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【小学校受験】『水に浮くもの沈むもの』教え方をプロが解説

【小学校受験】『水に浮くもの沈むもの』教え方をプロが解説
ママ
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小学校受験のペーパーで出てくる『水に浮くもの沈むもの』の対策と教え方が知りたい!

塾長
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 小学校受験のペーパー問題には「理科的常識」というカテゴリーがあります。理科的常識は生活をしていく上で体験する様々な理科的なことを知っているかを問う問題です。理科的常識問題の中で、「水に浮くものに◯をつけましょう」、「水に沈むものに◯をつけましょう」といった問題があります。実際に一つずつ水に入れて浮くのか沈むのかを試せれば良いですが、現実的ではありません。そこで今回は、『水に浮くもの沈むもの』問題について小学校受験のプロ家庭教師の派遣を行う筆者がの対策と教え方について解説します。

 

【小学校受験】『水に浮くもの沈むもの』の出題方法

 

 理科的常識問題はペーパーだけではなく、口頭試問でも出されることがあります。口頭試問の場合、「なぜ浮くのか」、「なぜ沈むのか」といった理由まで答えることができれば満点です。それぞれどういった形式で出題されるのかを見ていきましょう。

ペーパーで

 ペーパーでは常識問題のひとつとして理科的常識が問われます。理科的常識といっても生活する中で体験する理科的な事象を問われるだけなので、普段の生活の中でも十分対策することは可能です。理科的常識問題で出題されやすい分野は「生き物」、「植物」、「自然・科学」などです。水に浮くもの、沈むものは主に植物と自然・科学の分野から出題されます。例えば選択肢に野菜が5つ示されて、「水に浮かぶ野菜はどれですか?◯を付けましょう」や木や紙、石などの素材が5つ示されて「水に沈むものはどれでしょう?◯を付けてください」のような形で出題されます。

 

口頭試問で

 

 口頭試問の一つの質問で理科的常識が問われることもあります。例えばジャガイモが描かれた絵を見せられて「この野菜は水に浮かびますか?」と聞かれます。回答はもちろん口頭で答えないといけないのですが、「はい、沈みます」だけでは回答としては不十分です。口頭試問の場合、「はい」か「いいえ」だけではなく、なぜ「はい」なのか?なぜ「いいえ」なのか?の理由も話す必要があります。口頭試問は直接先生と話せてアピールできる場ですので、理由までしっかり話せるようにしておく必要があります。

 

水に浮くもの沈むものの考え方

 

 では実際に水に浮くもの沈むものをどう理解していけば良いのでしょうか?先ほどお話しした素材に関して、まずはお話ししていきましょう。水に浮く素材と沈む素材をまとめてみました。

 

水に浮く素材

プラスチック容器、空のペットボトル、空き瓶、木、葉、紙、浮き輪、ボール

 

水に沈む素材

くぎ、石、はさみ、金づち、乾電池、たまご、消しゴム、ビー玉

 

これは感覚ですが、持った時になんとなく軽い素材は水に浮かびそうですよね。また空のペットボトルや空き瓶のように中が空洞になって密閉されているものも浮かびます。木や葉は公園の池などで浮かんでいる姿を見ることがありますし、浮き輪やボールのように中に空気が入っているものも浮かびます。一方、水に沈む素材は持った時にずっしりと重い素材のものです。中がしっかり詰まっているイメージです。くぎ、はさみ、金づちなどの金属は水に沈みます。石やビー玉のような鉱物も水に沈みます。乾電池も重いので沈むイメージがつくと思いますが、たまごと消しゴムは実際に水に沈めて確認してみてください。

 

水に浮く野菜/水に沈む野菜の考え方

 今度は水に浮かぶ野菜と沈む野菜の見分け方です。野菜の場合、あるルールに基づき見分けることができるのでまずはそのルールを覚えること、そして少しだけ例外があるのでその例外を覚えれば問題は解けるようになります。まずは水に浮かぶ野菜と沈む野菜をまとめてみました。

 

水に浮かぶ野菜

きゅうり、ナス、かぼちゃ、ピーマン、とうもろこし、キャベツ、ほうれん草、玉ねぎ

 

水に沈む野菜

じゃがいも、さつまいも、ごぼう、大根、にんじん

 

あるルールに気が付きましたか?そうです、収穫する時に土の上にある野菜は水に浮かび、収穫する時に土の中にある野菜は水に沈みます。もちろんどの野菜が土の上か中かは覚えないといけませんが、明確なルールがあるので覚えやすいですね。そして例外です。トマトは塾したら糖度が高くなるので水に沈みます。熟す前のトマトなら浮かびます。あとはらっかせいですが、殻がついていれば水に浮かびます。このようにまずは「土の上で収穫する野菜は水に浮かび、土の中で収穫する野菜は水に沈む」と覚えておきましょう。そして例外を押さえれば完璧です。

 

【小学校受験】『水に浮くもの沈むもの』の教え方

 イメージやルールを覚えたとしても本当にそうなのか?を体験してみないと理解は深まりません。そこで実体験からペーパー問題で解けるようになるまでの手順をここでご紹介していきます。

 

実際にお風呂で実験

 

 まずは手に入りやすい素材や野菜を準備してください。出来れば浮かぶものと沈むものの両方を準備して比較しながら実験すれば分かりやすいです。あとはその素材や野菜をお風呂に持っていって水に浮かべるだけです。実際に紙が水に浮かぶ様子やハサミが水に沈む様子を見て印象に残していきましょう。例外であげたトマトも青いトマトと赤く熟したトマトを用意して本当に熟していれば水に沈むのかを実験してみましょう。大人でも見たことない方は多いと思うので親子で楽しめると思います。親子で楽しく実験した思い出は学習の手助けになるでしょう。

 

実体験のあとはペーパーで確認

 

 お風呂で実験をしてしっかり脳裏に焼き付けたあとはペーパーで確認をしていきましょう。ペーパーでは実験したことのない素材や野菜がたくさん出てくると思います。素材のイメージや土の上か中かなどを想像しながら解けば正解は難しくありません。想像が出来なかったり、土の上か中か分からない場合は答えを確認して覚えていくと良いでしょう。慣れてくるとかなりの問題が感覚で解けるようになると思います。理科的常識の問題集はたくさん出版されていますが、下にご紹介する2冊をこなしておけば問題ないでしょう。

 

ばっちりとっくん 理科的常識

 


 お受験塾として有名な理英会が販売している問題集です。ばっちりくんドリルシリーズは基礎編と応用編に分かれていて、プリント学習が初めての方から応用力を身につけたい方まで幅広くカバーしています。ばっちりくんドリルでは理科的常識が「生き物」、「植物」、「自然・科学」に分かれており、細かく深く知識を身につけることができます。

 

こぐま会 理科的常識


 こちらもお受験塾として有名なこぐま会が販売している問題集です。ひとりでとっくんシリーズの理科的常識は理科的常識1と2があり、幅広く内容を網羅しています。ひとりでとっくんシリーズは対象年齢も示されており、年少や年中からでも取り組める問題集です。

 

【小学校受験】『水に浮くもの沈むもの』教え方をプロが解説まとめ

 

 理科的常識問題で出題される「水に浮くもの沈むもの」に関して理解して頂けたでしょうか?出来るだけたくさんの体験を通じて、ただの知識ではなく五感で覚えることができれば記憶に残りやすく楽しく勉強出来ます。もし自宅で実験するのが大変だと思うなら家庭教師を頼んでみてはどうでしょうか?

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