立教小学校を受験するから、受かる子はどんな子なのか知りたい!
日本国内にたった3校しかない男子校(初等教育)の中で唯一の大学附属校である立教小学校。小学校に入学した児童の9割以上が大学まで進み、16年間を共に過ごします。
聖公会を母体とし神様の前で正直にひたむきに生きる大切さを学びながらも、のびのびまっすぐと育つことを良しとするその環境はまさに「男の子のパラダイス」。
そんな立教小学校は、特にお母さまからの支持が高く、学校説明会で校長先生のお話や学校の取り組みを聞いた瞬間にファンになってしまうとよくおっしゃいます。
志願倍率は3~4倍と都内難関伝統校としてはやや低めの数値ですが、そのほとんどが「第一志望・熱望校」というご家庭ばかりのため、例年超熱戦が繰り広げられています。
今回は、立教小学校に受かる子はどんな子なのか立教小学校のオーダーメイド願書作成・アンケート・身上書作成を行う小学校受験のプロが解説します。
【立教小学校】 受かるのはどんな子?
そんな熱狂的に志望されるご家庭が多い、魅力あふれる立教小学校に受かるのは一体どんなお子さんなのでしょうか。プロが詳しく解説します。
男の子らしいお子さま
教室に虫が入ってくるだけで大騒ぎ。毎日道ばたの石や枝でポケットをパンパンにしてくる。など、THE男の子といわんばかりのエピソードがあふれる立教小学校に合格するのは、やはり男の子らしいお子さまです。
けれど「男の子らしい」とは元気でわんぱくなことに限りません。
ブロックを積みだしたら数時間動かない、電車の名前をなん百車両も暗記しているなど、興味を持ったものに無我夢中になり好奇心を抑えきれない、そんな(良い意味で)おたく気質のお子さまを立教小学校では男の子らしいと呼んでいます。
大人を圧倒するような集中力と知識欲のかたまりのようなお子さまを歓迎していますよ。
ぐっと我慢ができるお子さま
男の子気質を歓迎する一方、立教小学校ではオンオフを切り替えるメリハリをとても大切にしています。子供らしさを大切に育てるためには、のびのび自由にさせることが重要ですが、そんな教育を実践し自由を維持するためにこそ必要なのが規律です。
1日の8割以上は気ままに過ごして構わないのです。けれど、先生がご指導される「ここぞ」というその一瞬に対し、きっちり切り替え集中できる。自身を律することのできる強さが立教小学校の児童には不可欠です。
立ち直りの早いお子さま
立教小学校では、心と体が大きく成長する6年間を男の子だけの環境で過ごします。日常的にけんかやいざこざが絶えません。
戦いごっこがコミュニケーションのひとつのような環境です。日々謝ったり仲直りしたり、時に仲裁に入ったり…ぶつかり合う中で人間関係を学び、相手を思いやる心を育みます。そのため、気持ちを切り替えることが苦手であったり、一度落ち込むと数日ずーんと気持ちが沈んでしまうようなお子さまには少しハードな環境かもしれません。
お互い泣きわめくような大げんかをした5分後にケロッと笑顔で遊んでいる-。立教小学校ではそんな思い切りの良さや切り替えの早さが求められます。
【立教小学校】 受かる子になるために家庭でできること
男の子らしくのびのび過ごしながらも、自律・我慢といったメリハリがが求められる立教小学校に受かる子になるため、ご家庭ではどのような取り組みを行えばよいのでしょうか。
ポイントを3つに絞ってご紹介します。
心を育てる読み聞かせを習慣化しましょう
元気いっぱいのびのび育つ立教小学校ですが、その本質は聖公会によるカトリック教育です。いつも神様が見ているから、家族や友人・何より自分自身に対し誠実であることを求められます。
相手の心を思いやる優しさと想像力を育むために、心を育てる読み聞かせが大切になります。立教小学校の入学考査の定番ともいえる長文の絵本を用いた「お話の記憶」が出題されるのは、相手を大切にできる想像力を持つお子さまであるかを確認されているためです。
人気のある絵本でなくてもかまいません。登場人物の心情を想像させたり、コミュニケーションを表現したような内容の絵本をえらび、毎晩読み聞かせをしてあげましょう。
ちょっと我慢。を繰り返し練習しましょう
毎日、長時間ではなくてもいいのです。お母さまが園の先生とお話しするほんの5分間や、朝の忙しい時間にご両親が言葉を交わす数分間、ぐっと黙る。そんな練習を繰り返してみてください。静かにすることと黙ることは全く別の行為です。
いま自分は話すべきではない。そんな状況を自身で判断し、少しの我慢ができるようになると、男の子らしさを残したまましっかりとしたメリハリが出せるようになりますよ。
元気なお返事とあいさつを身につけましょう
気持ちの切り替えに役立つ習慣として大切なことは「あいさつとお返事」です。
足を止めて頭を下げてしっかりあいさつができること。相手の目を見て元気にお返事ができること。こういった礼節をもった姿勢が、相手を尊重することにつながり、例えぶつかったとしてもすぐに仲直りができるような良好な人間関係を育みます。
まずはご両親同士がしっかりとあいさつを交わすこと。お子さまに対しても、子ども扱いをせずにきちんと頭をさげてあいさつを交わすこと。呼びかけられたら「はい」と眼を見て返事をすること。ご家族が率先して気持ちのよいコミュニケーションをとることで、お子さまにも自然とその姿勢が刷り込まれて行きますよ。
【立教小学校】受かるのはどんな子?まとめ
男の子らしい好奇心にあふれ、素直さと優しさ。何より周りと自分を大切にする思いやりの心を育てる立教小学校を目指すのであれば、元気8割規律が2割。ここぞという時に格好良いお兄さんとしてふるまえる自律の姿勢を身に着け伸ばしてあげてくださいね。