幼稚園願書の書き方

【幼稚園受験】大学までエスカレーター式のデメリットをプロが解説

【幼稚園受験】大学までエスカレーター式のデメリットをプロが解説

大学までエスカレーター式の幼稚園のデメリットとは?幼稚園受験において注意したい点とは?

ママ
ママ

大学までエスカレーター式の幼稚園のデメリットってあるの?
大学までエスカレーター式幼稚園受験において注意したい点ってなに?!

うみ塾長
うみ塾長

 

幼稚園受験を考えられているご家庭で、大学までエスカレーター式の幼稚園を受験されるというご家庭は大変多いです。

エスカレーター式進学の幼稚園に入園すると、大学まで受験なしでスムーズに進学ができるため、お子様が受験を気にせず、自分のやりたいことを優先できると、大変人気です。

しかし、エスカレーター式幼稚園はメリットばかりなのでしょうか?と、幼稚園受験を考えておられる親御さんからご相談を受けることが度々あります。

今回は、大学までエスカレーター式の幼稚園のデメリットや、幼稚園受験において注意しておきたい点についてお話ししたいと思います。

エスカレーター式進学というものは、必ずしもメリットばかりではありません。

エスカレーター式の学校のデメリットを見てみましょう。

幼稚園受験で大学までエスカレーター式に通った場合のデメリット

エスカレーター式で大学まで進学できる幼稚園は、幼稚園受験でもかなりの人気があり、例年多くのお子様が受験に臨まれます。

小学校、中学校、高校、大学とライフステージで経験しなければならない受験を気にせず、勉学や部活などに集中できるエスカレーター式の学校は、お子様にとっても親御さんにとっても、大変いい環境だと思われます。

しかし、メリットばかりではありません。

エスカレーター式の学校に進学するにあたって注意しなければならないデメリットについて見てみましょう。

環境の変化がない

エスカレーター式の学校は、幼稚園から大学まで受験なしで進学することができます。

小学校、中学校、高校、大学と節目節目に、外部からの入学生を受け入れている学校もあります。

しかし、ほとんどのエスカレーター式の学校では、内部進学生の割合が多く、幼稚園受験で入園した生徒さんにとっては、大学まで同じ同級生と共に進学する、というケースも多いようです。

そのため、新しいお友達と知り合うという機会が他の学校よりも少なく、環境の変化がないというデメリットが生じます。

新しいお友達を作りたい、新しい環境で過ごしてみたい、という好奇心旺盛なお子様にとっては、少し窮屈に感じるかもしれません。

 

また、一度入園(入学)してしまえば、そのまま上に進学できるため、受験を経験することがありません。

そのため、受験勉強をして合格できたという喜びが薄れてしまい、試験などに対しての免疫が、受験を何度か経験してきたお子様よりも低いようです。

金銭的な負担

エスカレーター式の幼稚園や学校は、私立が圧倒的に多く、特に一貫教育の学校では、学費が他の学校よりもかなり高いと言われています。

文部科学省の調査によると、幼稚園から大学までエスカレーター式の学校にお子様を通わせた場合、幼稚園~大学までの計19年間にかかる学費の総合計は、なんと2,000万円以上かかるとの結果が出ています。

 

これは、中学や高校で選択するコースや進学する学部などによって変わってきますが、やはり国公立等と比べると、学費の面ではかなり高額になると肝に銘じておかなければいけません。

 

またエスカレーター式といえども、附属の高校や大学への進学は別途受験が必要、という学校もあります。

幼稚園から大学までエスカレーター式で進学できる場合は、特に幼稚園の学費においては、高校や大学からエスカレーター式ではない幼稚園よりも学費が高いことが多いことがほとんど。

そのため、幼稚園から大学までのエスカレーター式の幼稚園への受験においては、金銭面においても若干のデメリットが考えられます。

 

進学先や学部が自由に選びにくい

エスカレーター式の学校は、受験をせずに上の学校へ進学できるというメリットはありますが、進学先や希望学部を自由に選びにくいというデメリットもあります。

そのため、在学生の中には、エスカレーター式の進学を選択せず、外部の学校へ改めて受験するという生徒も一部いるようです。

 

また、エスカレーター式といえども、進学の際は成績順によって、成績優秀者から希望のコースや学部に進学できるというシステムの学校がほとんどです。

そのため、受験が不要であっても、普段の成績があまり良くない場合は、希望のコースや学部に進学できないということも。

エスカレーター式の学校であっても、日頃の勉強を怠らず、進学の際に不利にならない成績を維持しておくことが必要です。

 

幼稚園受験で大学までエスカレーター式に通った場合のメリット

前述では、大学までエスカレーター式の幼稚園を受験する際のデメリットについてお話しさせていただきました。

これを見ると、エスカレーター式の学校って子どもにとってあまりよくないのでは・・・と不安になられる親御さんもいらっしゃいますよね。

しかし、デメリット以上に大きなメリットもあり、エスカレーター式の学校の幼稚園受験は大変人気なのです。

次に、エスカレーター式の学校に進学するメリットについて見てみましょう。

 

一貫した教育

エスカレーター式の学校は、幼稚園から大学まで一貫した教育方針の中でお子様を学ばせることができます。

そのため、お子様が落ち着いた環境で勉強に励むことができ、環境の変化がない点がメリットと言えます。

 

また、幼稚園からずっと一緒のお友達と進学できるため、仲の良いお友達と離れずに同じ学校で学校生活を過ごすことができる、といったメリットもあります。

特に恥ずかしがり屋さんのお子様や、新しい環境になじめないというお子様にとっては、エスカレーター式の学校は、大変いい環境なのではないでしょうか。

 

受験がないので、好きなことに打ち込める

エスカレーター式の学校は、よほど学校生活に問題がある、という点がない限りは、希望者はほぼ全員上の学校へ進学することができます。

そのため、日頃の受験勉強や受験のための塾通いなど、エスカレーター式ではない学校の生徒より負担が少なく、お子様は学生時代に好きなことに打ち込む時間を作ることができます。

 

部活を頑張りたいお子様や、習い事を続けたいお子様などは、自分の時間を持つことができ、お子様にとっても大変メリットがあるのです。

また、留学をしたいというお子様も、受験などを気にせず留学に行くことができ、時間を有効活用しやすい環境で、学生生活を送ることができます。

 

同じよう家庭環境の友達と過ごせる

これはエスカレーター式の学校に限ったことではありませんが、エスカレーター式の学校では、同じような家庭環境のお友達と一緒に学生時代を過ごすことができる、というメリットがあります。

 

先ほどもお話ししましたが、エスカレーター式の学校はやはりそれなりの金額の学費が必要となり、経済的にもある程度安定したご家庭が非常に多いです。

また、大学までエスカレーター式の学校を受験され、入園するということは、その学校の教育理念に納得して入園されているご家庭です。

 

そのため、教育面においても同じような考えのご家庭が多く、同じ環境で学生生活を長く過ごすお友達においても、お子様と同じような環境のお子様が多いのです。

 

新しく入学してくるお友達がどんなお友達か分からない、と不安になられる親御さんもいらっしゃると思いますが、長く付き合っていると、お友達がどんなご家庭のお子様なのかということも大体は把握できているため、安心してお友達とのお付き合いもできるのではないでしょうか。

 

【幼稚園受験】大学までエスカレーター式のデメリットを解説まとめ

 

今回は、大学までエスカレーター式の幼稚園受験の際に注意しておきたい、エスカレーター式の学校のデメリットやメリットについてお話しさせていただきました。

いかがでしたでしょうか?

 

同じ環境で、仲の良いお友達と一緒に多感な学校生活を一緒に過ごすことができるのは、お子様にとっても、大変いい環境なのではないでしょうか。

また、大学までのエスカレーター式の進学であっても、お子様の意向によっては外部への受験ができる学校がほとんどですので、お子様の将来のことを考えて、進学先を変更されるというご家庭も多いようです。

 

受験される幼稚園において、進学面や環境面でのメリットやデメリットをしっかりと把握し、お子様にしっかりあった幼稚園受験に臨むことができるよう、情報を収集することが大切です。