウスは、身体を動かす時に動きにくさを感じるため、ストレッチ性のある素材のものやポロシャツを着せるのがおすすめです。
靴下は白いハイソックス、靴はブラックやネイビー、白のスニーカーがベターですが、履きなれたものがいいでしょう。
試験当日に初めて着せると、着心地が悪かったり、動きにくさを感じて遊びにくいと思ってしまうことがあるため、事前に何度か服を着せて、慣れさせておくことが必要です。
女の子
女の子のお受験スタイルは、ワンピースを着せる親御さんが多いですよね。
しかし、行動観察の場ではワンピースは動きにくく、あまりおすすめはできません。
女の子の場合は、トップスは男の子と同様、ひざ丈パンツの代わりにキュロットを合わせるという親御さんが多いようです。
また、足元も男の子と同様、白いハイソックスに華美ではないスニーカーを合わせるとよいでしょう。
女の子の場合、髪が長いお子様もいらっしゃると思いますが、行動観察の際にじゃまにならないように、まとめておきましょう。
三つ編みなどは、遊んでいる時に他のお子様に髪の毛が当たってしまってトラブルになる、ということもあるため、まとめておくなどしておくのがよいです。
また、男の子・女の子に関わらず、パンツのポケットにはハンカチ、ティッシュを入れておくようにしましょう。
【幼稚園受験】行動観察の対策や服装などプロが解説まとめ
今回は、幼稚園受験の試験項目のひとつである行動観察についてお話ししました。
お子様の日頃の様子を幼稚園が観察し、幼稚園の教育方針に合った子どもであるかを見極めるのに大切な考査です。
お子様の個性を大切にし、お子様が伸び伸びと過ごしている様子を行動観察でもしっかりと試験官の先生方に見ていただけるよう、普段からのお子様との接し方においても、親御さんもお子さんとしっかりと向き合うことが対策のポイントです。
今回お話ししたことをふまえ、行動観察の考査対策にも取り組んでいきましょう。