子供が受験する学校で、いくつかの学校はインターネット出願なんだけど、他の小学校は紙の願書で押印が必要な学校もあるのよね。
最近は仕事でもペーパーレス化や押印省略の影響で印鑑を押す機会がなくなったから、押印でマナー違反にならないか心配で・・・
願書に印鑑が必要な場合に気を付けるポイントを教えて欲しいわ。
最近は印鑑を使う場面も減りましたから、印鑑の押し方ひとつにしても悩んでしまいますよね。
それでは、願書作成時に使用する印鑑や、押印の際に気を付けるポイントを解説しましょう。
もし、印鑑以外でも願書作成でお困りのことがございましたら、お一人で悩まずにお気軽にご相談ください。
本記事では、これまで多くの願書作成を手がけてきた小学校受験のプロが、これまでのノウハウをあなたに伝授させていただきます。
【小学校受験願書】印鑑は何を使う?
ところで、「印鑑」と言うと、どのようなはんこを思い浮かべますか。
「実印」「銀行員」「認印」「シャチハタ」など、いろいろな種類があってどれを使えば良いか悩みますよね。
まずは、願書に押印するのにおすすめの印鑑の種類をご紹介します。
シャチハタは使わない!
いわゆる「シャチハタ」とは、「ネーム印」や「スタンプ式はんこ」「浸透印」と言われるはんこのことです。
ちなみに、「シヤチハタ」は浸透印を製造している企業名ですが、「シャチハタ(シヤチハタ)=浸透印」ということが一般にも知られていますので、ここでは「シャチハタ」と呼ぶことにします。
なぜシャチハタを使ってはいけないかというと、
- ゴム面が変形しやすい
- インクが紫外線により薄くなる性質がある
- 大量に流通している
などの理由から、公文書や重要な書類での使用が認められていないことが多いからです。
皆さんも、何らかの文書で「シャチハタ不可」の文字を見たことがあるのではないでしょうか。
このような理由があるため、願書をシャチハタで押印するのは「常識がない家庭」という印象を与えてしまう恐れがあります。
朱肉いらずで便利なシャチハタですが、願書には使わないようにしましょう。
苗字の刻印されている認印
はんこには、苗字のみ刻印されているタイプと、苗字と氏名が刻印されているタイプがあります。
願書には、苗字のみ刻印されているタイプを使うのが常識です。
また、はんこの種類は認印を使うようにしてください。
はんこのサイズは、通常「実印>銀行印>認印」の大きさになっていますが、認印のサイズを使うのが一般的です。
詳しいサイズについては、次の項目で解説します。
サイズは、10.5mmの楕円型
願書には認印がおすすめだとお伝えしましたが、お手持ちの認印のサイズは10.5mmか、それよりも少し大きいサイズになっているのではないでしょうか。
認印の大きさは、女性の場合10.5mmから12.0mm、男性の場合12.0mmから13.5mmで作るのが一般的になっています。
また銀行印の大きさは、女性の場合12.0mmから13.5mmで作ることが多いようです。
そのため、10.5mmが認印のサイズとしてふさわしいと言えるでしょう。
また、少し小さめの印鑑の方が謙虚で控えめな印象を与える効果もありますので、心象形成のためにも10.5mmをおすすめします。
印鑑の形には「丸印」「楕円印」「角印」がありますが、認印には丸印か楕円印を使っているのではないでしょうか。
丸印でももちろん大丈夫ですが、本記事でおすすめするのは楕円印です。
皆さんは、まっすぐ押したつもりなのに、印鑑が曲がっていたという経験はありませんか。
楕円印だと、はんこの傾きが一目瞭然なので、まっすぐ押しやすくなります。
もし楕円印をお持ちでしたら、楕円印を使ってみましょう。
【小学校受験願書】印鑑を押す時に気を付けること
次に、実際に印鑑を押す時に気を付けることについて解説します。
願書は修正ができませんし、何枚ももらえるものではありませんので、失敗しないように十分注意してくださいね。
上下を間違わないように!
多くのはんこには、上下を指先で確認できるように、いわゆる「アタリ」と言われる「凹み」や「突起」を付けています。
アタリが上にあることを確認してから押印するようにしてください。
一度、別の紙に試し押ししてから願書に押す方が安心して押印できますよ。
欠けがないように!
押印前に、はんこ自体に欠けがないか確認しましょう。
認印は使用頻度が高いため、欠けやすい素材を使っていると印章(苗字が彫られている部分)の一部が欠けていることがあります。
万が一はんこが欠けていた場合は、急いで認印を購入しましょう。
また、印章に埃やゴミが詰まっていないかも確認してください。
埃やゴミがあると、掠れたり滲んだりして鮮やかな印鑑にならず、学校の先生に雑な印象を与えてしまいます。
さらに、きれいに押すためには「捺印マット」や「印鑑マット」と言われる、押印用のアイテムを活用することも大切ですよ。
しっかりと乾かして!
速乾性の朱肉を使っていても、押印後はまだ乾いていないことがあります。
うっかり手で擦ってしまうと大変ですので、しっかりと乾かす時間を取るようにしてください。
乾いたか確認する時は、きれいな紙を印鑑の上に重ねて軽く上から擦ってみましょう。
朱肉が付いていなければ、もう大丈夫です。
【小学校受験願書】印鑑よりも、中身が重要!
さて、願書に印鑑が必要な場合の注意点について解説しましたが、いかがでしたか。
願書を作成する上で、印鑑が掠れていたり字が汚かったりするのは印象が良くありませんので、きれいに押印しましょう。
ところで、印鑑よりも大切な「志願理由」や「お子さんの長所・短所」など、他の願書の項目はしっかりと作り込まれているでしょうか。
印鑑と違って、他の項目は面接で質問される可能性が高いため、直接合否に響きます。
印鑑の押し方が気になって本記事を最後まで読んでくださった方なら、他の項目もきちんと下調べをして書いているかとは思いますが、念には念を入れてくださいね。
願書作成では、願書作成のプロに添削指導や願書の作成を代行してもらうサービスがあるのをご存知でしょうか。
私が行っている願書添削指導・願書作成代行の「小学校受験願書作成」では、親御さんにヒアリングしながらしっかりと願書を作成させていただきますので、オーダーメイドの願書が作成可能です。
面接まで見通して、合格するための願書の書き方をレクチャーさせていただきます。
現在は幼児教室の代表をしておりますが、元々は面接官をしていたこともあり、志望理由の書き方から印鑑の押し方まで、面接官の視点から願書作成ができるのは「小学校受験願書作成」ならではの強みです。
どんなお困りごとも解決できると思いますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
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