東京農業大学稲花(とうか) 小学校を受験するとき、他の小学校とは対策する内容が違うって聞いたけど・・・
東京農業大学稲花(とうか) 小学校の考査の順番は、
①事前面接用質問票の提出
②事前面接
③子供の試験
と進んでいきます。
それぞれの項目についてこれから詳しくご説明します。
本記事では、東京農業大学稲花(とうか) 小学校の願書作成代行で毎年合格者を輩出している願書作成のプロである塾長が解説します!
東京農業大学稲花(とうか) 小学校の願書って?
稲花小学校ではウェブ出願のあとに事前面接用質問票という用紙を郵送で提出します。
これが一般的な願書に相当するものです。
質問は7つあります。
- 兄弟の有無
- 子育てにおいて「保護者としてうれしかったこと」
- 子育てにおいて「自律力」として取り組んでいること
- インターネットから情報を得る場合に留意していること
- 保護者の職業観
- 学校を知ったきっかけ、受験理由
- お子さまが社会になるころ、社会はどのような能力や人柄を求めるか。それを踏まえどうお子さまを育てていきたいか
稲花小学校のこの質問票の特徴は、記入する箇所が枠ではなく、字数設定があることです。
そのため、字を小さくして字数を多く書くようなことはできません。
①は80字、②から⑥は120字、⑦は1,080字の設定です。
家庭の教育方針をはじめとする保護者の考えについて答える質問が多いです。
この質問票は、質問の数が多く、決められた字数に合わせる必要があるので、時間をかけて取り組む必要があります。
時間もかけられないけれど、良い願書を書きたい方は、オーダーメイド願書作成を利用す流のもおすすめ!
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東京農業大学稲花(とうか) 小学校の面接の対策はできる?
稲花小学校の事前面接は校長と副校長のどちらかとご家族の1対3(もしくは2)の面接です。
時間は10分です。
この面接は親を見るというよりは、子供を見る面接です。
親への質問は1つ程度、残りは子供への質問です。
子供には幼稚園で何をして遊ぶの?など聞かれます。
「お外遊びです」と答えると、「お外遊びで何をするの?」と質問されたり、
「縄跳びです」と答えれば、「他には?」「鬼ごっこです」「他には?」「ドッジボールです」「他には?」というように矢継ぎ早に質問が飛んでくるのが稲花小学校の面接の特徴です。
さまざまなパターンで、臨機応変に答えられるようにしておきましょう。
東京農業大学稲花(とうか) 小学校を受験するならしておきたい対策
人気の稲花小学校の受験を勝ち抜くためには対策は絶対に必要です。
考査当日のお子さまの試験内容は、ペーパーと行動観察です。
ペーパー
ペーパーの出題内容は、推理、常識、言語、数量、図形、記憶、と幅広いです。
出題される問題は、ペーパー対策を十分にしてきたお子さまなら一度は見たことのあるようなものがほとんどです。
中でも常識問題で、虫や野菜、果物、などの問題が毎年必ず出題されています。
稲花小学校では、体験学習を行う稲花タイムという授業があり、畑で色んな野菜を植えたり、育てて収穫をして自宅に持ち帰ります。
そうした自然と親しむ活動に関心があるご家庭を求めていることがこの問題から分かります。
また、稲花小学校では月齢順での考査になりますが、問題の難易度は高月齢も低月齢も変わりません。
そして月齢考慮もないので、低月齢のお子さんは高月齢のお子さん以上に十分ペーパー対策をする必要があります。
行動観察
行動観察では片足立ちや指折りなどの模倣体操、先生とジャンケンをしたり、しりとりをしたり、グループで行います。
内容は簡単なもので、ここで学校側が見ているのは、お子さまの幼稚園や保育園で見られる普段の姿です。
- 先生の話を最後まで聞くことができるか。
- 指示をしっかり守れるか。
- 楽しくなってふざけたりしないか。
こうした当たり前のことを当たり前にできることが大切です。
この行動観察の対策は十分ご家庭で行うことができます。
テレビを見る時間などルールを決めて、それを守ることの大切さを教える。
家族の誰かが話している時には言いたいことがあっても最後まで相手の話を聞く。
親子で普段からこうした家族のルールを決め、それをみんなが守るように心がけることがそのまま対策につながります。
過去問のおすすめ
東京農業大学稲花小学校・桐光小学校入試問題集(伸芽会教育研究所)
東京農業大学稲花小学校過去・対策問題集(日本学習図書)
また、予想問題で稲花小学校の傾向に慣れておくことも大切です。
そっくり問題集東京農業大学稲花小学校(理英会)
過去問以外にも対策しておきたいこと
過去問を解くことと同じくらい大切なことは、お子さまのメンタル強化です!
具体的には、粘り強く取り組む力を育てましょう。
稲花小学校のペーパーの特徴は、制限時間の短さです。
問題の難易度は低いものもあれば、高いものもあり、また明らかに制限時間内に間に合わないような問題も用意されています。
例えば、点図形は驚くほど時間が短く、多くのお子さんが4問中1問しか終わらなかった!や、1問目の途中だった!と話しています。
ですが、それでも合格を勝ち取っています。
ここで大切なのは、点図形の出来映えではなく、そのあとの問題にきちんと正解することです。
まだ6才の幼い子供たちは時間が足りなくて終わらなかった問題があると、落ち込んでしまって、たとえ次の問題がとても簡単なものでも落としてしまうことがあります。
出来ない問題があっても引きずらずに気持ちを切り替えて、できる問題できちんと正解をしようと思う姿勢が大切です。
100点を求めず、丸を積み上げていく、その姿勢で試験に挑みましょう。
東京農業大学稲花(とうか) 小学校の倍率は?
従来は試験が前期と後期とあり、両方に出願が可能であったことから、稲前期と後期の両方に出願したお子さんがダブルカウントされ、倍率が実際より高くなっていました。
2021年より試験が一回のみの開催へと変わり、正しい倍率となりました。
2021年の倍率は以下の通りです。
男子12.2倍 女子8.9倍(出願倍率)
東京農業大学稲花(とうか) 小学校の補欠合格ってどれぐらい?
補欠からの繰上合格は一定数います。
稲花小学校では受験日を4日間の中から選択できるため、併願校として選ばれることも多く、辞退する方もいらっしゃいます。
稲花小学校の2023年度の合格発表は11/7です。
この時点でかなり多くの学校の合格発表は終わっており、早い段階で補欠が動きます。
ですが、同じ共学校の慶應幼稚舎や慶應初等部や早稲田実業初等部、青山学院初等部などは合格発表が稲花小学校より後になので、その後も少なからず補欠が動きます。
東京農業大学稲花(とうか) 小学校が不合格ならどうする?
以前は前期と後期の試験があったため、志望度の高いご家庭では両方に出願して2回チャレンジすることが可能でしたが、2021年より試験は1回のみへと変更になりました。
東京農業大学稲花(とうか) 小学校の受験よりも前の段階で、併願校を受験しておきましょう!
東京農業大学稲花(とうか) 小学校の保護者はどんな人が多い?
稲花小学校の大きな特徴の1つがアフタースクールがあること、そして入学式の次の日から6時間授業が始まることです。
学校は説明会でも共働き家庭が一定数いることを想定していると話しています。
実際に親が参加するような行事は少なく、PTAもないので、共働き家庭には過ごしやすい環境です。
系列の農大一中の偏差値は高く、稲花小学校もペーパーテストの難易度が高いことから分かるように、
学校は入学当初より高い学力のあるお子さんを求めています。
積極的に教育に携わっていきたいと考えている保護者が多いです。
稲花小学校では学校から出される夏休みの宿題がなく、自分で必要な勉強をするように指示されます。
そのため、どうしても親の関与が必要になるので、全て学校に丸投げというわけにはいきません。
学校としても子供の教育に関して親の積極的な関与を求めています。
東京農業大学稲花(とうか) 小学校の学費は高い?寄付金は?
学費や寄付金について、以下で詳しくご紹介します!
学費
内容 | 金額 |
入学金 | 250,000円 |
授業料 | 600,000円 |
施設設備費 | 100,000円 |
教育充実費 | 200,000円 |
給食費 | 130,000円 |
英語教材費 | 84,000円 |
通学メールシステム利用料 | 5,280円 |
通学鞄購入費 | 70,000円 |
制服購入費 | 60,000円 |
実習着購入費 | 20,000円 |
教材購入費 | 30,000円 |
学外活動等積立金 | 50,000円 |
初年度の費用は合計で1,599,280円です。
寄付金
教育環境充実のための任意の寄付金があります。
1口10万円、3口以上
東京農業大学稲花(とうか) 小学校の人気の理由
人気の理由は6つあります。
①体験学習
ペーパーのところでもご説明した通り、稲花小学校では「稲花タイム」という体験学習を行う授業があります。
お米は春に植えて、秋に収穫するという教科書だけの学びに留まらない、実際に自分で体験して考える時間がこの稲花タイムです。
例えば、稲に関しては4月に田植えをして、9月に実際に収穫をしています。
また収穫で終わるのではなく、そこから一歩踏み込んで考えるのが稲花小学校の授業です。
一つの稲穂に何粒の籾(もみ)があるのか、お茶碗一杯には何本の稲穂が必要なのかを考えながら、食べ物の大切さについて学びます。
②アフタースクールがあること
18時30分までアフタースクールがあります。
スタッフが見守る中で自由に過ごす「通常活動」と、毎月用意された様々なテーマの活動から興味のあるものに自由に参加することができる「プログラム」があります。
プログラムでは、母の日にはお花のアレンジメントをつくったり、夏にはうちわをつくったり、
フェンシングなどのスポーツに挑戦することができます。
③英語教育
私立小学校で1年生より英語の授業がある学校は珍しくありませんが、稲花小学校では週5日間英語の授業があります。
また毎日英語の音声を聞くことが宿題として出されます。
稲花小学校ではGrapeSEEDという外部ブログラムを導入しており、段階的に使える英語を学んでいきます。
学校で十分英語学習を行なっているので、小学生に人気の習い事である「英会話」を別途行う必要は無くなります。
④熱心な教育
1年生より6時間授業、2年生より7時間授業があり、授業時間数は日本でもトップの小学校です!
しかも一年生の6時間授業は入学式の次の日から始まります!
私立では2年生でも4時間授業の学校もある中、授業時間数がとても多く、学校も教育に熱心に取り組んでいます。
⑤受験日が選びやすい
稲花小学校では出願の際に、受験日を11/1,2,3,4の4日間から自由に希望を出すことができます。
通常小学校受験では、受験日を選ぶことはできず、指定された日時に試験を受けなければなりませんが、稲花小学校では試験日を自分で選択できます。
他の学校の試験日と重ならないように自ら調整できるため、受験がしやすくなります。
⑥新設校
新設校であることのメリットは校舎が綺麗なだけではありません。
OBが存在しないのでコネや縁故がないのです。
小学校受験では、必ずこの「コネ」や「縁故」という話題が上がります。
各学校入学できる人数が100名前後と少ないため、どうしても学校と繋がりがあった方が有利だと考える風潮があります。
稲花小学校は2019年に開校したばかりの新設校であり、まだ卒業生がいません。
そのため出身者も存在せず、フェアな試験を行ってくれることを期待して受験するご家庭が多いです。
東京農業大学稲花(とうか) 小学校の評判や口コミ
稲花タイムがとにかく楽しい!
共働き家庭ではないが、アフタースクールの興味のあるプログラムに友達と参加できるのが楽しい。
あの試験を勝ち抜いているだけあって、しっかりとした子が多い。
パッションフルーツなど、色んな野菜や果物が学校から配られる。それをもらって家で食べられるのが嬉しい。
学校からお手紙や報告は沢山あるが、なかなか学校の中に入れる機会が少ないのが残念。
給食が美味しいと子供が喜んでいる。ポタージュは、昆布と鶏ガラからダシを取るこだわりようです。
かなり人気のある倍率の高い小学校なので、願書もしっかりと用意して後悔のないように挑みましょう!