昭和女子大学附属昭和小学校の面接ってどうしたらいいの?
特別入試・一般入試で面接は変わるの?
絶対合格したいから、質問内容や合格できるポイントを知りたい!
昭和女子大学附属昭和小学校を受験する際には、面接があります。
面接が合否を分けますので、しっかり対策しておきたいところ。
本記事では、昭和女子大学附属昭和小学校の面接対策で高い合格実績を誇る塾長が解説していきます!
【昭和女子大学附属昭和小学校】 特別入試は保護者面接
特別入試は保護者の身の面接で、所要時間は約10分です。
親子の行動観察テスト終了後、保護者は面接・子どもは行動観察テストという流れです。
それでは、保護者面接で大切なことは何でしょうか。確認していきましょう。
特別入試における保護者面接で大切なこと
特別入試は、以下の4つの要件に当てはまるご家族のみが受験できます。
① 本人および保護者が昭和小学校への入学を第一に希望していること
② 保護者が、お子様の入学後も昭和小学校の教育方針に従い、学校と連携をとること
③ 8月27日(2022年)に行われる年長児対象の「特別入試説明会」に参加すること
④ 受験に当たっての諸手続きを全て満たしていること
面接では特に「①本人および保護者が昭和小学校への入学を第一に希望していること」、
「②保護者が、お子様の入学後も昭和小学校の教育方針に従い、学校と連携をとること」に関して、
昭和小学校の教育方針を十分に理解し、
それが家庭の教育方針と一致しているかどうかがしっかりと見られています。
また、特別入試の考査内容については、親子での行動観察テスト(2021年は親子でのお話しづくり)が課されていることからもわかるように、
面接を通して日ごろの親子の関わり方がじっくりと見られます。
それでは、具体的にどのような質問事項が聞かれているのでしょうか。
カテゴリー別に見ていきましょう。
昭和女子大学附属昭和小学校の面接で質問されること
主な質問事項を以下の5つのカテゴリーに分けて解説いたします。
カテゴリー① 昭和小学校の教育内容の理解
カテゴリー② 志望動機と家庭の教育方針
カテゴリー③ 子どもについて
カテゴリー④〈母親への質問〉自分・夫について
カテゴリー⑤〈父親への質問〉家族・子どもとの関わりについて
①~⑤のうち、①~③については、両親ともに聞かれる可能性があります。そのため、事前に夫婦でよく話し合っておく必要があります。
それでは、5つのカテゴリーそれぞれの、よく聞かれる質問事項を見ていきましょう。
昭和小学校の教育内容の理解
質問1 昭和小学校の3つの目標の中で、一番大切だと思うこととその具体的な理由
質問2 「富士登山マラソン」について知っていること
質問3 総合教育について知っていること
質問4 異学年交流について知っていること
質問5 その他:今後聞かれそうな質問
・ e-MAPについて
・ STEAM教育について
昭和小学校の面接の大きな特徴の一つに、学校のカリキュラムについて、
事前に調べて内容を頭に入れておかないと回答ができないことが挙げられます。
特に特別入試では、第一志望のお子さんのみが集まるので、皆さんしっかりと対策されています。
「昭和小学校の教育内容」については非常に重要ですので、一つひとつ解説していきますね。
質問1 昭和小学校の3つの目標の中で、一番大切だと思うこととその具体的な理由
質問1は毎年のように聞かれており、とても重要です。
昭和小学校の建学の精神は「世の光となろう」で、意味は「自ら輝き、世界を照らす人間になろう」です。
それを、小学生に分かりやすく言い換えたのが、以下の「三つの目標」です。
【3つの目標】
〇 目あてをさして進む人
〇 まごころを尽くす人
〇 からだを丈夫にする人
3つの目標は具体的にどのようなことを意味しているのでしょうか。
昭和小学校は以下のように説明しています。
〇 目あてをさして進む人
- 正しい目あてを見つめよう
- 正しい筋道を歩こう
- ひとに頼らず自分でしよう
- 苦しいことでもやり抜こう
〇 まごころを尽くす人
- どんなことでも大切にしよう
- みんな仲良く助け合おう
- いつでも約束を守ろう
- 相手の人格を尊重しよう
〇 からだを丈夫にする人
- 規律正しい時間生活をしよう
- 外で元気にあそぼう
- なんでも食べよう
- いろいろな運動をして、からだを鍛えよう
- 富士登山マラソンを完走しよう
質問1はとても重要ですので、回答例を作成しました。
ぜひ、参考になさってくださいね。
回答例①
「『目あてをさして進む人』という教育目標が特に重要であると考えています。
具体的な理由としては、我が家では「苦しいことでもやり抜こう」を家庭方針にしているからです。
以前、息子は縄跳びがまったく飛べず、本人もそのことをとても悔しがっていました。
ですが、毎日幼稚園が終わった後に公園に練習に行き、3か月をかけて連続して50回飛べるようになりました。
この体験は息子にとって、苦手だったり苦しかったりすることでも、最後までやり抜くことでできるようになるという達成感を持てた経験だと思います。」
回答例②
「『まごころを尽くす人』という教育目標が特に重要であると考えています。
具体的な理由としては、我が家では「みんな仲良く助け合おう」を家庭方針にしているからです。
以前幼稚園の先生から聞いた話なのですが、息子のクラスのお友達が別のお友達に、『一緒に遊びたくない』と言われて、とても悲しんでいたようです。
そこへ息子がプラスチック製ブロックおもちゃを持って『一緒に遊ぼう』と悲しんでいたお友達に声をかけ共に遊んだところ、そのお友達に笑顔が戻ったそうです。・・・・」
回答例③
「『からだを丈夫にする人』という教育目標が特に重要であると考えています。
具体的な理由としては、『外で元気にあそぼう』を家庭方針にしているからです。
我が家では公園でよく遊びます。
幼稚園のお友達だけでなく、誰とでもすぐに友達になれる息子は、公園でできた友達とも、毎日楽しそうに遊んでいます。
その中で、からだを丈夫にするだけでなく、相手への思いやりや協力することも学んでいます。」
回答の具体的なイメージは湧きましたでしょうか。
質問2以降はカリキュラムについて知っていることを答える質問なので、
カリキュラムの概要を説明いたします。
質問2 「富士登山マラソン」について知っていること
昭和小学校から富士山頂までの往復と同じ256kmを合計で走る富士登山マラソン。
毎朝校庭を走ることで、体力がつくだけでなく、大きな目標もコツコツ努力を続ければ達成できること、友達の励ましで元気が湧くこと、頑張って走破した達成感などを学びます。
質問3 総合教育について知っていること
教科を超えて、好奇心・探究心・創造力・プレゼンテーション力を磨く総合学習は昭和小学校の最も特徴的なカリキュラムの一つです。
昭和小学校の総合学習「昭和っ子研究」は、1年をかけて児童主体で行われます。
前期は学年テーマに基づき、一人ひとりが興味のあることを見つけて個人研究を行い、
後期は個人研究の成果をクラステーマに総合し、一つの大きな成果に結実させます。
こうした総合学習を6年間続けることで、探究スキル・リーダーシップ・プレゼンテーション力が確実に向上します。
質問4 異学年交流について知っていること
運動会では、学年を縦割りにして勝敗を競います。
また、校内清掃では1~6年まで縦割りのグループに分かれて行い、
宿泊行事も違う学年と行くなど多様な異学年交流が実施されています。
下級生は上級生を目的に成長し、上級生には思いやりや責任感、リーダーシップが育まれます。
質問5 その他:今後聞かれそうな質問
・ e-MAPについて
英語教育新構想「e-MAP」は説明会で詳しく説明されるなど、昭和小学校が力を入れているカリキュラムです。
2022年度から始動しました。
これはMusic(音楽)、Art and Craft(図工)、Physical Education(体育)の各1時間/週を、専科教員と英語(English)教員の二人で担当し、英語と日本を使い分けながら指導する先進的な教育方針です。
英語への慣れや親しみを高めると同時に、興味・関心・意欲を持って学習に取り組むことを目標としています。
・ STEAM教育について
昭和小学校はSTEAM(Science=科学、Technology=技術、Engineering=工学、Art=芸術 Mathematics=数学)教育にも力を入れています。
東京理科大学など他大学とも連携してSTEAM教育を強化し、5つの領域を横断的に学んでいます。
児童の中で「知る」と「創る」が相互に作用しあうワクワクサイクルが生まれ、
社会に新たな価値を創造する能力を育んでいます。
以上、カリキュラムの概要をご説明しました。
聞かれても焦らないようにしっかり覚えてくださいね。
次に、【カテゴリー②志望動機と家庭の教育方針】と具体的な質問事項について見ていきましょう。
志望動機と家庭の教育方針
質問事項
- 昭和小学校が第一志望の理由
- 家庭の教育方針と昭和小学校の教育方針で共通していること
特別入試では、昭和小学校がなぜ第一志望なのかを丁寧に面接官に伝える必要があります。
そのためには、家庭の教育方針と昭和小学校の教育方針が、ほかのどの小学校よりも一致していることを伝える必要があります。
説明会などでは、学校の教育方針と家庭の教育方針が一致していることが重要であると繰り返し強調されていました。
上記の質問への答えは、ほとんどの場合同じような内容になると考えられます。
とても重要な質問ですので、回答例を作成しました。
参考にしてくださいね。
回答例
我が家の教育方針は「感謝の心を大切にする」です。
今までの人生の中で人間は支え合わなければ生きていけないことを学びました。
感謝をすることは、相手に対してまごころを尽くすことに繋がります。
その大切さを子どもに伝えるには多くの時間を過ごす小学校がとても重要であると考えました。
貴校の教育目標の一つである「まごころを尽くす人」は我が家の教育方針とまさに一致しており、貴校に魅力を感じ、第一志望にいたしました。
子どもについて
質問事項
- 日ごろお子さんとどのような話をするかについて
- お子さんがどのようなお手伝いをしているかについて
- お子さんの長所と短所について
【カテゴリー③子どもについて】の質問は、子どもの良さを伝えられる格好の時間です。
学校側からすると、両親の子育てへの想いを知るための質問でもあります。
子どもの自慢話にならないよう、具体的なエピソードを交えて、客観的に子どもの良い所を伝えることが重要です。
その上で、子どもの良い所を伸ばし、成長を後押しする家庭環境であることを伝えられたら良いですね。
(お母様への質問)自分・夫について
質問事項
- ご自身とお子様の似ているところについて
- ご主人とお子さんの関係について
- ご主人の尊敬できるところについて
「ご自身とお子様の似ているところについて」は、母親として子どもをどのように見ているかについての質問です。
同時に母親としての自分をどのよう思っているかも問われています。
それまでの育児経験を振り返り、似ているところ見つけ、それを正直に伝えましょう。
その上で自分は今後どのような母親になりたいかを語れると、
面接官の心に訴えるものになると思います。
「ご主人とお子さんの関係について」は、父親と意見があっているかを確認するための質問です。
事前によく話し合い、齟齬が無いように準備することが重要です。
また、「ご主人の尊敬できるところについて」は、いきなり聞かれてもすぐには答えられないかもしれません。
時間をかけて具体例を交えて話せるように準備しておきましょう。
働いていらっしゃるお母様について、学校の教育活動に無理なく参加できるかという質問が今後なされることも考えられます。
昭和小学校は保護者に、学校を理解し、学校の教育活動に協力することを強く求めているからです。
働いているお母様は、時間がない中でも学校の教育活動に参加・協力できることを具体的に伝えることが重要です。
(父親への質問)家族・子どもとの関わりについて
質問事項
- ご自身と奥様の家庭での役割について。
- ご自身とお子様の似ているところについて。
- お子様と食事を一緒にとる時、どんな会話をするかについて。
学校側は父親の役割などについて質問することで、
両親が協力して家庭教育を行っているかを確認しています。
父親もしっかりと育児に参加していること、
教育に対して信念をもっていることを具体例と共に話せるよう準備することが大切です。
受験前の付け焼刃ではなく、日ごろから子どもの日々の成長を母親と共有しておきましょう。
また、昭和小学校は保護者に、学校を理解し、学校の教育活動に協力することを強く求めています。
母親任せでなく、忙しい中でも教育活動に協力できることをしっかりと伝えることが必要です。
【昭和女子大学附属昭和小学校】 一般入試は保護者面接
昭和女子大学附属昭和小学校の一般入試での面接は、保護者面接になります。
以下で詳しくご紹介します。
保護者面接の概要
特別入試と同様に保護者のみの面接で、約10分です。
保護者面接は11月上旬に行われる考査前の10月中旬~下旬に先に行われます。
質問されることについては、特別入試と大きく違いはありません。
特別入試であっても一般入試であっても、ご家庭に求めること、つまり学校の教育方針を深く理解し、学校の教育活動に協力することは変わらないからです。
面接で質問されること
具体的な質問事項などについては、「 【昭和女子大学附属昭和小学校】 特別入試は保護者面接」を参考にしてください。
【昭和女子大学附属昭和小学校】の面接の合格ポイント
繰り返しになりますが、昭和小学校に合格するために必要なのは、学校の教育方針を深く理解することです。
なぜなら、昭和小学校が配布した保護者面接の内容がかかれた資料の中に、
「学校理解、本校の教育活動にご賛同・ご協力いただくことの確認」という事項がありました。
また、2021年には面接前に控室で、教頭先生が教育方針などについて話す動画を受験する家族に視聴させ、その上で面接の中でも先生から学校の方針などについて説明がありました。
これらのことからも、昭和小学校は、受験生の学校への理解度を重視していることが分かりますね。
学校の教育方針を理解していること、それが家庭の教育方針と一致していること、そして教育活動に保護者として協力できることを真摯に伝えることができれば、
面接官としては安心してご家庭を学校に迎えたいと思うはずです。
まとめ
この記事では、特別入試・一般入試について、主な質問事項を以下の5つのカテゴリーに分けて解説しました。
カテゴリー① 昭和小学校の教育内容
カテゴリー② 志望動機と家庭の教育方針
カテゴリー③ 子どもについて
カテゴリー④〈母親への質問〉自分・夫について
カテゴリー⑤〈父親への質問〉家族・子どもとの関わりについて
特別入試・一般入試ともに、事前に志願票を提出しなくてはなりません。
その志願票をもとに面接の質問がされます。
そのため、面接の内容も重要ですが、志願票の内容も非常に重要です。
面接対策の前提として志願票対策を行うことが必要となります。
ぜひ、しっかりと面接・志願票の対策をして悔いのない受験をしてくださいね。