小学校受験では、模試で上位をとっていても落ちるって本当?
小学校受験を目指すうえで模試は欠かせないものです。模試は他のお子様との相対評価で結果が出るので合否判定の指標としても使われたりもしていますね。そのため「模試で上位に入れば合格間違いなし」といわれたりします。その半面、「模試の上位者でも志望校に落ちる」という話も実際にあり、「模試の結果は当てにならない?」という話に発展したりします。そこで本記事では、小学校受験オーダーメイド願書作成や、世界にたった一つの小学校受験面接回答集作成付きレッスンを行う筆者が、「どうして模試の上位者でも落ちるのか?」、「その理由は何なのか?」を、小学校受験のプロが解説します。
【小学校受験】模試の上位も落ちると言われる理由
年長になるとあちこちの幼児教室で模試が実施されて、どの模試を受ければ良いのか悩むことも多くなりますよね。模試ならどこの模試でも違いはないのでしょうか?
模試による評価基準の違い
模試の数が多いということは、模試によって合否の判定基準も異なるということが考えられます。
小学校受験は学力のみで合否を判定する中学・高校受験や大学受験とは異なる特殊な試験ですよね。
ペーパーは一定の差を見つけやすいですが、行動観察や絵画・制作は試験管の主観も入ってしまうので、どうしても統一した基準を設けることが出来ないのが実情です。
実際、行動観察や運動、制作などは模試により得点が全然違うことも珍しくありません。
評価の違う模試を比べても意味がないことはお分かりいただけますよね。
模試の上位者でも落ちる?
「模試の上位者でも落ちる」の”模試”が「どこのどういった模試」なのかによって意味が変わってきます。
例えば「受験者数10人の模試で1位を取りました。でも志望校には落ちました」はどうでしょうか?信頼性はありますか?模試は受験者数が増えれば増えるほど多様性が生まれて信頼性が上がります。
受験者数の多い模試で1位を取ったなら実力があると言えますよね。
また「ペーパーを重視する小学校」なのか「絵画や行動観察を重視する小学校」なのかで、受ける模試も変わってきます。
親が足を引っ張った
模試は、基本的にお子様が受けるものです。
お子様がいくら模試で上位をとっていても、小学校受験では、保護者の願書や面接があります。
小学校受験は親の受験です。
小学校受験の模試で、いくらお子様が上位を取っていても、願書や面接で親が足を引っ張ると落ちます。
面接だけ頑張ろう、とされる方もいますが、面接の出来は、願書の段階で決まってきてしまいます。
それぐらい面接と願書は重要なのです。
私は、小学校受験オーダーメイド願書作成や、世界にたった一つの小学校受験面接回答集作成付きレッスンを行っております。
親が足を引っ張りたくない!とお考えの方は、高い合格実績を誇る筆者にお任せください。
模試選びは重要
模試はやみくもに受ければよいというわけではなくしっかり選んで受けることが大事と言えます。
同じ小学校を志望するお子様たちが集まって、志望校の試験内容と合致した模試で、上位になったのなら、合格への信頼性は高くなります。
暁星小学校のようにペーパー難関校と言われる小学校の志望校別模試で上位に入るなら合格への可能性は高くなります。
模試はしっかり内容を吟味して、志望校と相談しながら決めていきましょう。
【小学校受験】模試の上位は強い!上位になるためには
模試選びを間違えなければ模試の順位は意味のあるものになります。模試は順位を確認する以外に弱点を見つけることにも役立ちます。模試上位者になるためにはどうすれば良いでしょうか。
苦手分野の克服
模試のメリットは分野ごとに得点が出るので得意と苦手がはっきり分かることです。
そして苦手分野をなくすことが成績上位に入る近道です。
小学校受験の出題領域は非常に多岐に渡りますが、小学校によって出題される分野が異なっていたりします。
もし志望校が固まっているなら、まずは志望校で良く出題される領域で苦手をなくすようにしましょう。もちろんすべての分野で苦手をなくせればどこの小学校でも受験できますよ。
復習を大切にする
模試を受けて受けっぱなしにしてはいけません。
苦手分野をなくすためには一度やって間違えた問題は繰り返し解いて、二度と間違えないようにしましょう。
学習を進めていくと次々と新しい問題に出会います。
しかしまずは1冊の問題集を繰り返しやって間違えないレベルまで押し上げましょう。
同じ問題を何度も解いて意味があるのか?と思うかもしれませんが、同じ問題を何度も解くことで問題の本質にも気づいて応用問題へと繋がります。
聞き取り力の強化
多くの小学校で「お話の記憶」は出題されますし、行動観察やサーキットなど先生からの指示を聞く力はとても大切です。
ペーパー分野では図形が出るか数量が出るか予測できませんが、「お話の記憶」は過去に出題されていればかなりの確率で出題されるので対策はしっかりしておいた方が良いです。
面接でもお話を聞いて、それに答えるには聞き取り力が必要ですよ。
生活リズムを一定にする
学習とは直接関係はありませんが、生活リズムを一定にすることでメリハリのある生活になります。
例えば朝にペーパーをやって帰宅後は運動をやるなど学習のスケジュールを同じにしておけばお子様もやることが明確なので安心して取り組めます。
また睡眠時間もしっかり確保するようにしてください。
眠気のある状態でいくら学習をしても何も身に付きません。
しっかり睡眠をとって健康に毎日過ごすことは小学校受験において基本の行動となります。
【小学校受験】模試の上位も落ちる理由をプロが解説まとめ
「模試の上位でも落ちる」は事実としてあります。
しかし表面上の情報だけで判断をすると誤ってしまいます。
模試の上位になることを目標にするのも良いですが、目の前にある課題に丁寧に取り組んで確実に力をつけていくことでおのずと模試でも上位を取れるようになります。
志望校が決まっているなら志望校に特化した対策を続けても良いでしょう。
志望校別模試で上位を取れれば、同じ志望校を目指すお子様の中においても力があることの証明となり、合格へ一歩リードと言えます。
いっぽう模試の結果が振るわなくても落ち込む必要はありません。
模試はあくまで練習ですから、「弱点が見つかった」と思ってポジティブに考えて弱点をつぶしていきましょう。
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