幼稚園受験願書にある『トイレトレーニング』ってどう書けばいいの?
東京都内で幼稚園受験を考える際、私立や国立の難関小学校へ進学実績があり、保育環境も優れている場所を我が子に、と願うご家庭は後を絶ちません。そう考えたとき、必ずといって良いほど名前が上がるのが「名門御三家幼稚園」ですよね。
幼稚園生活の3年間は、家族以外の他者と関わる中で自立心や協調性、相手を思いやる心など心身共に大きく成長する時期です。多くの時間を過ごす幼稚園は、子どもの将来のためにも最高の場所を選びたいと思うのは当然のことでしょう。
毎年激戦となる名門御三家の幼稚園受験。
本記事では、名門御三家幼稚園の願書作成や
回答集作成付き面接レッスンで高い合格実績を誇る元面接官の私が、特徴や学費について詳しくお話させていただきます。
幼稚園受験の願書では、トイレトレーニングの進行状況について質問されることもよくあります。月齢によっては、願書や面接時点でまだおむつが外れていないお子さんもいますよね。その場合には、どのように書けば良いのでしょうか。
今回は、幼稚園願書におけるトイレトレーニングの書き方についてお伝えします。ぜひ最後まで読み、願書作成の参考にしてくださいね。
h2 幼稚園受験の願書で、トイレトレーニングについて書かせる理由
幼稚園受験の願書でトイレトレーニングについて書かせる理由は、基本的にはどこも同じです。まずは質問の意図を理解した上で、どういった文章にすれば良いのかを考えていきましょう。
h3 現状を把握するため
トイレトレーニングについての質問がある場合、基本的には子どもの成長速度や進行状況を把握しておきたいという意図があります。入園後、先生方がスムーズに対応するためです。
稀に、まだトイレトレーニングをはじめていないけれど「完了しております」と書かれる方もいます。勿論面接や考査までに完了すれば虚偽にはなりませんが、基本的には素直に書くことをおすすめします。
近年ではトイレトレーニングについても、子どもたちそれぞれの個性や成長速度を尊重するために、あまり厳しくいわれなくなっています。そのため、できないことに負い目を感じずまずは現状をしっかりとお伝えしましょう。その上で、入園までに目標立てて進めることができれば大丈夫ですよ。
h3 入園条件にある
お受験の激戦地域である東京都内の名門幼稚園をはじめ、一部の幼稚園では「入園前におむつが外れており、トイレトレーニングが終了していること」を入園条件にしているところもあります。その場合には、願書提出時点でおむつがはずれていなくても、できれば面接、難しくても入園までにはトイレトレーニングが終了できることを記述しなければいけません。
月齢やお子さんの成長速度によっては、大変な取り組みになるかもしれません。しかし、その幼稚園にどうしても入園したいという強い思いがあるのなら、必ず入園までにはトイレトレーニングが完了できるよう家族で取り組みましょう。
幼稚園で個別相談などを設けているのであれば、あえて先生にトイレトレーニングの方法についてもご相談するのも一つの手ですね。進行中であっても、その通りに実践して成長していることや感謝の思いを願書や面接でアピールできます。そうすることで、「このご家庭は幼稚園の方針を理解し、アドバイスも真摯に受け止め実践できるのだな」と感じていただけるでしょう。
h3 躾や関わり方を知りたい
トイレトレーニングを通して、ご家庭の躾や教育方針について知りたいという園もあります。この場合には、進行状況だけでなく声掛けやトイレに誘導する方法を詳しく知りたいという意図も含まれています。
トイレトレーニングをする際、時間を書けずスムーズに終わる子もいれば時間がかかる子もいるでしょう。どちらの場合にも、親御さんは様々な工夫をしておむつが外れるように努力されますよね。その内容について具体的に知ることができれば、普段お子さんとどう関わっているのかを垣間見ることもできます。
お受験が必要な幼稚園の先生は特に、ご家庭の躾や教育方針、お子さんへの接し方をしっかりと見ています。その中で、幼稚園側の求める家庭像や方針と差がないかも知りたいのです。記入欄に余裕があれば、ぜひどういった言葉をかけてトイレトレーニングを行ってきたか書いてくださいね。
h2 幼稚園受験の願書で、トイレトレーニングの書き方のポイント
ここからは、トイレトレーニングについて願書に記入する際のより詳しいポイントについてお伝えします。幼稚園によって記入できる文字数は異なりますが、基本的な内容は同じですのでチェックしておきましょう。
h3 進行状況は詳しく
トイレトレーニングについて書く場合、「現在練習中です」といったあやふやな内容ではいけません。現状をしっかりと書くことで、先生方も「入園までには取れそうだな」と予想しやすくなります。
例えば「尿意を伝えることはできるため、一緒にトイレまで行き下着を下ろすサポートをしております。普段の着替えは一人でできますが、トイレでは焦って上手く下ろせないことがあります。」「トイレに誘えば後は一人でできます。現在は尿意や便意を自分で伝えてトイレに行けるよう、練習しております。」など、進行状況がわかるように詳しく具体的であることが重要です。
願書作成の時点でまったく取り組んでいないご家庭は少ないと思いますが、トイレトレーニングについての記載が必要な幼稚園の場合、必ず進行状況を記入する必要があります。お子さんの様子を観察しながら、願書作成前にトイレトレーニングを開始してくださいね。
h3 親の関わり方にも触れる
記入欄に余裕があれば、親としてどのようにお子さんのトイレトレーニングを進めているのかも書けると良いでしょう。
「トイレへの抵抗をなくすため、まずは絵本から楽しく学び、スムーズにトイレトレーニングへ移行できるようにしました。」「失敗しても責めず、◯◯まではできたね、と前向きに言葉をかけながら取り組んでおります。」など、お子さんが自信を持ってトイレトレーニングができるよう心掛けている内容にしてください。
もしトイレトレーニングが願書作成までに完了しているのであれば、こういった取り組みの結果、完了し自信を持って自分からトイレに行く姿があるといった内容も書いてください。先生方も、ご家族の方針や躾に対する前向きさを理解できるでしょう。
h3 最終目標も必ず入れる
入園条件に「おむつが外れていること」を掲げる園であれば、必ず面接や入園前にトイレトレーニングを終わらせることを記載してください。「現在◯◯まで完了しているため、△月にはおむつを外すという目標を立てて取り組んでおります。面接日(入園)までには、必ず一人でやり遂げられるよう引き続き支援してまいります。」といった内容です。
「トイレトレーニングはお子さんの成長に合わせて、ゆっくりでも大丈夫です」と言われる幼稚園であっても、基本的には入園までにおむつを外すという目標を持って取り組んでいる姿勢を見せたほうが良いでしょう。
文章の最後で構いませんので、「4月までにはおむつを外せるように、子どもの意思を尊重しながら家族で取り組んでまいります。」などといった文章を書いてください。目標を持って取り組むことができる家庭であれば、子どもの成長に合わせて園と協力しながら子育てができることもわかっていただけます。
h2【幼稚園受験願書】『トイレトレーニング』の書き方をプロが解説
トイレトレーニングは幼稚園によって方針が異なります。グローバルな幼稚園やインターナショナルスクールは寛容な傾向にある一方で、歴史ある園や躾・自立を重んじる園では完了させるよう説明会で厳しく伝えられることもあります。しかし、お子さんが幼稚園生活に早く馴染むため、トイレトレーニングをはじめ基本的な生活習慣を身につけることは幼稚園受験対策の一つであるとも言われていますね。
願書でも、しっかりとトイレトレーニングについてお伝えする必要があります。しかし、一般的なビジネス文章などとは異なる幼稚園願書では、どう書くべきか悩んでしまいますよね。その場合、プロにお願いしてしまうのも一つの手ですよ。願書作成代行では、トイレトレーニングをはじめお子さまの現状やご家庭の教育方針をしっかりとヒアリングした上で、オーダーメイドの願書を作成いたします。お受験対策により専念したいという方は、ぜひ一度ご連絡ください。