幼稚園受験願書で、『子どもの性格』の欄があるんだけど、なんて書けばいいの?!
性格別 に書き方を知りたい!
幼稚園受験願書で設置されている項目の中に、お子さんの性格に関するものがあります。また、細かい項目に分けられていなくても、家庭の教育方針や志望理由の記入欄が大きい場合には、現在のお子さんについて触れる必要があるのをご存知でしょうか。
今回は、幼稚園受験願書の中で、お子さんの性格をどう書くべきかお伝えいたします。ぜひ今後の幼稚園受験や、願書の作成に活かしてください。
幼稚園受験の願書で、性格を書かせる理由
幼稚園によって保育・教育方針は様々ですが、願書でお子さんの性格を質問される理由はほとんど同じです。まずは、なぜ願書で性格を書く必要があるのかを知ることで、願書対策のベースを作っておきましょう。
子どもの特性を知りたい
子どもと一括りにいっても、一人ひとり個性や長所短所は異なりますよね。願書で性格を聞かれる幼稚園の大半は、面接や考査前に志願されるお子さんについて知っておきたいという狙いがあります。
幼稚園願書は、面接や考査当日に直接願書を手渡しする場合と、事前に郵送や手渡しで願書だけを提出する場合があります。特に、考査や面接前に願書提出が義務付けられている幼稚園では、受験者に会う前からその子の性格、特性などを書類にてしっかりと確認する傾向があるようです。
記入欄の大きさは幼稚園によって異なりますが、現在のお子さんについてできるだけ詳しく伝えておくと、面接での質問に上手く繋げてアピールすることもできるでしょう。
幼稚園の求める子ども像か
幼稚園によっては、「このようなお子さん、ご家庭を求めています」と説明会はホームページ上ではっきり伝えられることがあります。その場合、願書の性格に関する質問からすでに「うちの園が求めている家庭なのだろうか」という審査が始まっています。
幼い頃のお子さんの性格は、ご家庭の教育方針が色濃く反映される場合が多いとも言われていますね。「挨拶はしっかりできる子になって欲しい」という方針をお持ちの家庭なら、物心付く前からご両親がお子さんの前で挨拶をしっかりする姿を見せるよう意識しているでしょう。その場合、やはりお子さんも幼い頃からハキハキと挨拶ができるように育ちます。
プロの先生方にとってお子さんの性格を知ることは、その家庭を理解することにもつながります。ぜひ、幼稚園が求める家庭であることを性格面からもお伝えしたいところです。
親が子どもの性格を理解しているか
願書の性格記入でよくあるのが、「うちの子はこんなこともできるんですよ」という自慢大会です。勿論大切に育てておられるお子さんの良いところがたくさん見つけられるのは素晴らしいことですが、幼稚園側からは「このご家庭は、お子さんの本質を理解できているのだろうか」と不安になってしまいます。
ただ「すごい」という内容を書くだけでは、根拠がないように思えます。根拠が合っての長所でしたら、いくらでもアピールしてOKです。しかし、できることの羅列では「お子さんを客観視できない親バカ」と捉えられてしまうので注意しましょう。
自分の子どもを客観視出来ない親は、先生方にとって「過保護で、お友達トラブルがあっても我が子の否を認めてくれないのでは」と思われてしまいます。過度な自慢は抑え、エピソードも交えてお子さん本来の良さを書くことが重要です。
幼稚園受験の願書で、性格別書き方のポイント
ここからは、性格別の例文も交えながら幼稚園受験願書での性格別書き方について見ていきましょう。短所が強く出てしまい、どう書けば良いのかわからないという方も、ぜひ参考にしてください。
我が強い性格
願書の性格を書く際、特に悩まれるお子さんの特徴として「我が強い」ことが挙げられます。しかし我が強いということは、自己主張がはっきりできる、意思が強いといった長所にもなりますね。
例えば「息子は意思が強く、大勢の場でも物怖じせず意見を伝えることができます」とするのはどうでしょう。文章を変えるだけで、芯の強い立派なお子さんという印象になります。
記入欄の文字数的にエピソードも追加できるなら、「先日、地域の子ども向けイベントで主催の方が子どもたちに質問した所、大きな声で自分の考えを伝えることができました」と、性格を裏付ける内容も書きましょう。
人見知りな性格
人見知りな性格については、考査や親子面接でも影響がありそうなものですから事前に願書で書いておきたいという方も多くいます。この場合、まずはお子さんの良い部分を先に書きましょう。
例えば人見知りな性格のお子さんは、慎重に物事を判断し丁寧に取り組む、周りをよく見ているので優しい行動ができる、といった長所も持っている傾向にあります。そのため、「周りをよく見て、困っているお友達の手助けになろうとする優しさがあります」といった内容を先に書いてください。
その後で、「一方で人見知りな部分もあるため、家庭では◯◯するなど大勢の人と関わる機会を増やし、家族で克服できるよう取り組んでおります」と、改善しようと努力している事実を詳しく書きましょう。
慎重な性格
これも人見知りパターンと同じように、まずは慎重であることが良い方向に作用したエピソードなどを書き、最後に改善しようと試みていることも書きましょう。
例えば、「冷静に状況を判断するため、人の話を最後まで聞き、マナーやルールもしっかりと守る真面目さがあります」と先に書いてください。その後、「しかし、慎重すぎる面は短所にもなりますから、体験の機会を多く作り挑戦心や失敗を恐れない心を育てるよう心掛けております」などと改善に向けての取り組みを書くのがわかりやすいですね。
長所短所の指定がない願書では、短所をわざわざ書く必要がないとお教室などで指導されることも多いでしょう。しかし、面接や考査でわかってしまいそうな短所については願書で書き、きちんと親が把握していることもアピールしてくださいね。
好奇心旺盛な性格
好奇心旺盛な性格は、多くの幼稚園で好まれる内容です。しかし、単に「色々なものに興味を持ち、これはなに、あれはなにと沢山聞いてくれます」のような、幅広く興味を持っている「だけ」にならないよう気をつけましょう。
お子さんの性格を記入する欄では、その性格をより伸ばそうと親が努力している姿勢も見せることができます。ですから、好奇心旺盛なお子さんの「特に好きなこと」を一つ書き、それを深掘りしているご両親の取り組みが見えるとより良い願書になります。
植物に興味を持っているお子さんなら、「娘は好奇心旺盛で、現在は特に植物への興味が強く毎日図鑑を眺めています。家族で話し合いベランダで娘の好きな◯◯を育て始めたため、毎朝水やりをしながら観察し、絵日記に成長を記す姿があります」といった内容です。
優しい性格
こちらの性格も願書によく書かれる内容です。そのため、エピソードがしっかりとしていなければ、先生方の印象には残りづらいでしょう。
よくあるのが「父が疲れていると、肩をたたいてくれるような優しい子です」といったものですが、できれば願書ではご両親以外の第三者へ優しさが発揮できているエピソードが好まれます。具体的には「公園で転んでいた赤ちゃんにかけより、優しく声をかけ抱き起こした」「駅で困っているお年寄りに気づき、手を引いて案内してあげた」「道に迷った外国人観光客に声をかけ、身振り手振りで一生懸命に道案内を試みた」といった内容です。
気の知れた家族だけでなく第三者にも優しくできる子というのは、集団生活に溶け込んだ後にも、周りのお友達に気を配りながら行動できる協調性を持っていることが多いです。そのため優しさのエピソードがしっかりとあるのなら、ぜひ願書で書いておきましょう。
マイペースな性格
マイペースと書くと、協調性がない子だと思われそうで書けない、というお話をよく聞きます。しかし、マイペースな子というのは自分の世界をしっかりと持ち、楽観的に物事を捉えられる強みも持っていますから安心してください。
ただ、願書には「マイペースな性格です」と書くより、少し言い回しを変えるのが良いですね。「息子はどんなことも前向きに捉えるおおらかな子です」「娘は集中力があり、好きなことには何時間も自分で考えて取り組み続けることができます」といった文章だと良いでしょう。
勿論エピソードも必要です。「自分の描いた絵に弟が落書きをしてしまった時には、さっきよりカラフルになったと喜び、弟を誘ってお絵かきを続けました」「大好きな工作では、廃材を使って大人も入れるくらいの秘密基地を一日掛けて作り上げました」など、根拠のわかるものを書いてくださいね。
【幼稚園受験願書】性格別書き方をプロが解説まとめ
幼稚園受験の願書では、お子さんの性格についてもしっかりとアピールすることが必要です。親にとっては短所に思えてしまうものでも、書き方次第ではその子の良さをより深める伝え方ができるでしょう。
しかし、願書の性格でどういったものを選べばよいのか、エピソードは何が良いのかと迷いだしたらきりがありません。そこで、幼稚園受験のプロである私が皆様の願書を変わりに作成する願書作成代行をご検討ください。都内御三家幼稚園をはじめ、多くの名門幼稚園願書を手掛けてきたからこそ、それぞれの幼稚園に合った内容でお作りいたします。