国立小学校を受験するから保護者アンケート・作文の内容を知りたいなー。
カンペを持って行っていい学校もあるみたいだけど、実際のところどうなの?
小学校受験では、保護者アンケートや作文を実施する小学校があります。
本記事では、具体的にどのような内容が出されるのか、2023年に行われた東京の国立小学校の保護者アンケートや作文について解説します。
本記事では、国立小学校のオーダーメイド願書やアンケート作成を行う小学校受験のプロが国立小学校のアンケートと作文について解説します。
【国立小学校受験】保護者アンケートや作文課題学校別に解説
国立小学校受験では、親子面接や保護者面接の他に、保護者アンケートや作文が出される小学校があります。
特に、東京の国立小学校で実施される保護者アンケートや作文は、難易度が高くなっていますので、しっかりと対策を練っておかないと時間内に描き終わることすら困難でしょう。
また、カンペを持っていける小学校もありますので、まずは学校ごとの傾向について解説します。
東京学芸大学附属世田谷小学校
東京学芸大学附属世田谷小学校は、東京都世田谷区にある小学校です。
2023年度入試では、子どもの試験日と同日・同時間に保護者アンケートが実施されています。
アンケートの内容は次の3つです。
1つ目は、「通われている幼稚園・保育園はいかがでしたか?」
2つ目は、「成長が多様な小学生は大人も手を焼くことがあります。家庭でどのように支えていきたいですか?」
3つ目は、「小学校の先生に期待されることは何ですか?今の気持ちや望みをお書きください。」
2022年度入試でも、この3つと似たようなアンケートが出されているため、過去問対策をしていたご家庭は有利だったと思います。
アンケートの時間は20分と短いのですが、メモの持ち込みが可能なため、メモを上手に活用できたかどうかが、保護者アンケートの良し悪しを分けるポイントになったかもしれません。
過去問対策をしておくことと、メモの用意をしておくことが重要な小学校と言えるでしょう。
東京学芸大学附属大泉小学校
東京学芸大学附属大泉小学校は、東京都練馬区にある国際バカロレア認定校です。
東京学芸大学附属大泉小学校では、保護者アンケートや保護者作文は出されていません。
東京学芸大学附属小金井小学校
東京学芸大学附属小金井小学校は、東京都小金井市にある小学校です。
東京学芸大学附属小金井小学校でも、保護者アンケートや保護者作文は出されていません。
東京学芸大学附属竹早小学校
東京学芸大学附属竹早小学校は、東京都文京区にある小学校です。
2023年度入試では、子どもの試験日と同日・同時間に保護者アンケートが実施されました。
アンケートの内容は男女ごとに分かれており、次のようになっています。
<男子>
①家での約束事は何ですか(3つ)
②その約束事を守れなかった時、親としてどう接していますか。
<女子>
①子どもの苦手な食べ物は何ですか(3つ)
②その食べ物に対して、どのように対応していますか。
アンケート時間は20分で、メモの持ち込みはできなくなっています。
課題や記述量自体の難易度は高くないので、保護者アンケートの対策をきっちりしていれば十分対応可能だったと思います。
ただし、東京学芸大学附属竹早小学校の保護者アンケートの内容は、面接での質問対象になります。
そのため、その場だけ取り繕って答えるようでは合格は見込めません。
課題に対して、面接を見通した回答をするように心がけてください。
お茶の水女子大学附属小学校
お茶の水女子大学附属小学校は、東京都文京区にある小学校です。
2023年度入試では、2次試験の出願日に保護者だけが学校へ出向いて作文を記述することになります。
作文の課題は、「あなたは『自由』についてどのように考えていますか」というものでした。
時間は30分で、文字数は300字程度。
テーマは毎年変わりますし、漠然としたテーマになっているので、しっかりと作文の対策をして、構想を練っておかないといけません。
メモの持ち込みはできないので、作文の書き方や記述するエピソードなどについて準備をしておきましょう。
筑波大学附属小学校
筑波大学附属小学校は、東京都文京区にある小学校です。
2023年度入試では、子どもの試験日と同日に保護者作文が実施されました。
アンケートの内容は「6年後の我が子のどんな成長をイメージできますか」というものでした。
補足説明として
- 子供の得意・不得意なこと
- 不得意なことから予想される困難
- その困難を親はどうサポートするか
- PTA参加の是非とその理由
※ これらの内容を織り交ぜながら記入すること
という注意書きがありました。
時間は25分で、文字数は800字。
かなり短い時間で原稿用紙2枚分の作文を書かなければなりませんので、十分に対策をしておかなければ作文を書き終えることすら難しいでしょう。
メモの持ち込みは不可ですが、2022年度の作文と似た内容の課題ではあったので、過去問対策をしておくのがよいでしょう。
【国立小学校受験】保護者アンケートや作文はいつ書くの?
家で作文を書いて行く学校もありますが、面接の待ち時間に書かせるところが多い
次に、保護者アンケートや作文を書くタイミングについて解説します。
保護者アンケートや作文は、主に試験日に記入することになります。
記入するタイミングには、例えば以下のようなものがあります。
- 子どもがペーパーテストや行動観察をしている時に、保護者が別室で記入する。
- 面接の待ち時間に記入する。
また、「志願理由書」という形で作文を事前に記入してから持参する学校もあります。
試験日に保護者アンケートや作文を記入する場合は、時間が限られていますので、事前の対策が大切になります。
【国立小学校受験】保護者アンケートや作文を書かせる理由
最後に、保護者アンケートや作文を書かせる理由について解説します。
保護者アンケートや作文を書かせる理由には、主に次の4点が挙げられます
保護者の資質を見極めるため
いわゆる「モンスターペアレント」のような気質の保護者がいると、学校は対応に苦慮します。
そのため、保護者の資質を見極めるために保護者アンケートや作文を書かせています。
つまり、保護者アンケートや作文を書く際には、謙虚な姿勢が求められるということです。
小学校でトラブルがあった時にどのように対応するべきか、PTA活動への参加についてどのように考えているか、しっかりと考えをまとめるようにしましょう。
家庭教育の状況を知るため
小学校受験は、まだ5歳や6歳のお子さんが受ける試験です。
そのため、ペーパーテストや行動観察だけで合否を判断するのは難しくなっています。
特に、4月生まれのお子さんと3月生まれのお子さんでは、様々な能力の差があり、同じ試験で合否を判断するのは難しいでしょう。
一方で、家庭教育が充実している家庭のお子さんは、知的にも精神的にもすくすくと育つ傾向にあります。
また、家庭教育が充実している家庭の方が、小学校の活動に対するサポート(学習用具の準備や宿題のチェック、PTA活動への参加など)もしっかりとしてもらえると小学校側は判断します。
そのため、小学校は家庭教育の状況を判断するために保護者アンケートや作文を課していると考えられます。
学校のことを理解しているかを知るため
小学校に対する理解度を確認する意味で、保護者アンケートや作文を実施しているという側面もあります。
進学実績やネームバリューだけで小学校を選んでしまうと、入学後に「こんなはずじゃなかった」というトラブルになる可能性も。
これは、特に宗教教育を行っている小学校に当てはまりますが、家庭と学校の宗教が異なるとお子さまは混乱し、学校での指導がうまくいかないこともあります。
そのような不安を払拭するために、保護者アンケートや作文を実施して、学校への理解度を測っています。
そのため、できる限り学校説明会やオープンスクールに参加して、学校のことをよく理解しておくこと、そして学校の教育方針に賛同する意思を示すことが大切です。
面接での話題として活用するため
面接の話題にする目的で保護者アンケートや作文を課していることもあります。
願書にも志願理由や子どもの長所について書きますが、保護者アンケートや作文の方がより具体的に書くことになります。
この具体的な内容について面接でさらに深掘りされることになるので、上辺だけ取り繕った内容を書くことは避けなければなりません。
願書との整合性はもちろん、面接を見通して保護者アンケートや作文を書くようにしましょう。
【国立小学校受験】保護者アンケートや作文対策は、カンペで解決!
国立小学校の受験は、非常に倍率が高く、保護者アンケートや作文を侮っていると合格を勝ち取るのはほぼ不可能でしょう。
お子さまがペーパーテストや行動観察の対策をするのと同じように、保護者も保護者アンケートや作文、面接などの対策をしっかりとするようにしてください。
特に、カンペを持ち込める学校は、どれだけ事前に準備をしたかが合否を分けることになります。
しっかりとカンペを作成し、必ず持って行くようにしましょう。
しかし、小学校受験に慣れていない方は、カンペを作ることだけでも大変かもしれません。
そんな時は、小学校受験のプロにお任せするのはいかがでしょうか。
私が提供している「願書作成代行」では、願書の作成はもちろん、保護者アンケートや作文対策になるカンペ作りも承っております。