幼稚園受験の願書にある単願か併願の記載方法ってどう書くのが正解?!
正直に併願って書いていいの!?
でも単願って書いた方が受かるんじゃないの・・?!
毎年よくある質問に、「幼稚園受験の願書には、単願か併願かについて記載した方がよいですか」というものがあります。近年では減少傾向ですが、園によっては願書に「単願・併願」を問うような項目が書かれていることもありますよね。
結論から言うと、願書の項目で指定がなければ記載しなくても問題ありません。
その上で、単願、併願を記載する場合の利点や記載方法をお伝えします。最終的には自己判断でお願いしますが、ぜひ参考にしてくださいね。
本記事では、幼稚園受験の元面接官で幼稚園受験オーダーメイド願書作成や
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【幼稚園受験】願書には、併願でも単願と書いた方が受かる確率は高くなる理由
幼稚園受験の願書を書く際に、お教室などで「併願でも単願だと書いてください」と言われることがあります。受験指導の講師達は経験上、単願とした方が受かりやすいことを知っているからです。
では、なぜ単願の合格率は高くなるのでしょうか。
本気度が伝わる
一番の理由は、やはり「単願」とした方が志望の本気度が高いと感じられるからでしょう。幼稚園受験は、基本的にいくつも併願することが当たり前です。多い方ですと、願書だけでも10園近く提出します。
そんな中でわざわざ願書に「単願で志願いたしました」といった文章を書く人は、リスクを犯してまでも入園したいという意思がある方だと思われます。幼稚園としても、そこまでの熱意を持って志願してくださったご家庭なら受け入れたいという気持ちになるでしょう。
単願と書いた方が、合格率が高いのはこのためです。ただ一方で、本当に単願なのか面接で再度質問された時、堂々と答えられる自信がない方がこう記入するのはあまりおすすめしません。
断られる心配がない
幼稚園は、毎年一定数の園児を確保しなければいけません。子どもたちに質の良い保育環境やカリキュラムを提供し続けるためには、収入が必要だからです。
そのため「単願」と書かれている場合には、必ずこの幼稚園に入ってくれるという安心感も生まれます。
特に、名門幼稚園の滑り止め的な立場になりやすい園は尚更です。確実に入園してくれる園児を一人確保できるため、単願の方は受かりやすい傾向にあります。しかし、単願と書かれているのに入園を見送るのは誠意がないため注意も必要です。
園の方針を理解している
単願で入園を志望するご家庭は、それだけ強い思いがあるとみなされます。実際に単願受験で合格し、入園したご家庭の多くは、幼稚園の方針や先生の指導方法に誰よりも理解があり協力的です。
ですから、単願=園の方針をしっかりと理解し、協力してくれそうな家庭という認識になります。幼稚園ではPTAや奉仕活動など様々な場面で親が関わる必要がありますから、こういうご家庭は幼稚園にとって好印象です。
願書に単願だと書くのなら、幼稚園の研究は必須ということにもなります。誰よりもその幼稚園について知っていると思えるくらい、足を運べる機会には全て参加することが重要でしょう。
【幼稚園受験】願書の単願or併願の記載方法
ここからは、願書の単願・併願を記載する方法についてお伝えします。最初にもお話しましたが、願書に指定がなければ単願か併願かの記載は個人の自由です。それを踏まえて、ぜひ書きたいと思う方は次のポイントに気をつけましょう。
実際に単願の場合
単願受験が本当の場合には、堂々と書きましょう。その際、なぜ単願なのかについても具体的に記入する必要があります。
見学などから、その幼稚園のどんな部分に感銘を受けたのでしょうか。そこでの生活が、お子さんのどういった部分に良い影響を与えると考えましたか。それらのことをきちんと説明した上で、貴園しかありえないので単願で受験しました、という内容を書けると良いでしょう。
面接がある幼稚園では、「願書に単願とありますが、本当ですか」「なぜ単願で受験したのですか」といった質問をされやすいため、それらについても「はい、願書に書かせていただいた通り・・・」といったように、堂々と答えられるように練習が必要です。
併願だが、単願と書きたい場合
幼稚園によっては、「基本的には単願での志願をお願いします」と説明会などで言われる場合もあります。また、そうでなくても合格率をあげたいから単願と書きたい方もいますよね。
その場合にも、基本的には本当に単願で受験する方と同じように「なぜ志望園一つに絞ったのか、リスクがあるのに単願で受けて入園したい理由は何なのか」について、もっともらしい説明が必要です。
たとえ併願でも、本当にその幼稚園へ入園したいという熱い想いがあるのなら、それを願書で伝えられるような文章にしましょう。ただし、願書に「単願」と記入すると面接でもう一度「単願ですか」と聞かれやすくなります。堂々と受け答えできないのなら、嘘をつかず素直に書くことをおすすめします。
併願の場合
正直に申し上げると、併願の場合には記載しないことをおすすめします。わざわざ書くメリットがないからです。
ただ、願書で「単願か併願か」を聞く項目が合った場合には記載が必要ですね。◯をつけるだけなら良いのですが、理由も記入する欄があった場合には言葉に気をつけましょう。
「私共の教育方針である◯◯に近いと感じる幼稚園を△(数)併願しますが、貴園を第一志望とします」くらいは書けると良いですね。大切なのは、併願でも第一志望であると確実に伝えることです。
【幼稚園受験願書】単願or併願の記載方法をプロが解決まとめ
単願と併願についての記載は非常に難しく、受験指導を行う講師達も教室の方針や個人の考えによって意見は異なります。虚偽になる内容は基本的におすすめしませんが、単願と記入することでのメリットも考えて個人で判断してください。
単願や併願の記載も含めて、願書の作成に不安がある方は一度願書作成代行もご検討ください。毎年多くの名門幼稚園願書を手掛けてきた私が、オーダーメイドの願書を作成します。志望理由やお子さんのエピソードについても、丁寧なヒアリングからアドバイスさせていただきますのでご安心ください。