幼稚園受験に受かる子ってわかるの?
ポイントを知りたい!
幼稚園受験を考えている親御さんにとって、小さいお子様を連れて試験を受けるということはとても大変なことです。
普段は落ち着きのある大人しいお子様でも、いつもと様子が違う試験会場ではグズりがひどくなってしまったり、いつもできることができなくなってしまう、といったことはよくあること。
今回は、幼稚園受験に受かるお子様の特徴や、小さいお子様を連れた親御さんの幼稚園受験への心構えなどについてお話させていただきます。
例年、秋に実施される幼稚園の試験。
園によって受験内容が全く違うため、長い期間をかけて幼稚園の特色や受験の傾向を把握し、幼稚園受験に臨まれるご家庭がほとんどだと思われます。
しかし、幼稚園受験専門の幼児教室や塾に通って受験対策を完璧に行い、実際、当日の試験も完璧だったというご家庭でも、いい知らせをいただけなかったという声をよく聞かれます。
本記事では、幼稚園受験の願書作成や
回答集作成付き面接レッスンで高い合格実績を誇る元面接官の私が、幼稚園受験に合格するお子様やご家庭は、どのような特徴があるのか解説します!
幼稚園受験に受かる子はわかる!お子様の特徴
人気の幼稚園となると、何十倍もの倍率となる幼稚園受験。
どのご家庭も、希望の幼稚園に合格するために、万全の体制で受験に臨む様子が見受けられます。
幼稚園受験というものは、中高の受験や大学受験のように、勉強をして挑むものではなく、お子様自身の普段の様子を幼稚園が見て合否を決めることがほとんど。
また、小さなお子様のご機嫌は親御さんであっても予測できるものではなく、これまで難なくこなしていた遊びなども、受験当日は嫌がって遊びたがらない、さらに拒否する、なんていう不測の事態が起こるのもよくあることです。
しかし、受験当日にお子様のご機嫌が悪かった、受験会場でうまく遊んだりすることができなかった、という場合でも決して不合格になることはありません。
幼稚園受験に合格するお子様は、どのような子が多いのでしょうか。
何事にも好奇心が強いお子様
どの幼稚園でもよく言われているのが「何事に関しても好奇心が強いお子様」が受験に合格しているという点です。
遊びはもちろん、お友達や先生、幼稚園という場所など、様々な物事に対して好奇心が強く、興味を持つお子様は、幼稚園に入っても、自ら「あれをやってみよう!これをやってみたい!」という一面が見受けられます。
幼稚園も、好奇心旺盛で何事にも興味を持つ子どもを受け入れることが多いようです。
消極的なお子様でも構わない
普段から人見知りが強くお友達の輪に上手く入れない・・・、親御さんのそんな不安を声をよく耳にします。
消極的な子どもは幼稚園受験の場でも上手くいかないのではないか、と幼稚園受験自体を諦められる親御さんも多いようです。
幼稚園受験に関しては、大人しく消極的なお子様が合格するというケースも大変多いのです。
幼稚園に入園することによって環境が変わり、積極的な性格になるなど、著しい成長を見せるお子様も多く、幼稚園受験の際に遊びの輪に入れなかった、先生と上手くお話ができなかったという場合でも、全く問題ありません。
挨拶がしっかりとできる
幼稚園受験は、お子様が3歳、4歳のため、まだ会話のキャッチボールがうまくできないのは当然のことです。
しかし、「おはようございます」「ありがとう」といった基本的な挨拶ができるお子様は、コミュニケーションがしっかりとできる子どもだと幼稚園から好印象に取られることが多いようです。
もう〇〇ができる!というのを園は求めていない
幼稚園によっては、お箸が使える、一人でお着替えをするという事柄を入園までにお子様に練習させるよう、保護者に指示する園もあるようです。
しかし、幼稚園受験の際には「3歳(4歳)なのにもうこんなことができます!」というアピールは一切必要ありません。
例えば、ひらがなが読める、縄跳びができる、といった”もう〇〇ができます!”というアピールをされる親御さんが時折いらっしゃいますが、幼稚園受験ではお子様がどのような子どもなのかを園が見極める場であり、他のお子様よりこのような面が秀でているというポイントは園は見ていません。
そのため、過剰に”このようなことができます!”というアピールは必要なく、むしろその年齢に合った遊びをしたり、子どもらしい一面を園は見ているようです。
幼稚園受験に受かる子はわかる!家庭の特徴
幼稚園受験は、受験されるお子様がどんな子どもであるかを見られるのは当然のことですが、お子様がどのような家庭で育っているのか、親御さんがどのような人であるのかという点も合否の判断材料の一つとなっています。
幼稚園に入園し、幼稚園生活を送るには親御さんも幼稚園のPTA活動などへの参加は必須です。
たとえお子様が試験で頑張っても、親御さん自身や家庭の様子を見ていい知らせをいただけないということも。
幼稚園受験に合格しやすいお子様の家庭の特徴を見て行きましょう。
親の意に反してもお子様を怒らない
幼児教室ではきちんと親御さんの言うことを聞いていても、受験本番ではいつもと違う環境でぐずってしまったりするお子様も非常に多いです。
そんな時についつい怒ってしまいそうになりますよね。
しかし、予測できないお子様の行動や機嫌など、親の意に反してしまった事態でも、むやみにお子様を怒るのではなく、お子様自身をしっかりと理解する姿が大切です。
お子様の自主性に任せる
上記の項目にも通じることですが、お子様の自主性に任せ、お子様の行動を否定しないというご家庭は、幼稚園受験に合格しているご家庭が多いようです。
まだ小さい子どものやりたいことを親が制限せず、自由にのびのびと行動させてあげることが大切です。
幼稚園受験の場では、保護者がお子様の自主性をどのように大切にしているかという点も非常に考慮されています。
そのため、お子様の自主性を尊重し、受験本番でもお子様の行動に口を出したり、行動を促すようなことをせず、お子様の行動を第一に考えるご家庭は、幼稚園受験でも合格しています。
飾らない親子の姿を先生は見ている
幼稚園受験の場では、試験官を担当している先生方は、親子がどのように触れ合っているかという普段の飾らない姿も試験の合否判定の一つとしてチェックしています。
幼稚園によって試験内容は異なりますが、親子で一緒に絵本を読んだり、手遊びをしたり、といった”親子あそび”という試験内容は多くの園で取り入れられています。
この試験内容では、普段親御さんとお子様がどのように遊んでいるか、親御さんがお子様にどのような声掛けをしているか、とった行動を見ています。
ここ数年では、タブレットなどで動画を見たりゲームをしたり、という遊びが増えていますが、タブレットなどをお子様に与えっぱなしのご家庭では、親子あそびにお子様が興味を持たなかったり、といったケースも見受けられるようです。
身の回りのものすべてをお子様の遊び材料と考える
実際にあった幼稚園受験の試験内容に「新聞紙を使って親子で遊ぶ」というものがあります。
新聞紙を折り紙にする、丸めてボールのようにする、といった様々な遊び方がありますが、これには正解はなく、お子様が遊ぶ遊び方全てが正解です。
お子様にとっては身の回りにあるものは全て遊び材料。
親御さんから「このようにして遊ぼう」と提案するのも大切ですが、お子さんが自ら遊び方を考え創造力を膨らませることが大切です。
お出かけした公園で葉っぱや木の実で遊ぶ、水たまりで遊ぶ、石ころや砂で遊ぶ、家の中ではトイレットペーパーやラップの芯で遊ぶ、と身の回りのものはお子様には素敵な遊び道具やおもちゃに変身します。
お子様の創造力や遊び心を普段から大切にし、育てていくことで、幼稚園受験の場でもしっかりアピールすることができます。
幼稚園受験に受かる子はわかる!ポイントをプロが解説まとめ
今回は、幼稚園受験に合格するお子様のポイントや、ご家庭でのお子様とのふれあいや取り組みについてお話させていただきました。
小さなお子様が試験の場で泣いてしまったりぐずってしまったりといったことは、幼稚園受験の場にとっては当たり前のこと。
そのような事態にも動じず、普段のお子様の様子をしっかりと試験の場で園にアピールすることが大切です。
普段から親子でのふれあいを大切にし、お子様の自然体な一面を保護者様がしっかりと引き出してあげることが希望の園への合格の鍵になるのではないでしょうか。
今回お話したポイントをぜひご参考にしていただき、お子様にあった幼稚園で、素敵な幼稚園生活を送ることができることをお祈りしております。