線対称問題の教え方が全然分からない!おすすめの問題集も知りたい。
小学校受験ではさまざまな図形問題が出題されています。その中に線対称という単元があります。線対称は「真ん中の線で折って重ねた時に左側に書いてある線とぴったり重なるように右側に書いてください」のような問題です。折るとどうなるのか?ということが想像できないとかなり難しい問題です。今回は線対称問題の教え方とおすすめの問題集について小学校受験のプロが解説していきます。線対称は折り重ね図形などへ発展していきますので、しっかり理解しておきたい単元ですよ。
【小学校受験】『線対称問題』のペーパーを解く前に具体物でやってみる!
ペーパー問題を解く場合、いきなりやってもイメージが掴めずお子様もいやになってしまいます。
そこでまずは具体物を使った学習がおすすめです。
一番身近な具体物は折り紙です。
折り紙は100円ショップでも購入できるため費用の負担も少ないですよね。
折り紙を半分に折って、ハサミで切り込みを入れていきます。折り紙を広げると左右対称になった模様が出来上がりますよね。
これを何度も繰り返して線対称のイメージを掴んでいきましょう。
折り紙はぜひハサミで切るだけではなく、本来の「折って遊ぶ」こともたくさんやってください。
試験当日は控え室で待つ場面もたくさんあります。そんな時に折り紙を渡して折り紙をしながら静かに待つことができるからです。
また巧緻性の試験では好きな折り紙を折ってくださいという課題が出ることもあります。
得意な折り紙を3つは準備しておいた方が良いですよ。
↑小学校受験では、折り紙を使う頻度が高いため、箱に入った折り紙を大量に手元に用意していました。
【小学校受験】『線対称問題』の教え方のポイント
線対称問題は具体物から始めてペーパー上だけで解けるように段階を踏んで理解していきましょう。教え方のポイントについて解説していきます。
折り紙を使う
まずは具体物として折り紙を使って線対称そのものの仕組みを視覚的に理解してもらいましょう。
ハサミがまだうまく使えないお子様の場合、絵の具を使っても良いです。
折り紙を半分に折って広げて、左側に何か模様を描いて貰います。
そして再び折り線に沿って折りたたみます。折り紙を広げると左右対称になった模様が右側にも写っていますよね。
このようなやり方でも線対称について理解することができるので、まずは折り紙を使って仕組みを理解していきましょう。
ペーパー問題を解く
折り紙を使って線対称の仕組みが理解できたらペーパー問題をやってみます。
ペーパー問題では方眼状の解答用紙に線対称になる線を書かせる問題や折り紙の真ん中を切って広げた場合、どれになりますか?のような問題までさまざまあります。
線対称の仕組みが理解できていればすべて答えることはできます。
折り紙問題が理解できない場合、実際に問題と同じように折り紙を切ってみましょう。ペーパーと具体物を行き来することで理解も深まっていきます。
4つ折りにも挑戦
折り紙を使った線対称は2つ折りだけではなく4つ折りの問題も出題されますので、線対称の発展系として4つ折りの問題にも挑戦していきましょう。
4つ折りは切る場所が違うと広げた時にまったく異なる図柄になることを理解しなければなりません。試しに4つ折りにした折り紙を4つ準備します。
それぞれの角を三角になるように斜めに切り取って広げてみてください。4つの折り紙はすべて違う模様になりますね。
4つ折り切り込みを入れる場所で広げた時の見え方が異なることを理解しなければなりません。
【小学校受験】『線対称問題』解くために必要な力
線対称問題は具体物を使って視覚的に理解する必要があります。また解くために必要な力も養っていきたいですね。線対称問題を解くために必要な力について解説していきましょう。
観察力
線対称問題は細かなところまで観察して解かないと正解できません。
わずかな違いで答えが変わってしまうからです。
先ほど解説した折り紙の4つ折り問題では切る場所が違うと広げた時の見え方が変わることをお伝えしました。
細かなところまでよく見てから答えないと線対称問題は誤った方向へ考えてしまうので、観察力が大事だと言えるでしょう。
集中力
線対称問題は集中力も必要です。適当に見て回答できないからですね。
しっかり集中して取り組む必要があります。
例えば、「真ん中の線で折って重ねた時に左に書かれた線とぴったり重なるように右に線を書きましょう」という問題は解答が方眼状になっていますが、集中してよく見ないと1マスずれて書いてしまったりします。
どこからどこへ線を引くのか集中してよく見るくせをつけて、しっかり回答できるようにしましょう。
想像力
線対称問題では想像力もあると良いですね。
例えば折り紙の4つ折り問題では広げた時にどうなるのかを想像しなければなりません。
自宅であれば実際に問題と同じように折り紙を折って確認できますが、試験ではできません。
初めて見る問題がほとんどですからその場で想像力を働かせて回答する必要があります。
想像力は経験の数にも比例するのでたくさんの問題に触れて経験値を上げておきましょう。
【小学校受験】『線対称問題』おすすめの問題集
線対称の仕組みが理解できたならあとは繰り返し問題を解いていきましょう。おすすめの問題集をご紹介いたします。
こぐま会「ひとりでとっくん」39 線対称
小学校受験塾として有名なこぐま会が販売する「ひとりでとっくん39 線対称」は基礎の問題から応用の問題まで幅広く取り揃えており、初めてペーパー学習をするお子様でもムリなく取り組めるように工夫されています。
これまでの入試で出題されている問題を集めており、傾向と対策もバッチリです。
理英会「ばっちりくんドリル」
小学校受験塾として有名な理英会が販売している「ばっちりくんドリル」は分野別単科ゼミで使用しているテキストを家庭学習用に発展させたドリルです。基礎編と応用編があり、お子様の理解度に応じて取り組むことができます。実績豊富な幼児教室で使用している内容ですので、信頼間違いなしですね。
イクシア「はじめてのイクシアドリル」線対象
一般社団法人IXSIAが販売している「はじめてのイクシアドリル1 線対称」は小学校受験で頻繁に取り上げられる説大を分析して、お子様が取り組みやすいようにまとめたドリルです。はじめは簡単な問題から入徐々に難しくなる構成なのでムリなく取り組むことができるでしょう。
【小学校受験】『線対称問題』の教え方と問題集をプロが解説まとめ
線対称問題を理解するためにまずは折り紙を使って取り組んでみてください。小学校受験のペーパー問題は頭の中で考えるよりも、具体物を使った視覚的な理解もとても大切です。経験することでペーパー上で問われたことのイメージも湧きやすくなるので、まずは具体物を使って理解することを大切にしてください。仕組みがわかればあとはどんどん問題を解くだけです。お子様が嫌がらない程度に楽しく続けることを心がけてくださいね。