関西大学初等部の受験を考えているから、試験内容や受験対策が知りたい!
関西大学初等部は、毎年2人に1人は落ちると言われている関西の名門小学校です。
合格を目指すなら、しっかりと受験の対策をしておきましょう。
本記事では、関西大学初等部の合格実績を誇る塾長が受験内容や対策についてご紹介します。
受験対策するなら知っておきたい関西大学初等部の倍率は?
男女計60名(関西大学幼稚園の推薦入学者若干名を含む)の募集人数で、定員に男女の区別はありません。
倍率は毎年2倍前後となっており、関西圏で非常に人気が高い学校です。
関西大学初等部では補欠制もとっており、わずか数名ではありますが繰り上げ合格の制度があります。
【関西大学初等部】の受験内容と対策
【関西大学初等部】の受験内容と対策は、
ペーパーテスト
ペーパーテスト
関西大学初等部では、こどもの思考力や自主性を重んじる校風なため、知識を詰め込む教育ではなく、本質的な思考力を伸ばすことを目標としています。そのため、「ペーパーテスト」においても、「感じ・考え・挑戦することができるこども」を育みたいという観点から、
《感じ》感性豊かな子、豊かな体験を持つ子
《考え》話を聞き取る力のある子、語彙力のある子、集中力のある子
《挑戦する子》粘り強さがある子、試行錯誤する心の強さがある子、ヒラメキがある子
このような点を問う問題を用意しています。
聞いたことをもとに考え、自分の体験を生かし答え、思考錯誤して答えを導く。簡単なようですが、他学校と比べ難易度の非常に高い問題だと言えるでしょう。また、「聞き取り」や「言葉」の問題数も例年非常に多いことが特徴です。部分点を加点するなど、独自の採点方法も特徴があるでしょう。
一例ですが、以下のような問題が出題されます。
- 鉛筆の持ち方、お箸の持ち方
- 挨拶(挨拶の言葉から、該当の挨拶に合う絵を選択など)
- マナー(学校や電車の中でしてはいけない行動を選択など)
- 運筆力
- しりとり
- 色
- 言葉(意味と合うものを探すなど。濁音や伸ばす音が入った言葉など、難易度の高い問題も出題されています。)
- 身近な道具、同じ種類などの、関係性・仲間集め・仲間分け
- お話しの記憶(絵を見ながら物語を聞いた後で該当のものを探すなど)
- 数の問題
- 空間把握能力
- 推理
- 順序
- 数列
- サイコロ展開図
- 折り畳んだ紙を一部切り取ったものを開いたときの穴の位置
- 地図上の移動(聞き取りをしながらの位置の移動)
- 図形(図形の裏返し、鏡、回転、移動、合体など)
- 高さ比べ、重さ比べ
- 理科常識(花の種類、花と葉、花と実、鳥の鳴き声、昆虫など)
- 季節
- 日本の行事や建築物(日本のお祭りや建物を選択など)
- 言語(様子ことばなど)
ニュースや絵本などでも親しみのある事柄からも出題がされています。
上記一例からもわかるように、スタンダードな問題だけでなく、幅広い分野から応用問題も出題される傾向が強く、他学校とは違った対策強化が必須となります。
ペーパーテストの難易度は非常に高いと言われており、独特な問題の形式に慣れること、何を問われているのかを瞬時に判断できる力を身に付けることが重要ですが、ご家庭での対策では限界がありますよね。
難易度の高い試験に向けた対策を、専門性が高く、個々の能力や進捗度合いに適したサポートを家庭教師へと依頼することが、合格への大きなカギとなるでしょう。
行動観察
関西大学初等部では運動面にも非常に力を入れています。こども達が、日常生活の中で経験している活動から題材を選び、楽しく取り組める内容となっています。
- 積み木、紙コップ積み
- お絵描き、なぞり書き
- ボールのドリブル、ボール投げ、ペアでのボールパス
- 平均台
- マット運動(前回りなど)
- アザラシ歩き、クマ歩き、スキップ
- 輪投げ、ボーリングなど
- かけっこ(仰向けに横になった状態から、合図を待って走るなど)
- グループ分け(例えば、8人グループになっている状態から、タンバリンが鳴っている間はスキップをし、タンバリンの音が止んだら、2~3人のグループを作り座る。)
- 自由遊び
- 折り紙(動画を視聴した後、同じものを折る)
- 封筒に入る大きさに紙を折り入れる
家や地域、保育園や幼稚園でのルールが守れているか、また、人との関わり方も重要視しているため、グループ内での個々の様子もしっかりとチェックされています。グループで行動することで、初めて顔を合わせるこどもとの関わり方や協調性などが顕著に表れます。
リーダーシップを取れるこどももいれば、それだけでなく、みんなで気持ちよく制作などができるように配慮したり、困っているお友達に声をかけたり応援したりができるか、また、考えて工夫ができるのかなど、一人ひとりのこども達をチェックしています。
どのタイプのこどもが良いというわけではなく、一人ひとりの良さを加点としていくのが関西大学初等部です。
行動観察では、ルールを守れるかが注視されていますが、そもそもそのルールを聞いているのか、或いは理解できているのか、この基本が重要です。「聞く」ことの重要性をしっかりと理解した上で臨みましょう。
願書
別途、『【関西大学初等部】願書の志望理由や長所の書き方は?プロが解説!』に詳しくポイントをまとめて詳細を記載していますので、ぜひそちらをご参照ください。
親子面接
別途、『【関西大学初等部】親子面接で質問される内容をプロが解説!』に詳しくポイントをまとめて詳細を記載していますので、ぜひそちらをご参照ください。
まとめ
関西大学初等部では、一問一問を丁寧に解く力が求められます。
「何を問われているのか?」を理解する必要がある特徴的な問題が傾向です。
合格を目指すためには、過去問などでの対策はもちろん、独特の問題形式に慣れる必要があります。諦めずに、順をおって丁寧に問題を解きましょう。
関西大学初等部では、まず人の話を聞くことを学び、その後、学年が進むにつれては単に学習のためだけでなく、社会生活を営むために役立つ「思考力」も合わせて身に付ける学習を進めていきます。「人の話を聞く」この基本姿勢が整っていることが最重要となります。話をしっかり聞く、素直に受け止める子が学力を伸ばすからです。“愉しく学ばせる”ことに特化した教師陣が揃い、教師力の高さに非常に定評のある関西大学初等部。このような学校で学べることはこども達にとって大きな宝となるでしょう。
学ぶことは丸暗記することではありません。
「考える」ことが大切なのです。過去には無い様な初めての問題に対しても、諦めずチャレンジすることはもちろん、仲間と共に高め合う心も忘れず、十分な受験対策に努めましょう。
【人数限定】関西大学初等部のマンツーマンレッスンについては、こちらをご覧ください。