小学校受験では、子どもが受験するのに、どうして親も自己紹介する必要があるのかしら・・・
自己紹介って何を言えばいいの?
小学校受験の面接では、保護者も自己紹介をお願いされることがあります。
もし自己紹介で名前しか言わないと、「この保護者は受験対策をしてこなかったんだな」と、受験への本気度を疑われてしまうかもしれません。
面接で保護者の自己紹介を求められた時の回答のポイントを、保護者のための小学校受験面接指導で高い合格実績を叩き出す塾長が解説します!
小学校受験面接の質問で、「自己紹をしてください」と言われる理由
単に名前や続柄を知りたいだけなら願書を見れば十分ですよね。
それでも自己紹介を促されるということは、面接官の先生は意図を持って質問していると言うことです。
では、どのような理由で自己紹介を求めているのでしょうか。
保護者の人柄を知るため
自己紹介は、ご自身のことを話すわけですから、比較的答えやすい質問のはずです。
その時に、何を話すか、どのように話すかは、その方の人柄がよく表れるのではないでしょうか。
話す内容はもちろん大切ですが、人柄を伝えるためには、それ以上に話し方も大切です。
そう考えると、表情、間、話すスピード、視線、声のトーンなど、気をつけることはたくさんありますね。
家庭の状態を知るため
これは、「それでは初めに自己紹介をお願いします」と、いきなり会話のキャッチボールが始まるパターンです。
「誰から話し始めればいいの?」という状況では、一般的には父親から話し始めます。
このように、保護者が話す順番を判断しなければならない状況を作り出して、その家庭の対応を見ているわけです。
もしここで、母親から話し始めて、「ほら、お父さんも自己紹介して!」みたいな目で父親の方を見るようだと、受験に関心のない父親、失敗に寛容でない母親であると判断されてマイナス評価になります。
学校に相応しい品格を備えているかを判断するため
特に、伝統校と言われる学校では、親の品格を非常に気にしています。
どんなにペーパーテストができるお子さんでも、学校の評判が下がるような振る舞いをする子ども、他の保護者と価値観が異なりすぎる親などの入学はお断りしたいというのが本音でしょう。
学校は親の学歴や収入で合否を判断するわけにはいきませんので、自己紹介の中でそれとなく親の品格を判断しようとしています
小学校受験面接の質問で「自己紹をしてください」の回答ポイント
自己紹介をするタイミングは、大きく分けて2回あります。
1回目は、席に案内されて着席するタイミングです。
席に案内されても「どうぞお座りください」と促されるまでは着席しないのがマナーですが、その際に「(お子さんのお名前)の父です。よろしくお願い致します。」などと簡単に自己紹介をすることができます。
この時点では、この程度の自己紹介で十分ですので、お名前だけ伝えたら「どうぞお座りください」の言葉を待ちましょう。
2回目は、面接が始まったタイミングです。
親子面接では、保護者に質問をしてから子どもに質問するという流れになることが多いのですが、その際に「では初めに、自己紹介をお願いします。」などと自己紹介を促されることがあります。
事前に自己紹介の内容を考えておかないと、面接の第一印象が悪くなってしまいますので、以下のポイントを踏まえて話す内容を考えておきましょう。
話す内容は簡潔明瞭にまとめておく
小学校受験では、あくまでも主役はお子さんですから、ご両親のアピールはほどほどにしておきましょう。
しかし、面接官に魅力的な保護者であることが伝われば、保護者の評価は高くなります。
「これはぜひ伝えたい」というアピールポイントがあれば、しっかり伝えておきましょう。
話す内容に決まりはありませんが、何を話せば良いか困ったときは以下の項目を参考にしてください。
- 続柄とお名前・・・(お子さんのお名前)の父の(ご自身のお名前)と申します。
- 志望した理由・・・自己紹介の中で志望理由について話す場合は、具体的に話す必要はありません。保護者が感じている学校の魅力をひと言で伝えましょう。ご自身がその学校の卒業生だったり、宗教などでその学校との関連があったりする場合は、このタイミングでぜひ伝えておきましょう。
- お仕事について・・・特に私立小学校は、経済的に安定しているかどうかを知りたい場合があります。詳しく話す必要はありませんので、仕事の内容や仕事の魅力について、ひと言で簡潔に伝えましょう。
- 家庭で大切にしていること・・・子育てにおいて1番大切にしていることを簡潔に伝えましょう。願書に家庭教育方針について記入している場合は、願書と同じ内容を伝えれば大丈夫です。
- 入学の熱意・・・お子さんを学校に入れたいという思いを伝えましょう。学校の教育方針などを踏まえると、学校教育に理解のある保護者だと感じてもらいやすいです。
上記の内容を踏まえた場合の自己紹介の例は、以下のようになります。
「(お子さんのお名前)の父の(ご自身のお名前)と申します。オープンスクールへ伺った際、児童の皆さんが生き生きと学習されているお姿に魅力を感じ貴校を志望致しました。私自身も貴校の卒業生であり、人として大切なことを学ばせていただきましたので、ぜひ息子も入学させたいと考えております。現在は、医師として医療関係の仕事に従事しており、非常にやりがいを感じております。日頃から息子にも自分がやると決めたことは最後までやり通すことを伝えており、貴校の『自らの目標に向かって最後までやり通せる子』という目標に魅力を感じております。ぜひ先生方のご指導を賜りたく存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。」
この例では、「オープンスクール」「貴校の卒業生」「医師」「自分がやると決めたことは・・・」など、その後の面接の話題になりそうなキーワードを散りばめています。
ゆっくり話して30秒から40秒程度ですので、分量も目安にしてください。
自己紹介の順番を決めておく
前述の通り、自己紹介を促されたら、父親から話し始めるのが鉄則です。
次に母親が自己紹介をすることになりますが、「父親を立てることができる母親」と感じてもらえるように、父親よりも話す内容は短くしてください。
母親の自己紹介では、「続柄とお名前」「どのように子どもの成長を支えてきたか(支えていきたいか)」「入学させたい熱意」などを話すと良いです。
その次に、お子さんが自己紹介をする場合もあります。
お子さんは、お名前と「よろしくお願いします」が言えれば大丈夫です。
元気にハキハキとお話しできるように練習しておきましょう。
子どもを主眼に置いた内容に絞って話す
繰り返しお伝えしていますが、主役はお子さんですので、過度なアピールは必要ありません。
学歴にしても、仕事にしても、家庭教育にしても、全てはお子さんの入学に良い影響を与えるかどうかで話す内容を判断してください。
つらつらとご自身の偉大さを語る保護者は、先生にマウントをとってくる保護者として低い評価になります。
相手が安心できる話し方を意識する
自己紹介の中では、どのような保護者なのか人柄も判断されていますから、話し方も重要です。
面接官の目を見ながら、落ち着いて自己紹介をしましょう。
丁寧な口調で話すことを心がけ、品格のある親である雰囲気を醸し出してください。
表情豊かに話をすることができれば、面接官の先生も「安心できる保護者」と感じ取ってくれるでしょう。
まとめ
さて、自己紹介では名前だけ言えば良いわけではないことが分かっていただけたでしょうか。
自己紹介は話す内容が限定されていないため、「自己紹介をしてください」と言われたら、面接官に入学への熱意を伝えるチャンスになります。
もし自己紹介をする機会がなかったとしても、自己紹介で伝える内容は「志願理由」「父親の役割」「家庭教育」「入学への熱意」など、面接で頻出の質問に関連することばかりです。
しっかりと回答を準備しておいてください。
もし「卒業生でもないし、小学校との関わりがない・・・」「自慢できるような職業ではない・・・」「オープンスクールに行っていないから、志望理由を何と言えば良いか分からない・・・」などのお悩みを抱えていましたら、私にそのお悩みを解決するお手伝いをさせていただけませんか。
元面接官の経験から、ご家庭やご両親に相応しい自己紹介を一緒に考えさせていただきます。
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