カトリックの小学校の願書の書き方がわからない!具体的に教えて欲しい!
小学校受験を目指す際に、カトリック系の学校の多さに驚いた方もいるのではないでしょうか。日本カトリック学校連合会では、日本全国にあるカトリック系小中高は合わせて261校もあると記載されており、無宗教者の多い日本でも非常にポピュラーな学校だと言えるでしょう。
カトリック系の小学校では、キリスト教の教えを元に様々な教育プログラムが用意されており、充実した施設や学習内容から倍率の高い学校が多くあります。また、同じカトリック系の海外の学校との連携もあり、国際交流や留学プログラムを重視する親御さんからは安定した人気を誇ります。
カトリック系の小学校を受験する場合、はじめの壁となるのが願書です。では、カトリック系小学校の願書には、どのような特徴があるのでしょうか。
本記事では、オーダーメイド願書作成も行う小学校受験のプロが、カトリックの小学校に特化した願書の書き方について解説します。
カトリック小学校の願書の特徴
カトリック系の小学校にも、他の私立・国立小学校と例外なく、志望理由や家庭の様子などの設問が書かれた願書があります。しかし、キリスト教の教えを重視するカトリック小学校ならではの設問や特徴もいくつか存在します。
これらの設問がある願書の場合、知識がなければ的外れな内容を書いてしまいかねず、志願先の学校の印象も悪くなってしまいます。
ぜひカトリック系の特徴を知った上で、きちんとした対策をご家族で話し合ってください。
宗教観についての設問
カトリック小学校の願書では、宗教観や志願者家族の進行する宗教、またキリスト教の教会に行ったことがあるかを聞く設問が存在する場合があります。
日本人の多くは無宗教であり、この設問に悩まれる方も多いのではないでしょうか。
しかし、学校側は「キリスト教信者の家族」だけを選別するためにこの設問を授けているわけではありません。
極論を言えば、寺の住職の子どもであってもキリスト教の教えや生活への理解があり、志望度が高ければ合格することは可能です。
キリスト教でなくても、学校見学会や説明会を通して、宗教教育に関する内容を知ることは可能です。
また、カトリック教会の多くは日曜日にミサを行っており、無宗教者であっても参加が可能です。
大きな教会には入り口に案内役の方がいるので、参加の際はキリスト教徒ではないこと、はじめて参加することを伝えると丁寧に対応してくださいます。
ぜひ一度参加して、キリスト教の教えに触れておくことをおすすめします。
家庭での教育方針は必須
カトリック小学校では、家族や他者に対する思いやりの心、多様な価値観を尊重し合う心をとても大切にしています。
キリスト教徒でなくても、そのような内容に通ずる教育観を持ち、実践している家庭であるかを気にされる学校がほとんどです。
ですから、家庭での教育方針や関わり方は殆どの学校で必須です。
カトリックで大切なのは「人間教育」です。
その点を踏まえて、礼儀作法や思いやりの心を育むための関わり方を具体的に記入する必要があります。
カトリック小学校と他の小学校との違いは、勉強面などの教育よりも「心の教育」が行き届く家庭が特に好まれる点です。
勉強やスポーツなどでのアピールはもちろんですが、ボランティアや人との関わりを経ての心の成長をきちんと書くことが合格への近道と考えましょう。
自由記述欄の多い学校も
カトリック系小学校の特徴として、志望動機や家庭での様子をすべてまとめて「自由記述」とされる願書を提出しなければならない学校が存在することです。
このような願書の場合、何を書けば良いのか迷ってしまうでしょう。
しかし、願書で伝えたいことは「志望動機」「家庭の教育方針」「志願者の普段の様子や性格」という3つ軸です。
その中に、カトリック系特有の「人間教育」や心の豊かさ、礼儀正しさのわかる具体的な内容を盛り込むことが大切です。
自由記述欄では、語学やスポーツ・習い事といったものの成果を強くアピールしがちです。
もちろんそれらも大切ですが、その中で人間性がどのように成長したのかのプロセスも重要視し、記入するようにしましょう。
カトリック小学校の願書の書き方のポイント
カトリック小学校の願書には、いくつかポイントがあります。キリスト教徒でなくても、カトリック系の教えには人間として尊敬すべき点や馴染み深いものも多くあります。その点を踏まえて、カトリック小学校にとって好印象を残しやすい内容を考えましょう。
宗教観には触れなくても良い
カトリック小学校の多くは宗教学を学ぶ時間や、お祈りの時間があります。ですので、志願するのであれば当然キリスト教に理解があるものと学校側も考えます。
とはいえ、仏教など他の宗教を深く信仰しているが、学校の教育プログラムに関心がありカトリック小学校を受験したい、という方も稀にいるでしょう。
願書に宗教に関する設問がない場合は、他宗教を強く信仰している点には触れないのが吉です。
また、宗教に関する設問が合っても、キリスト教の「思いやり」や「他者を尊重する心」など、人間として大切にすべき内容にも通じる点を挙げるなどして記入すれば良いです。
宗教観を強く押し出したくなかったとしても、対処は可能です。
しかし、入学後には必ず宗教に関わる環境である点はしっかりと理解しておきましょう。
カトリックの基本である、「隣人愛」を理解する
キリスト教では、「あなた自身のように、あなたの隣人を愛しなさい」という隣人愛(アガペー)が解かれています。
隣人とは、周りにいる他者のことを広く指します。
カトリックの基本であるこの教えをまずは知り、それに通ずる家庭での志願者や家族の様子をきちんと締めることが、カトリック小学校願書を書く上での絶対条件だと思ってください。
他者への思いやりを持って、それを実行するためにどのようなことを意識して生活しているのか。
それによって、志願者であるお子さんはどのように成長し、周りからはどのように評価されているのか。
それがカトリック小学校の願書を記入する上で、非常に大切なものとなります。
教育観では、礼儀作法もアピール
カトリックでは、神様や他者への感謝を示し、自分自身の力で物事を考え実行することを非常に重んじています。
日々の祈りを通じて、礼儀作法や態度をきちんと指導するのがカトリック小学校の魅力ではないでしょうか。
もちろん学校に入学すれば、感謝の心や礼儀についてはきちんと指導されます。
しかし、大前提として挨拶や敬語、態度といった基本的な礼儀は家庭の躾とも考えられています。
そのような態度は試験当日にもわかりますが、家庭でどのように指導しているかの具体的なエピソードが願書に書かれていれば、学校側も安心して受け入れることができます。
試験のときだけの付け焼き刃の礼儀や態度は、必ず試験管に見抜かれます。
願書に書けるほど日々心がけて、礼儀作法を家族全員で身につけることを心がけてください。
【カトリック小学校】願書の書き方で合格を手にいれるために
カトリック小学校は、他の小学校にない「キリスト教の教え」という一貫した強い軸が存在します。
宗教教育を通じて得られる礼儀や思いやりの心は、お子さんの将来に必ず良い影響を及ぼしてくれるでしょう。
しかし、軸が強い故に願書の内容には特に気を配らなければいけません。
カトリックの教えに理解があり、家庭でも実践していることが教育内容に通じるのかを正しくアピールすることは難しいでしょう。
宗教に対する知識がなければなおさらです。
私は、そのような方のために願書作成代行を行っております。
カトリック小学校の願書に対する知識も豊富なプロが、合格への第一歩をサポートいたします。
カトリック小学校を受験するのであれば、ぜひ願書作成代行をご依頼ください。