子どもの入試日と父親の出張が重なってしまって、どうしても父親が親子面接に出席できないの。
手紙を出すことは効果があるのかな?
国立小学校においても私立小学校においても、人間性重視(面接重視)の選考をしている学校が増えてきています。
そのため、幼稚園受験と同じくらい、保護者の面接が合否を左右すると言っても過言ではありません。
「親子面接は、受験者1名と保護者2名」と定めている学校も多く、両親が出席することを前提にしていますが、父親が不在でも合格するケースはありますので諦めるのはまだ早いでしょう。
父親が小学校受験の面接を欠席する時にできる手紙を含めた対処方法を伝授します。
本記事では、面接対策レッスンを通して、お父様が不在でも難関校の合格者を輩出している小学校受験のプロである筆者が解説します!
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小学校受験の面接で父親が不在でも合格はできる!
小学校受験では、ほとんどの学校の入試で親子面接や保護者面接が行われます。
先述の通り、「受験者1名と保護者2名」と定められていれば、基本は両親が出席するものだと考えてください。
保護者2名で出席しない家庭は、「子どもの受験より親の都合を優先させる家庭」「入学後も学校に協力的でない恐れがある家庭」「親の都合が第一のモンスターペアレントの可能性がある親」と捉えられるリスクがあります。
ですから、極力両親で参加するようにしてください。
しかし、シングルで子育てしている方もいらっしゃいますし、どうしても仕事が抜けられない場合があることを学校側も承知していると思われます。
そのため、保護者2名での参加が難しい場合でも、しっかりと準備をして、
誠意をもって対応することで合格することも十分可能です。
例えば、父親が不在でも、祖父母や親戚に出席を依頼するケースが考えられます。
ただ、日頃からお子さんの様子を見ている方ではなかったり、受験する学校への理解や面接対策をきちんとされていない方だと、それはそれで相応のリスクを覚悟しなければなりません。
ここでは、父親が不在で母親だけで親子面接をするケースについて詳しく解説します。
小学校受験の面接で父親が不在の時にとる方法
「受験が不利になるかもしれないから」と誤魔化すより、誠意をもって対応することが大切です。
礼儀をわきまえて誠意ある対応をすることで、面接官に好印象を与えることができます。
通常の面接とは異なる準備が必要になりますので、父親が面接に出席できないと分かった時点ですぐに対応しましょう。
事前に小学校へ電話をする
まずは、保護者2名で面接に出席できない旨を小学校に連絡します。
受験に関する問い合わせ先は、入試要項や学校のホームページに記載されていますので、その番号にかけるようにしてください。
電話をかける時には、出席できない父親が誠意をもって連絡することが望ましいでしょう。
その際に、小学校の受験担当者に保護者2名で参加できないことを伝え、面接についての指示を仰ぐようにいてください。
なお、急な体調不良により、当日に欠席せざるを得ない状況になることも考えられます。
そのような場合も、試験開始時刻よりも前に小学校へ電話をして、どのように対応したら良いか指示を仰ぐのが賢明です。
手紙と証明書を持参する
父親の直筆の手紙と、面接を欠席する理由が証明できる物を持参しましょう。
手紙には、簡潔明瞭に「自己紹介」「欠席する理由とお詫びの言葉」「子供を入学させたいという熱意」を書きます。
証明書は、病気で欠席するなら病院で「診断書」を発行してもらう、出張で欠席するなら会社に「出張命令証明書」を発行してもらうなど、必要な証明書を準備してください。
父親が不在の時の電話のかけ方
それでは、具体的にどのように電話をかけたら良いのかをご説明します。
お子さんの受験番号・受験日時を聞かれることもあるので、電話をかける前に確認しておきましょう。
まず、電話をかけた時の会話例を紹介します。
「いつもお世話になっております。私、◯月◯日に受験を予定しております(お子さんの名前)の父の(父親の名前)と申します。親子面接の件でお尋ねしたいことがあるのですが、担当の先生はいらっしゃいますでしょうか。」
このように、受験者の父親であることを伝えて、受験担当の先生に電話を代わってもらいましょう。
次に、受験担当の先生との会話例を紹介します。
「お忙しいところ申し訳ございません。
私、(お子さんの名前)の父の(父親の名前)と申します。
この度、◯月◯日に親子面接の機会をいただいたのですが、(欠席理由)のためどうしても父親が面接に出席できなくなってしました。
誠に申し訳ございません。
つきましては、親子面接をどのように受けたら良いのかご指示をいただきたいのですが、いかがしたらよろしいでしょうか。」
受験担当の先生との会話においては、必ず以下のポイントを伝えるようにしてください。
- 親子面接で父親がどうしても参加できない旨を簡潔に伝える
- お詫びの言葉を伝える
- 父親欠席する時の親子面接について指示を仰ぐ
特に、親子面接について指示を仰ぐことが重要ですので、忘れずに確認しましょう。
「参加できる保護者の方だけで大丈夫ですよ」と言ってくれる学校もありますが、
学校によっては、「保護者が欠席する際の対応については学校としてはお答えできません」と言われることもあると思います。
その場合は、問い合わせに対応いただいた旨の感謝を伝えて電話を切り、
手紙や証明書を準備するステップに進むことになります。
父親が不在の時の手紙の書き方
ここからは、受験当日に持参する手紙の書き方をご説明します。
面接の時に母親が面接官に手渡すことになりますが、その場で読んでもらうことが前提の手紙のため、便箋1枚に簡潔に要旨をまとめてください。
書く内容は、以下の3点です。
自己紹介
ひと言で自己紹介をします。
時間のない中読んでもらうので、時候の挨拶や冒頭の挨拶は省略しても大丈夫でしょう。
書くとしても「本日は面接の機会をいただきありがとうございます。」程度にしておくのが望ましいと言えます。
自己紹介の例
「(お子さんの名前)の父、(父親の名前)と申します。」
欠席理由とお詫び
面接官が「欠席しても仕方がなかった」と納得できるように、欠席理由を具体的に述べてください。
例えば、
- 「会社で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、本日はまだ自宅待機期間のため」
- 「私が弁護人を務めている裁判の公判期日のため」
- 「担当している患者の手術日のため」
- 「私が代表取締役を務める株主総会の開催日のため」
など、相応の理由を伝えることができれば面接官としても納得感があります。
一方で「仕事のため」などの抽象的な言葉では、
「他のご家庭も仕事の都合をつけて出席しているのに」と、印象はよくありません。
また、礼儀をわきまえた保護者であることを示すために、謙虚な姿勢で欠席したことのお詫びも書きましょう。
欠席理由とお詫びの例
「この度は、面接という貴重な機会をいただいたにもかかわらず、(欠席理由)のために出席することができず、心よりお詫び申し上げます。」
志望動機
最後に、子どもを入学させたいという熱意を伝えるために志望理由を記述しましょう。
具体的な志望理由については、母親が面接で答えることになるため、ここでも簡潔明瞭に伝えることが大切です。
実際には、願書に記述した内容をさらに簡潔にした形にしておくと、整合性が取れて良いでしょう。
志望動機の例
「貴校の(建学の精神・学校教育目標・学校説明会での出来事など)に魅力を感じ、息子(娘)も先生方のご指導をいただきながら(建学の精神・学校教育目標を踏まえた内容)な人に育ってほしいと切願して志望致しました。」
志望動機を書いた後は、以下のような文で手紙を締めくくりましょう。
「甚だ身勝手ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
「失礼ながらお手紙でのご連絡となりましたが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
まとめ
小学校受験では、「仕事があるから行けない」という安易な理由で欠席するのはタブーであり、保護者の面接が非常に重要だということがお分かりいただけたでしょうか。
お子さんが受験で良い結果を残せるように、ご両親もしっかり準備や対策をして面接に臨むようにしてください。
「父親不在で面接がきちんとできるか不安」という方は、事前にプロの面接レッスンを受けておくのが望ましいでしょう。
父親が不在の時の立ち居振る舞いや父親不在の理由の答え方など、面接の練習をしておくことで心にゆとりを持って受け答えすることができるようになります。
元面接官で幼児教室代表の私が行っている「小学校受験面接特訓」では、ご家庭の状況に合わせた回答を一緒に考えさせていただきますので、面接で不安を抱えていらっしゃる方はぜひ利用してみてください。
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