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【小学校受験】おすすめのボードゲームをプロが解説

【小学校受験】おすすめのボードゲームをプロが解説
ママ
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小学校受験をするんだけど、おすすめのボードゲームとかある?

塾長
塾長

小学校受験対策にボードゲームと聞くと「受験準備をしなければいけないのにゲームなんて」と驚かれる方も多いと思います。

けれど、小学校受験が中学校以降の受験と大きく異なるのは、日々の生活や遊びの中から学んだことを試されるような試験内容がたびたび登場する点です。

今回は、今まで私が経験した中で、小学校受験で役に立つおすすめのボードゲームについてまとめてご紹介します。

ぜひ最後までご覧いただき、今後の対策に役立ててください。

 

【小学校受験】ボードゲームで遊ぶことをおすすめする理由

 

中学校以降の受験と同様に机に向かって問題を解くペーパーテストを行う学校はたくさんあります。けれど、ただ机に向かって鉛筆を握りしめていれば解けるような問題ばかりではありません。多くの実体験を通して、日常生活のなかからどれだけ思考力を磨き知的好奇心を持てたか。自然に触れあったりお手伝いをしたり、週末に家族で一緒に遊んだりする中で身につく経験が活かされるのです。

 

多くの私立・国立小学校の先生方とお話をしていると、先生方は口をそろえて「オセロや将棋のように何手も先を読み相手の心理を想像しながら攻略していくようなゲームが得意なお子様は、ペーパーテストも得意になる傾向がある」とおっしゃいます。また、私も数多くのお子様を難関小学校に合格させてきた経験からも同様に感じています。

 

また、考査分野のひとつである行動観察には、ボードーゲームが登場することも多く、初対面のお友達と一緒にそのゲームに取り組む様子を観察されることになります。

その際、登場したゲームをやったことがあるお子様とそうでないお子様では、ゲームに対する積極性や協力姿勢、中心となってゲームを進める貢献度やお友達を助けてあげる頻度などに歴然の差が生まれてしまうのも事実です。

 

その他にも、親子面接やお子様への口頭試問などで「家族でよくする遊びはありますか」といった質問がされたり、本番の面接の場で「今この場でお父様(お母様)とオセロで遊んでみてください」と指示され、親子で遊ぶ様子を面接官の先生に観察されるような学校もありました。

 

つまり、「お受験にゲームは不要だから…」と、お子様の生活から取り除くようなことはマイナスにしかなりません。小学校受験で合格を目指すためには、ボードゲームのような遊びと上手に付き合うことが必要不可欠となるのです。

 

【小学校受験】ボードゲームのおすすめ

ここからは、小学校受験指導のプロとして数多くのご家庭を合格に導いてきた私が、小学校受験に取り組むご家庭におすすめしたいボードゲームをご紹介します。

すべて手軽に手に入り、簡単に取り組めるようなものばかりですよ。

 

オセロ


相手の石を自分の石ではさんでひっくり返し、最終的に集めた石が多い方が勝ちというシンプルなルールのオセロ。プレイ人口は60億人を超えると言われています。未就学児でも楽しめる簡単な内容ながら、一手ごとに戦局が変化していく奥深さもあり、大人から子供まで世界中で愛されています。

小学校受験においては、「黒い石をどこに置いたら勝てますか」といった内容でペーパーテストに実際に登場したこともあり、行動観察でも頻繁に用いられます。「やったことがない」ということ自体が不利になりますので、もしお子様が未経験ならぜひ取り組んでみてください。

 

すごろく


お正月の遊びとして長い間愛されるすごろくも、小学校受験では頻出です。

例えば「カメさんは2マスずつ、ウサギさんは4マスずつ移動します。うさぎさんがカメさんを追い抜くのはいつですか」といった推量問題がペーパーテストに登場しますが、この時にすごろくをやったことがないと、そもそも「カメさんやウサギさんがひとマスずつ動いていく様子」が想像・理解できずに解けないというお子様がたくさんいらっしゃいました。また、行動観察としては、最近では2022年度実施のお茶の水女子大学附属小学校の検定に登場しています。ルールが理解できずに固まってしまったお子様や、自由にコマを進めて場を混乱させてしまうお子様がいらっしゃったとの話も耳にしました。

このように、小学校受験でゲーム課題が登場すると、やったことのあるお子様とそうでないお子様の差が大きく開いてしまいますのでご注意ください。すごろくですと、季節の行事を取り入れたものなどお勉強にもつながるものも多く発売されていますよ。

 

 ドラえもん初めての将棋&囲碁

ドラえもん将棋ドラえもん将棋

 


 

「未就学児の我が子には少し難しいかしら」と思われるかもしれませんが、実は将棋に取り組まれる小学校受験家庭はたくさんいらっしゃいます。

コマの動かし方やその特性や定石を覚え、何十手先まで考えては頭の中で思考を繰り返す将棋は、小学校受験に必須の「記憶力、想像力、思考力」の全てが養われます。

また集中力が養われます。注意散漫だったお子様が、将棋に取り組むようになって落ち着きが増したといったお話もよくあります。

ドラえもん将棋ですと、コマに動かし方のガイドラインが矢印で記載されていますので、初めてのお子様や将棋が苦手な親御様にもおすすめですよ。

 

ブロックス

ブロックスブロックス


ブロックスは、テトリスのピースタイルのようなタイルを角が接するように置いていき、最後に1番広い陣地を獲得した人が勝利するロジカルなゲームです。どの形をどのように配置していけば一気に陣地が拡大できるか、相手をけん制したり、攻め込むタイミングを測ったりとシンプルながら非常に高い戦略性が求められます。見慣れたタイルを使いますので、図形問題や空間認識の能力を伸ばしてくれます。大人の方が任されてしまうこともありますので、家族で夢中になれますよ。

 

ウボンゴ

ウボンゴウボンゴ


ウボンゴも、「テトリス」でおなじみのピースタイルを使うゲームです。

最初にダイスを振って、それぞれ異なるパズルボード(問題となるパズルの枠)が割り振られます。全員同時にパズルボードに指示されたピースタイルを取り、ボードに書かれている枠にピースがピッタリおさまるように配置していくゲームです。

完成させたれたら「ウボンゴ! 」と言って袋から宝石を取ります。9ラウンドの後、最も価値ある宝石を集めた人が勝ちとなる、テトリスと対戦ゲームを掛け合わせたような内容です。海外では小中学校の算数課題としても取り組まれているそうですよ。様々なコラボ商品も発売されています。日本ではポケモンVerが人気だそうです。こちらも、ブロックスと同様図形問題や空間認識能力、そしてパッと見ただけで問題をスピーディに解けるような瞬発力も鍛えられます。

 

ナインタイル


 「ナインタイル」は、だれでもすぐに楽しめるスピード・パズル・ボードゲームです。カードの絵のとおりにタイルをならべるだけなのに、裏表に異なったイラストが描かれているので、中々めあての絵が見つけられずあっという間に夢中になってしまいます。記憶力や瞬発力が刺激される良質なゲームであり、ポケモンコラボやミニオンズコラボなどお子様が喜ぶ多くのバリエーションが発売されています。

くまさんかぶせっこ


 

交互に大中小の駒を置き縦・横・斜めに3連もしくは4連並べたほうが勝ちというシンプルな陣取りゲームです。「どこに置いたら先に3列を取れますか」といった内容でペーパーテストにも登場する陣取りゲームは、定番の遊びと思いきや案外やったことがないお子様も多いように感じます。かわいいクマさんと一緒に遊ぶほど論理力・思考力を鍛えられます。

 

Thinkfun ラッシュアワー

Thinkfun ラッシュアワーThinkfun ラッシュアワー


難易度別に分けられた課題どおりに車を並べて、マイカーを脱出させられるよう他の車を動かしていくパズルゲームです。車をどう動かせば渋滞から脱出できるか、遊びながら論理的な思考力をアップできます。4~5歳のお子様でも最初はすいすい脱出させていきますが、後半になると大人も頭を悩ませるような難問が登場しますよ。ぜひ親子で知恵を絞りあってチャレンジしてみて下さい。

 

【小学校受験】おすすめのボードゲームをプロが解説まとめ

いかがでしたでしょうか。小学校受験はひたすら机に向かって勉強していても合格することができません。能力の総合戦ともいわれ、実体験や遊びのなかから様々なものを学んだ知的好奇心にあふれるお子様が合格を手にしています。

また、小さいお子様が主体となる以上、受験期間と言え受験塾通いばかりにならないよう、上手に息抜きをさせたり、遊びながら思考力や知力を鍛えられるよう工夫することが求められます。

 

適切なボードゲームを用いることさえできれば、遊びながらお子様の能力を伸ばせます。また、ストレス解消効果も高く、親御様と一緒にたくさん笑って楽しんだという家族の思い出作りにも一役買うことができます。

ぜひこの記事を参考に、お子様が喜んで取り組んでくれそうなボードゲームを見つけてあげてくださいね。

 

 

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