幼稚園願書の書き方

【幼稚園受験願書】『発育状況 』の書き方をプロが解説

【幼稚園受験願書】発育状況』の書き方をプロが解説
ママ
ママ

幼稚園受験願書で、『発育状況 』の欄があるんだけど、なんて書けばいいの?!

『発育状況 』の書き方を知りたい!

うみ塾長
うみ塾長

幼稚園受験を目指す中で、最初の壁とも言われているのが願書ですよね。幼稚園受験では、小学校や中学校の願書以上に項目が細かく、質問も多い傾向にあります。

その中で、発育状況に関する質問は志願理由や教育方針と同じくらい重視されます。では、なぜ発育状況について聞かれるのでしょうか。

今回は、幼稚園受験願書にある『発育状況 』について、

幼稚園受験の元面接官で幼稚園受験オーダーメイド願書作成

幼稚園受験オーダーメイド回答集作成付き面接レッスンを行う筆者が解説します!

幼稚園受験の願書で、発育状況 について書かせる理由

 

幼稚園受験で、面接ではなく願書の時点で発育状況について書かせる場合には、様々な理由が挙げられます。その中でも今回は、代表的な理由をお伝えしましょう。

子どもの現状を知るため

 

幼稚園は3年、あるいは2年間で、それぞれが掲げる教育方針に沿った保育や指導を行います。入園後、スムーズに集団行動もできるよう、早い段階で子どもの現状を知っておくためには願書で書いてもらうのが一番確実ですよね。子どもだけの考査がある場合、事前にその子の特性を知っておきたいという先生方もいらっしゃいます。

 

発育状況を書く場合には、先生方に現状が伝わりやすいよう、完結かつ具体的に文章を組み立てる必要があります。考査や入園までに達して欲しいレベルがはっきりとしている幼稚園もあるため、それについての見極めも必要でしょう。

 

親の関わり方や教育方針を知るため

 

発育状況を通して、お子さんの躾や教育方針も知りたいという幼稚園は多くあります。幼いお子さんは月齢や個人の発達速度によってできないことがあるのも当然です。それを踏まえて、親がどんな躾や育て方をしているのかを知りたいのでしょう。

 

特に一貫校で小中高と内部進学できる幼稚園では、長い付き合いになる親の考えや躾の方針が学園全体の理念に合っているのか、入園前にしっかり見極めたいと考えるのも当然です。願書では現状について客観的に見ながら、適切な支援のできる親だと伝えておきましょう。

 

幼稚園の求める段階まで達しているか

 

幼稚園の中には、「トイレトレーニングが完了している」「着替えや食事が一人でできる」「親離れが済んでいる」など、入園前に求める条件を提示されるところもあります。願書の発育状況からは、園の求める段階を理解してそこに達しているのかを知りたいという意図があるのです。

 

この場合、まず幼稚園の求める子ども像を把握しておかなければ願書の記入はできません。ホームページ上で情報を詳しく載せていない幼稚園もあるため、必ず説明会や園の主催する親子教室などのイベントに参加し、確認しておきましょう。

 

幼稚園受験の願書で、発育状況書き方のポイント

 

発育状況について願書で質問された場合、様々なパターンが想定されます。今回は、特に発育状況で不安の残る方がどんな内容を書けば良いのかお伝えします。誰もが必ずこの通りに書けば良いとは限りませんが、参考にした上でお子さんにあった内容を考えてくださいね。

 

言葉の遅れが気になる場合

 

言葉の発達は、2〜3歳でもお子さんによってかなりの差があります。兄弟児がいる場合や女児は比較的言葉の発達が早く、小学生くらいのお兄さんお姉さんとも対等に話せてしまう子もいますよね。一方で、一人っ子や男児の中には自分から言葉を発しない、まだ文章がしっかり話せないというお子さんもよくいます。

 

言葉について記入する場合、「話せる」「話せない」というよりも、大人の話を聞いて「理解しているか」にポイントを絞って書いてください。「言葉の発達はゆっくりですが、親の質問には答えることができます」「話し方には幼さが残りますが、相手の言葉を理解して必要な行動ができます」といった内容であれば良いでしょう。

 

また、文字数に余裕があれば、言葉の遅れを補うために「毎日絵本を読み聞かせ、内容に関して質問するなど楽しみながら話す機会を増やしている」など取り組んでいる内容もぜひ付け足してください。

 

親離れができていない場合

 

幼稚園に入ったら、親と離れた集団の中で生活しなければいけません。中には「入園前に親離れが進んでいることが好ましい」と説明会やパンフレットで伝える幼稚園もありますから、入園前には親と離れて一定時間を過ごす経験が必要です。

 

現在親離れができていなくても、単に「まだ親離れができておりません」と書くだけではいけません。「週に2日、プレスクールに通い少しずつ親離れを進めております」といった、何かしらの取り組み内容を必ず書いてください。

 

また、現状どこまで出来ているのかも詳しく書けると良いでしょう。「プレスクールでは、預ける際には涙が出てしまいますが、その後は切り替えて笑顔で過ごしていると伺っております」など、まだ完璧ではなくてもここまではできるという具体例を知らせることが必要です。

 

基本的な生活習慣に不安がある場合

 

トイレトレーニングや一人での着替え、食事がまだできていない場合には具体的に現状を書いてください。現段階でのレベルや親の取組状況を知ることで、先生方も「入園までにどこまでできるようになるのか」を想像しやすくなります。

 

例えば「トイレトレーニングはまだ完了しておりませんが、尿意を伝えることまではできるようになりました。現在は焦らず自分で下着を脱ぎ用を足す、という練習を毎日時間を決めて進めております。」といった、できていることと練習中の内容を詳しく書くとわかりやすいでしょう。

 

また、今後の目標として「入園までにはできるようにします」などと期限を決めて努力していることも伝えるとより良いですね。

 

切り替えが苦手な場合

 

幼稚園は集団遊びやカリキュラムが実施されるため、次の行動に移る際の切り替え力も大切になってきます。勿論集団行動をしっかりと経験したことのないお子さんにとっては、中々難しいことですよね。

 

自宅でも、例えば遊びから食事の時間に移行する際、嫌で泣いてしまうといったお子さんについてはタイマーなどを使用しながら気持ちを切り替える練習をしておく必要があります。入園までに完璧でなくても、問題を理解して取り組んでいます、ということを願書で伝えるべきです。

 

考査で自由遊びや集団遊びが設定されている場合、時間になっても上手く切り替えられず泣いてしまう恐れがあるお子さんに関しては、特に発育状況で書いておくことをおすすめします。

 

集団におかれたとき問題が生じる場合

 

幼稚園受験の準備を進める上でよく相談されるのが、「自宅では何でも一人でこなすのに集団だと何もできなくなる」「一対一だとスムーズにお話できるのに、大勢の場では固まってしまう」といったものです。これについても考査や面接に影響がありそうだと判断したなら、発育状況で伝えても良いでしょう。

 

現状として、「家庭では◯◯まで一人で行うことができ、会話も相手の話を理解して受け答えができます。」などとした上で、「一方で、集団の中では△△ができなくなってしまいます。」と素直に書きましょう。

 

勿論、できませんで終わらずに、集団になれるため何をしているのかも付け加えてください。ただし、過保護な親だと思われないためにも、「配慮してください」といった文章は絶対に書かないでくださいね。

 

【幼稚園受験願書】『発育状況 』の書き方をプロが解説まとめ

 

発育状況については、幼稚園受験願書を記入する上で特に気をつけるべき項目の一つです。現状を具体的に知らせるだけでなく、今後の課題や取り組みも伝えた上で、親として真摯に向き合っていることもわかる文章にしなければいけません。

 

幼稚園によっても求める段階には差がありますから、願書でどう記入すべきか悩みますよね。もし一人での作成が難しいと感じたのなら、願書作成代行にご依頼ください。毎年全国の名門幼稚園願書を手掛けるプロが、お子さんの現状を把握した上で幼稚園に合った内容で願書を作成いたします。