小学校受験の面接で子供が無言になる・・
どうすれば良いの・・!?
小学校受験の面接対策で毎年多く寄せられる悩み、それが「子供が無言になってしまう」です。受験講師たちの間でも、毎年話題になるほど定番のお悩みで、多くのご家庭が苦労されています。
お子さんが無言になってしまう理由や改善策もご提案いたします。ぜひ最後まで読み、ご家庭でしっかり対策してください。
本記事では、面接回答集作成付き小学校受験面接特訓を行う筆者がお子様が無言になってしまう理由や改善策も詳しく解説します。
小学校受験の面接でお子様が無言になってしまうことでお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【小学校受験】面接で子供が無言になってしまう理由
毎年年長さんになると、多くのお教室では面接練習が行われますね。その際には、「普段の授業では率先して発言するのに、面接になるとまったく話せない」というお子さまもよく見られます。
では、お子さまは面接時になぜ言葉が出なくなってしまうのでしょうか。
人見知り、場所見知り
まず、多くのお子さまにありがちなのが、元々の性格的な理由です。初対面の人や場所では緊張してしまう、という特性ですね。
教室の中には、面接は担任ではなく別の先生が行うという方針や、系列の別校舎に行く必要があります。一人は知っている先生だけど、他の先生はあまり知らないな、となると、どうしても緊張して言葉につまってしまいますよね。
家庭内の様子と異なることに驚くご両親もいらっしゃいますが、これは多くの子供にとっては自然な反応です。
答え方がわからない
次によくあるのが、ご両親の対策はしっかり行っているものの、お子さんの受け答えは不十分で答え方がわからない、というパターンです。受験で必要なのは面接だけではありません。ペーパーや絵画、体操や行動観察など、多くの対策に追われる中で、さらに面接練習にも時間をかけるのは大変ですよね。
また、お教室の方針により、お子さんでもできるだけ長い文章で答えるようにと指導していると、パニックで言葉が出なくなってしまう子も少なくありません。お子さんの能力は様々ですが、学校側もそこは理解されています。お教室の方針も無視できませんが、何よりもお子さんの能力を客観的に見て対策する必要があります。
空気に飲まれる
親子面接では、先生方やご両親の緊張感が伝わり、どうしてもピリッとした空気感が流れてしまいますね。子供だけの面接練習では大丈夫だったのに、となるパターンがこれです。
子供は大人が思っている以上に、その場の空気に敏感です。面接練習の場所や人はいつもと同じなのに、と悩む方もいますが、お子さんにとっては同じではありません。空気感が違うだけで、そこはもはや初めての場所と何ら変わりありませんから、人見知りや場所見知りが出てしまうのも無理はないでしょう。
人の気持ちに敏感な、優しいお子さんは特に、いつもと違う中で大人を失望させたくないというプレッシャーに押しつぶされがちです。だからこそ、何か言葉を発して失敗するくらいならと黙ってしまいます。その点を、ご両親がよく理解してあげてくださいね。
【小学校受験】面接で子供が無言・・を改善する方法
お子さんが無言になってしまう理由を述べてきましたが、小学校受験を突破するためには多くの学校で面接が必須です。中には面接のない学校を選ぶご家庭もいますが、本当にお子さんの成長に繋がる学校を考えた時に、全ての受験校に面接がないとは限りません。
そのために、どのような改善策や対策があるのでしょうか。
まずは不安を受け止める
面接練習で無言になってしまうお子さんに対し、親は不安や「どうして話さないの?」という怒りの感情からついピリッとしがちです。そうすると、お子さんは余計に話せなくなってしまい負のループに陥ります。
親の表情や空気感から「失敗した」と思う体験が増えてしまうと、お子さんはそれ以上成長できません。まずはご両親が、お子さんの気持ちを受け止めて理解し、愛情で包み込んであげることが必要です。
「不安だよね、わかるよ」と気持ちに寄り添う言葉をかけるだけでも、お子さんは「大好きなお父さん、お母さんが理解してくれた」と安心できます。試験日が近づくに連れて焦る気持ちもわかりますが、お子さんのより良い成長を考えて受験されるのでしたら、その成長を受験対策で妨げてしまっては本末転倒です。
お子さんが「無言になってしまう」という事実を淡々と受け止め、怒ったり叱ったりせずに寄り添うこと。これが全てのご家庭で、まず実践すべきことではないでしょうか。
質問ゲームで楽しく練習
気持ちを受け止めた上で、次にやるべきは「失敗体験」より「成功体験」を増やすことです。自分で出来た、答えられたという自信を身に付けることで、初めての場所でもやってみようという意識が芽生えます。
おすすめは、幼稚園・保育園へ行く途中や食事の際に行う「質問ゲーム」です。「面接練習をしよう」と言われるより、「質問をしよう」と言われたほうが、お子さんも気楽に取り組めます。
やり方は簡単です。「お名前は?」から始まり、「今日一番楽しかったことは?」「大好きなお友達は誰ですか?」と、面接でよく聞かれるような質問を一問一答形式で行います。この際、子供だけではなくぜひご両親も参加し、「次はお父さんに質問してみよう」と、ゲーム感覚で楽しみながらやってみましょう。
回答は短く一言で構いません。もしも上手に答えられたら、その度に拍手で具体的に褒めて下さい。「上手だね!」よりも、「お名前を名字と名前の両方で答えられてかっこいいね!」などと答えることで、お子さんは自分で正解の回答を学んでいきます。
慣れてきたら少しずつ、ご両親が少し長い文章で答えてみる姿も見せて下さい。そしていちばん重要なのは。上手く答えられなくても絶対に責めないことです。たくさん褒められた成功体験が、必ず面接でも役に立ちますよ。
模擬面接は、お教室だけではNG
人見知りの場合、面接練習は同じ先生・場所で何度も行うだけでは意味がありません。「最近話せるようになってよかった」と思っているご家庭は、ただ単に場所や人に慣れたからという可能性もありますから、注意が必要です。
模擬面接は、できるだけご家族で何度も重ねたほうが良いです。また、模擬面接開始の時期も、出来れば年中の後半、遅くても年長の夏前には開始してください。親子面接に力を入れている学校を第一志望とするご家庭では、まずご両親のみで模擬面接に慣れておき、その後お子さんを交えてレッスンを開始する方もよくいらっしゃいます。その方が、お子さんのフォローや対策に全力を注げるからです。
お子さんは「はじめての先生に面接してもらう」という状況を何度も経験することで、少しずつ大人や質疑応答に対応できる力を養うことができます。お子さんの面接が必須である学校を志願されるのでしたら、お教室以外での模擬面接を強くおすすめします。
【小学校受験】面接で子供が無言・・(泣)プロが解説まとめ
いかがでしたか。面接でお子さんが無言になってしまう、という状況はプロにとってはよくあることです。しかし、ここまで家族一丸となって受験に取り組んできたご両親にとっては、非常に焦りますよね。
大手受験塾では系列校をいくつか周り模擬面接が出来るところもありますが、日々の受験対策もあるのに時間がもったいない、とお困りの方も多く見てきました。
そこで、私はお子様の面接レッスンも行っております。
お子様の面接レッスンの場合には、掘り下げた質問にも自分の言葉で話せるようになった!とお喜びの言葉をいただいております。
また、ご両親の面接に関する悩みもしっかりと受け止め、アドバイスさせていただきます。ぜひお問い合わせ下さい。