幼稚園願書の書き方

【幼稚園受験願書】『心配なこと』の書き方をプロが解説

【幼稚園受験願書】『心配なこと』の書き方をプロが解説
ママ
ママ

幼稚園受験願書で、『心配なこと』の欄があるんだけど、なんて書けばいいの?!

『心配なこと』の書き方を知りたい!

うみ塾長
うみ塾長

幼稚園受験の願書は、小学校よりも細かく項目が設定されている場合も多くあります。その中で、『心配なこと』について聞かれた場合に皆さんならどう答えますか。

願書は書き方一つで、あっさりと不合格に転落してしまうこともあります。今回は、名門幼稚園の願書を毎年手掛ける私が、『心配なこと』の書き方を解説します。

 

幼稚園受験の願書で、心配なことを書かせる理由

 

幼稚園受験の願書で、わざわざ心配なことについて書かせる理由はなんでしょうか。これは、幼稚園側のいじわるで聞いているわけではありません。大きく分けると3つの理由があります。

 

1つ目は「子どもの現状を知りたい」、2つ目は「性格や特性を把握するため」、3つ目は「要望の多すぎる親でないか」を知りたいという理由です。では、それぞれの項目を詳しく確認しましょう。

 

子どもの現状を知りたい

 

まず1つ目の理由は、お子さんがどこまで一人でできるのか、あるいはできないのかを知りたいということです。具体的には、着替えや食事といった生活面やトイレトレーニングの現状についての記載が必要なものになります。

 

願書の項目で、生活やトイレトレーニングに関する項目がない場合、心配なことでこれらの現状を教えてほしいという思いがあるのです。

 

この場合には、園から求められる生活レベルを一人でこなせること、あるいは入園までにこなせるよう取り組んでいることをしっかり記入する必要があります。詳しい書き方は、「書き方のポイント」でお伝えするので最後までご覧ください。

 

性格や特性を把握するため

 

「できること・できないこと」の現状ではなく、お子さんの性格について教えてほしいという場合もあります。心配なことですから、長所ではなく短所の部分です。

 

現状についてと同様、願書の別項目で性格について記入するものがなければ、「心配なこと」の記入欄に描くことが好ましいでしょう。

 

もちろん、ただ心配するだけでなく改善しようと家族で努力していることもお伝えすることが重要です。幼稚園に丸投げする親ではないことも知ってもらう必要があるからです。また、障害児枠での受験をされる場合には、お子さんの特性についてこちらの項目で詳しくお伝えしてください。

 

要望の多すぎる親でないか

 

幼稚園側は、過保護すぎるあまり要望の多い親を特に避けようとします。そのため、あえてこの項目でご両親の常識度を図ろうとすることがよくあるようです。

 

実際にはそこまで過保護な親でなくても、文章の表現だけ見ると悪い印象を持たれてしまいますので注意が必要です。「集団生活での経験がないため、上手く馴染めるか心配です」「慣れるまで、しっかりと見ていただきたいと思います」などと書いて不合格になった例もあります。

 

お子さんが幼稚園に馴染むことができるのか、新しい環境でも頑張れるのか・・・親として心配な気持ちは理解できます。しかし、まずは合格しなければそのさきはありません。過保護な親、モンスターペアレント予備軍だと思われないよう、十分注意が必要です。

 

幼稚園受験の願書で、心配なことの書き方のポイント

 

では、幼稚園願書で心配なことについて質問された場合、どう記入するのが良いのでしょうか。絶対的な正解ではありませんが、多くの合格願書情報を基に、より好まれる内容をお伝えします。

 

一人で出来ないことの進捗は具体的に

 

幼稚園によって、入園までに求めるお子さんのレベルは異なりますが、まずはできないことを具体的にお伝えすることも重要です。

 

例えばトイレトレーニングが完璧でない場合、「ズボンと下着をおろし、便座に座るところまではできます」などと、どこまでできるのかを具体的に記入したあと「尿意を伝えてトイレに行くことが、まだ定着していません」といったできないことも簡潔に書きます。

 

そこから、「家庭での声掛けを徹底し、少しずつ自分からトイレに向かう姿もあります」「入園までには必ずできるよう、家族で取り組んでまいります」といった、取り組み内容や目標を明確に記入するのが良いでしょう。

 

トイレトレーニングに限らず、着替えや食事の好き嫌いといったものも同様の書き方です。

 

改善の取り組みは必ず入れる

 

どのような心配事を書くにしても、必ず家族が改善のために努力していることを付け足してください。その取り組みが具体的であるほど良いです。

 

例えば「初めての場所では、緊張してしまう」ことが心配事なら、「この一年間、家族で様々な室内遊び場に足を運び、近くのお友達に挨拶をするといった経験を積み重ねて参りました」などと一緒に書きます。こうすることで、幼稚園側からは「ただ心配しているだけでなく、きちんと行動できる親御さんだな」という目で見ていただけるでしょう。

 

先生方はプロですから、大切なお子さんをお預かりする上で、それぞれの保護者が心配することがあっても当然だと理解してくださっています。だからこそ、その心配をなくすために一生懸命動いてくださるご家庭は、1日の多くを過ごす幼稚園生活にも寄り添い協力してくださることがわかっていただけるでしょう。

 

過度な要望は絶対に書かない

 

心配だからこそ、先生方にはこうして欲しい、という願いは少なからず多くの方が持っていることでしょう。しかし、それは幼稚園生活がはじまってから、適切な対応をしていただけない場合にお伝えするべきことです。願書では、絶対に過度な要望を書いてはいけません。

 

「◯◯していただきたい」「△△を気にかけていただけますか」と書いてしまうと、今までのお受験対策も水の泡です。そのため、「家庭では◯◯を心掛け、見守っております」「今後も夫婦でしっかりと支えて参ります」と、あくまでも家庭が主体的に心配なことをなくそうと努力する姿を見せてください。

 

願書の内容を見たときに、「この親は要注意かもしれない」と思われてしまっては、面接も当たり障りのない質問であっさりと終わってしまいます。願書では先生方への敬意を忘れず、まずは自分たちで努力するが、助けていただく可能性もあるというニュアンスを伝えるのが良いですね。

 

【幼稚園受験願書】『心配なこと』の書き方をプロが解説まとめ

 

幼稚園受験の願書は様々な項目がありますが、この『心配なこと』は毎年多くの方が悩まされています。過保護になりすぎないよう、親として適切な教育を行ってきたこと、今後も継続して努力していくことを短い文章の中でアピールしましょう。

 

忙しくて時間がとれない、そもそも願書の書き方がわからないといった方は、プロに任せるのも一つの手です。願書作成代行では、名門幼稚園の合格願書を毎年手掛けてきたプロが、皆様のかわりに願書を作成いたします。