小学校受験の夏期講習ってどう取ったらいいの?
塾から言われるがままとってたら、費用とかすごいことになりそう・・
小学校受験準備の名物といえば、長期休暇中に行われる季節講習です。
冬休み・春休み・ゴールデンウィークはもちろん、1番のメインとなるのは夏期講習です。
1年間で最も長い休暇であり、受験塾側も多くのバリエーション豊かな講座を用意し集客にも力をいれます。
小学校受験に夏期講習は必要?
受講する側としては、選択肢が多すぎてどのように講座を取得すべきか迷ってしまいますよね。
今回は、季節講習(夏期講習)を充実したものにするため、その考え方や受講の仕方をプロが徹底アドバイスします。
小学校受験の夏期講習、年少・年中は基本取らなくて良い!
わたくしお受験カレッジうみ塾長の元に「年少・年中期でも夏期講習中はとるべき?」といったお悩みが多く寄せられます。
結論から申し上げますと、年少・年中時期の夏期講習は基本取らなくても問題ありません。
受験本番となる年長さんの年になれば、嫌でも多くの講習を受講することになります。
早いうちからあまりに勉強ばかりになると集中力がそがれてしまいます。
せっかくたくさん時間のある夏休みです。年中さんまでは季節の遊びを体験したり、海や山へでかける、旅行に行く、野菜の収穫をする、ラジオ体操にチャレンジするなど普段の生活ではできない夏らしい取り組みを行っていただきたいです。
その一方、通常のお教室で「絵画・巧緻性・体操」といったコースを受講していない場合は、夏休み中の短期講習を体験してみることをおすすめします。
現在のお子さまにどの程度力がついているか判断の材料になりますし、毎週のお教室通いでは取り組めない内容を体験する良い機会になります。
「我が子は絵画が得意なのね!」といった嬉しい発見があったり、逆に「体操にもう少し力を入れた方がイイかも」と今後の対策にも有効です。
また、受験準備を始める時期が遅かったり、授業についていけていないなといった不安がある場合は、フォローアップや復習となる短期の講座を受講すると良いでしょう。
小学校受験の夏期講習、年長は取る!
反対に、年長期の夏期講習に取り組む価値は十分にあります。
最近の小学校受験塾では、小学校受験に必要な基礎学力・基礎能力は夏休み前までに習得するようカリキュラムが組まれることがほとんどです。
夏休みは総まとめ・総復習という位置づけとし、いよいよ志望校へ向けて学校別対策を始める必要があるからです。
また、直前期といわれる夏~秋に学んだことは受験本番までしっかりと記憶に残るとも言われております。直前に必要なことをしっかり復習して身に着けさせる。このメリハリが小学校受験を成功へ導くコツなんです。
小学校受験の夏期講習の疑問
小学校受験の夏期講習について、特に年長時の受講が重要である点をご理解いただけたかと思います。
実際に行われる小学校受験の夏期講習はどのような料金・内容なのでしょうか。また、どんな風に受講してくと効率が良いか、プロが徹底解説します。
夏期講習の受講料金はいくら?
小学校受験の夏期講習の料金は学年・塾・日数によって様々です。
年中・年少さんの時期は平均して1時間1万円前後に収まる場合が多いですが、年長さんの夏期講座ともなると1.5~2万円程度になることもあります。
時間は1コマあたり1時間~1,5時間程度が多く、3日連続など集中的に行われることが一般的ですが、共働き家庭のために土日に分散してコースを設けている受験塾もあります。
また、朝から夕方まで丸1日完全お預かり型として受講設定してくれる塾もあります。長期休暇中の預り保育の代わりにもなりますので、お忙しいご家庭はこういったプログラムを賢く活用してください。
夏期講習にはどのような講座がある?
年長児の夏期講習で設定される講習は大きく分けると以下のようなジャンルに分けられます。
- 志望校別講習
- 巧緻性、絵画、体操、行動観察といった単元別の特訓講習
- ペーパー特訓講習(総復習/ペーパー難関校向け)
- 面接練習
まず確実に受講すべきなのは「志望校別講習」です。各学校の歴代の過去問題を研究し、実際に試験当日の流れに沿いながら過去問題に総合的に取り組みます。
また、長期休暇を利用して苦手項目(ペーパー以外)に集中的に取り組むための講座を選ばれるご家庭もいらっしゃいます。
その他、総復習となるペーパー特訓や、面接練習に特化した講座が設定されることが特徴的です。
またご両親・ご家族単位で行う面列練習など、保護者向けの講習も行われ始めます。
受験する小学校を全部受講しないといけない?
受験する小学校の学校別講座を全て受講する必要はありません。
費用・時間ともヘビーとなり、また各コースのもうけられている時間が重なり複数通うことが物理的に難しいことも多いです。
第一志望校を軸とし、類似した教育方針や条件の学校を併願校として検討することが一般的ですので、学校別講座は直前期であっても多くて1~2コースの受講で十分と考えられます。
【小学校受験】夏期講習の取り方をプロが解説まとめ
いかがでしたでしょうか。
夏休みがあけるとそこから本番まではあっという間です。関東エリア(埼玉県など)であれば8月後半から願書提出・事前面接も開始されます。
年長の夏期講習は集中的に受験対策を行う最後のチャンスです。無理せず計画的・集中的に取り組むことで時間を有効活用し、空いた時間で旅行や公園遊びなど家族で目いっぱい楽しい思い出を作ってください。
その思い出が、実際の考査本番で活かされますよ。