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【小学校受験】『塗り絵』対策と問題集をプロが解説

【小学校受験】『塗り絵』対策と問題集をプロが解説
ママ
ママ

小学校受験の『塗り絵』させたら、はみ出るし、きれいに塗れない!!
上手にできる塗り絵の対策と問題集が知りたい・・!!

塾長
塾長

小学校受験の課題で、「塗り絵」が出題されることはあります。過去に「塗り絵」の出題がない小学校を受験する場合でも、受験対策として「塗り絵」をやらせておくことは大切です。今回は小学校受験のプロが「塗り絵」の対策方法とおすすめの問題集をご紹介いたします。塗り絵対策ではいくつか教える時のポイントがありますので、あわせてご紹介しますね。

 

小学校受験で塗り絵が出題される時に見られていること

 

小学校受験で塗り絵が出題される理由はいくつかあります。試験の時にどこを見られているのかを解説していきますので、塗り絵対策をする時に注意してみてください。

 

手先の器用さ

「塗り絵」を上手に行うには手先の器用さが必要です。

枠からはみ出ないように綺麗に塗ったり、色の濃淡が調整できないと綺麗な塗り絵にならないからです。枠から大きくはみ出て塗ると隣の色と混ざり合って汚くなります。

また同じ青でも濃い青にするのか薄い青にするのかで塗り絵の印象が大きく変わります。微妙な調整を行うためには手先の器用さが必要ですので、塗り絵対策では枠からはみ出ない工夫や濃淡の付け方を教えていきましょう。

 

想像力(創造力)

 

塗り絵は想像力(創造力)がないと塗れません。

動物やお花の色を塗る場合、頭の中で実物のことを想像しながら塗らないと正しく塗れません。また現実に実在しなくても「こんな感じかな?」と創造しながら塗ることも必要です。現実の世界でたくさんのモノに触れさせることで、色の配色も分かってくるので、たくさんの経験をさせてあげることが大切ですね。

運筆力

 

いくら綺麗に塗れても全体的に薄い感じだと塗り絵の印象が変わります。

色の濃淡が大切だとお伝えしましたが、運筆力がなければ濃い色と薄い色を塗り分けることは出来ません。また運筆力自体が小学校受験の課題として見られるので、塗り絵のみならず個別で対策をした方が良いですね。

力の入れ加減を丁寧に伝えて、何度も濃い色と薄い色、慣れてくればその中間の色を塗り分けられるように取り組んでいきましょう。

 

【小学校受験】『塗り絵』の教え方や対策はどうする?

 

小学校受験の対策として「塗り絵」はどのように教えていけば良いのでしょうか。教え方の手順と対策方法について解説していきます。

 

縁取りを伝える

 

まず、塗り絵をやるときは「縁取り」をすることを教えましょう。縁取りは塗り絵を綺麗に塗るために必要なテクニックで、線からはみ出さないためにも必要なテクニックです。縁取りがあれば「これ以上はみ出てはいけない」という目安になるのでお子様でも綺麗にはみ出さずに塗ることが出来るようになります。塗り絵対策では縁取りをすることを教えましょう。

 

小さいものから確実に塗れるようにする

 

次に小さな範囲の塗り絵を確実に塗れるようにしていきましょう。いきなり大きな範囲を塗ることは、はじめてのお子様にとって難しいためです。まずは小さなものから確実に塗れるようにして徐々に大きな範囲の塗り絵をやるようにしていきましょう。

 

鉛筆を小さく細かく動かす方法を伝える

 

次に鉛筆を小さく細かく動かす方法を教えていきます。塗り絵は大きく太く塗ろうとすると綺麗に塗れないからです。特にはじめてのお子様は力任せに大きく濃く塗ろうとしがちですが、肩や腕の力を抜いて小さく細かく動かして塗ることが綺麗に塗るためのポイントです。

 

鉛筆を寝かせて色を塗る

 

小さく細かく塗れるようになったら、次は鉛筆を寝かせて色を塗る練習をしていきましょう。鉛筆を寝かすことで色の濃淡が付けやすくなるためです。また鉛筆を寝かすことで鉛筆の芯が紙に接する面が多くなるので少ない回数で広く塗ることができます。小学校受験では限られた時間の中で塗り絵を完成させないといけないので短時間に塗り切れるテクニックとして鉛筆を寝かせて色を塗ることを覚えていきましょう。

 

飽きないように色々な塗り絵をする

 

塗り絵の練習をするときは動物や花などいろいろな塗り絵で練習していきましょう。お子様が飽きてしまわないためです。また小学校受験の絵画では動物や花を描く場面も多くあるので、絵画などにも活かせる塗り絵をやるようにしていきましょう。塗り絵を選ぶときは親御様が一方的に選ぶのではなくお子様に選んでもらうと楽しんで取り組んでくれますよ。

 

色鉛筆以外でも練習する

 

塗り絵対策では色鉛筆以外でも練習をしましょう。

なぜなら小学校によって、色鉛筆だったりクレヨンだったり異なるからです。色鉛筆、クレヨン、クーピーが定番ですので、これらの道具で塗り絵が塗れるように練習しましょう。色塗りは道具によって塗る感覚が異なります。色鉛筆は隅々まで色を塗りやすいですが、クレヨンは端まで綺麗に塗ることが難しいのは親御様なら経験的に分かるでしょう。色鉛筆以外の道具で、どのように塗れば良いかを事前に理解しておくと良いですね。

 

【小学校受験】『塗り絵』のおすすめ教材

 

小学校受験の塗り絵でおすすめの教材をご紹介いたします。まずは小さくて簡単に塗れるものから始めていきましょう。

 

くもん ぬってみよう


くもん出版が販売している「ぬってみよう」シリーズは2・3歳から始められる塗り絵です。基本運筆力につながる手先の運動能力と色彩感覚を育めます。絵の中の白い部分をクレヨンで塗りつぶす簡単な塗り絵から塗りつぶす部分が少しずつ増えていくので徐々にステップアップすることができます。最後は好きな色でオリジナルの塗り絵を完成させていきます。

 

こぐま会 こうさくぬりえ


幼児教室でお馴染みのこぐま会が販売している「こぐま こうさくぬりえ」は実際に小学校受験で出題された制作課題を元にこぐま会独自の課題を加えて、楽しみながら基本技術と創造力を身につけるための教材です。メインは工作で、工作の一つの課題で塗り絵が出てきます。この教材はある程度、塗り絵対策が終わり、本格的に小学校受験対策を始める親御様におすすめです。

 

ポケモンとあそぼ!てんつなぎ&ぬりえ


小学館が販売している「ポケモンとあそぼ!てんつなぎ&ぬりえ」は、点をつなぐとポケモンになる点つなぎを始め、ぬりえ、迷路、パズルなどお子様が楽しく学べる内容が盛りだくさんです。塗り絵ばかりやらせても飽きてしまいますが、いろいろな課題があればお子様も楽しく学ぶことができます。点つなぎは小学校受験の点図形として出題されるので、楽しく学んで上達していきましょう。

 

モンテッソーリ式ドリル こうさく2ぬる・はる


モンテッソーリ教育とは6歳前後までに訪れる「知りたい・学びたい」と強く思う時期「敏感期」に適切な学びを通じて豊かな人間形成を目指す教育のことです。

このモンテッソーリ教育メソッドを取り入れた日本で初めての幼児ドリルが「モンテッソーリ式 こうさく2ぬる・はる」です。塗り絵の基本、塗り絵の応用、創造的な塗り絵を段階的に学ぶことができますよ。

 

【小学校受験】『塗り絵』対策と問題集をプロが解説まとめ

 

小学校受験では、塗り絵は工作の一つの課題として出題されることが多くあります。まずは塗り絵を綺麗に塗れることから始めていき、慣れてくれば制作課題の中の一つに塗り絵を組み込んでやらせていきましょう。制作では塗る以外に貼る、切る、ちぎるなど、たくさんの動作が必要になります。巧緻性の練習は幼児期から繰り返し行うことで確実に上達します。幼児にとって「切る」や「貼る」は難しいので、まずは「塗る」ことから始めていきましょう。

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