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【小学校受験】歯車問題の教え方をプロが解説

【小学校受験】歯車問題の教え方をプロが解説
ママ
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小学校受験の歯車問題が難しい・・歯車問題の苦手を克服させたい!

塾長
塾長

小学校受験のペーパーにおいて「歯車問題」に苦戦するお子様もいらっしゃいます。「歯車問題はどうやって教えれば良いのだろう?」、「おすすめの問題集ってないのかな?」など悩んでいる親御さんも多いでしょう。

本記事では、小学校受験のプロ家庭教師の派遣を行う筆者が歯車問題の教え方をお伝えいたします。

歯車問題を出題する学校側の意図や歯車問題で得られる力についても合わせて解説するので、ぜひご覧ください。

 

【小学校受験】歯車問題ができないなら、具体物へ戻る

 

歯車問題をペーパーだけで理解するのはかなり難しいので、具体物を使って理解させましょう。歯車が回る仕組みを実際に目で見た方が理解しやすいですよ。

 

ボーネルンド ケルチェッティ ( Quercetti ) カラフルギアー


イタリアのメーカー「ケルチェッティ」が販売している知育玩具です。自分でブロックを組み立てて、そこにギアを噛み合わせるようにはめると歯車が回る仕組みのおもちゃです。ギアがうまくはまると一つのギアを動かすだけで、すべてのギアが動くようになります。すべてのギアが連動して動き出す仕組みに子供も大興奮すること間違いなし。ギアは赤や黄色などとてもカラフルなので、歯車の動きも良くわかります。最初のギアが右に回れば次のギアは左に回ることもすぐに理解できるでしょう。

 

【小学校受験】歯車問題の教え方

 

では実際に歯車問題をどのように教えれば良いのかを解説します。まずは具体物を使って仕組みを理解していきます。その後、ペーパーに取り組むようにしていきましょう。

 

具体物を使って仕組みを理解する

 

まずは具体物を使います。歯車が「どう回るのか?」を実際に目で見た方が理解しやすいからです。ペーパーだけだと歯車がどちらに回るのかを自分の頭で想像しないといけませんが、そもそも歯車の構造を知っていないと想像すらできませんよね。そのため、まずは歯車が回る仕組みを理解するためにも具体物を使いましょう。

 

歯車の回る方向を確かめる

 

具体物を使って歯車の回る方向を確かめます。かみ合っている歯車が回ると、お互い反対方向に回ることを理解するためです。一方の歯車が右に回るとき、かみ合っているもう一方の歯車は左に回りますよね。この仕組みを理解できれば歯車問題は簡単になります。具体物を使って歯車の回る方向を確かめてみてください。

 

動画を見せるのも有効

 

もし具体物を用意できないなら動画を見せても良いでしょう。大事なことは動く仕組みを理解することです。動画は手に取って触ることはできませんが、動く仕組みは見ることが出来ますよね。スロー再生にすればゆっくり観察することも出来ます。具体物がない場合、動画で歯車が回る仕組みを見せても良いでしょう。

 

ペーパーだけで理解する

 

具体物を使って仕組みを理解したらペーパーを解いてみましょう。ペーパーで解く時は具体物で理解した歯車の回り方を想像して解きます。はじめのうちは慣れないので「右に回って左に回って・・」とひとつひとつ確認しながらでないと解けないかもしれませんが、慣れてくると回る方向が瞬時に理解できるようになるので繰り返し取り組んでいきましょう。

 

【小学校受験】歯車問題おすすめの問題集

 

歯車問題を練習するうえで、おすすめの問題集をご紹介します。

 

ばっちりくんドリル 歯車・滑車・転がり方


大手幼児教室「理英会」が販売する「ばっちりくんドリル」シリーズの歯車・滑車・転がり方です。「ばっちりくんドリル」は理英会の分野別単科ゼミで使用している問題を家庭学習用にまとめたものです。基礎編と応用編があり、お子様のレベルに合わせて取り組めるようになっています。問題集をどんどん解いて理解を深めていきましょう。

 

【小学校受験】歯車問題で得られる力

 

歯車問題を解くことで得られる力もあります。いろいろな問題を解くうえで必要な力ですよ。

 

観察する力

 

歯車問題はギアのかみ合わせがどうなっているのかをきちんと観察して解かないと解けません。そしてギアの回転方向を確認して、次にかみ合わさっているギアがどちらに回転するかを考えないといけません。つまり一つのギアの回転が分かれば解けるわけではなく、連続的にかみ合っているギアの回転を考えないといけません。歯車問題を解くには観察する力が必要になるので、繰り返し練習しているうちに自然と観察力が養われますね。

 

諦めない力

 

歯車問題は右に左にぐるぐると回るので頭が混乱しがちです。歯車問題は練習を繰り返してどんどん取り組むのが一番です。連続的にかみ合っているギアの動きは複雑になることもありますが、諦めずに取り組めば必ず問題を解くことが出来ます。「解けた」という喜びを繰り返すうちに自然と諦めない力が養われますよ。

 

小学校受験で歯車問題を出題する学校側の意図

 

歯車問題はなぜ出題されるのでしょうか?学校側の意図を考えてみましょう。

 

論理的思考力を見る

 

どんな問題でも同じですが考える力を見ているといえます。歯車問題はギアの回転を連続して考える必要があり、意外と頭を使う問題です。ルールが分かれば簡単に解ける問題ともいえるので、問題を見たら瞬時に論理的に考える必要があります。毎日の学習の中で養うことが出来る力ですので、これまでの努力を見ているともいえるでしょう。

 

理科的常識を見る

 

ギアが回転してその力を次のギアへ伝えるという光景は、例えば自転車など身近なものにもたくさん使われています。歯車問題はそういった日常の理科的常識を意識しているお子様にとっては実は簡単な問題です。すらすら解けるということは仕組みをすんなり理解しているということですし、理科的常識が備わっているお子様といえるでしょう。

 

諦めずに取り組み姿勢を見る

 

歯車問題では諦めない力が得られると説明しました。学校生活では多くの課題が出されますが、諦めずに取り組んでくれないと学校側の狙いが伝わりません。ペーパー問題を通じて、諦めずに取り組んでくれるかどうかを見ているのです。

 

【小学校受験】歯車問題の教え方をプロが解説まとめ

 

歯車問題は具体物を使って丁寧に理解すれば必ず解けるようになります。繰り返し解いていくうちにギアの回転する方向が瞬時に分かるようになるので諦めずに取り組むことが大事ですよ。ペーパーの領域は多岐に渡りますが、ひとつずつ焦らず丁寧にこなしていけばかならず大きな力となります。親御様はお子様が取り組みやすくなる学習方法を考えてあげられると良いですね。

私は、小学校受験のプロ家庭教師の派遣を行っております。

歯車問題など苦手分野も対策させていただきますので、ぜひご利用ください。

 

 

 

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