東京女学館小学校って受かる子はどんな子？
東京23区の中心部、閑静な住宅街である広尾の丘にたつ東京女学館小学校は、伝統校として長年街の人々から愛され見守られながら12年間を過ごします。女子校としては大変貴重な無宗教校としても有名で、その可憐さと品格をもって「渋谷の白鳥」と呼ばれるほど麗しく憧れの存在です。
一方、人と社会に貢献できる女性を目指すという校風と、在校生が全員大学受験をする背景も相まってか、本当に女子校？！と驚く程運動や身体面の成長に力をいれる体育会系な一面ものぞかせます。
そんな眉目秀麗、知性と品性に身体能力。バランスの取れた能力を求められる伝統女子校に受かるのは一体どんなお子さんなのでしょうか。
東京女学館小学校のオーダーメイド願書作成や、東京女学館小学校の回答集作成付き小学校受験面接特訓を行う筆者が試験内容について解説します。
【東京女学館小学校】受かるのはどんな子？
東京女学館小学校に受かる子の特徴として、
- 清く正しく美しく、人を大切にするお子さま
- 体を動かすのが好きで楽しめるお子さま
- 精神的に自立したチャレンジ精神のあるお子さま
になります。
以下で詳しく解説します。
清く正しく美しく、人を大切にするお子さま
現代の女子校において、女性の自立やリーダーシップをうたう学校は決して少なくはありません。けれど東京女学館小学校はその思想が群を抜いています。それは、決して自我が強いお子さまやリーダーシップを発揮するお子さまを望んでいる訳ではありません。
東京女学館小学校が目指す女性像は「人と社会に貢献すること」です。それを実現するため「他者を思いやる心を育むこと。」「自ら問題を発見・解決できること」を大切にしていますし、そんな心の素地を持つお子さまを求めています。
清く正しく美しくー。某女性歌劇団のキャッチフレーズではありませんが、東京女学館小学校のお子さまにもまさにこの精神が求められます。
「清く」とは自分にも周りにも正直で誠実であること、「正しく」とはまっすぐな心でものごとを見つめること。そして「美しく」とは決して見た目の美しさではありません。周りのお友達の心に寄り添い、相手を敬い共に手を取り合って協力し合える。時には支えあい励ましあうような、そんな姿勢を「美しく」と呼ぶのです。
このように東京女学館小学校では古き良きシスターフッドの精神を持つお子さまが合格をつかみとっています。
体を動かすのが好きで楽しめるお子さま
東京女学館小学校は、女子校とは思えぬハードな運動テストが出題されることでも有名です。鉄棒にぶら下がる持久力を測られたり、全力ダッシュ、年によってはドリブル走が登場するなど、まるで男子校のようなラインナップはさすがの一言です。
そしてこの傾向は入学後もより強くなり、運動のテスト（も頻発で、逆上がりなどもどんどんトライさせるまさに文武両道の校風です。
運動能力が高いのはもちろんプラスですが、入学後も運動に取り組む時間とレベルが高い為、単純な能力よりも「運動が好き、体を動かすことが楽しい」と思えるお子さんが有利であると考えます。
「試験中にどうしたら運動が好きと分かるの？」と疑問に持つ方もいらっしゃるかもしれません。けれど、それは運動テストに向きあう表情ひとつで簡単に伝わるものです。
「負けないぞ！」と挑戦する様子や、走り終わった後に達成感を感じさせる笑顔など。考査の中で運動を心の底から楽しむ様子を表せることが、東京女学館小学校の合格に近づくはずです。
精神的に自立したチャレンジ精神のあるお子さま
東京女学館小学校の入学考査の名物といえば「親子テスト」。お店屋さんごっこや工作、動物ダンスなど幅広い課題を親子で行い、それを試験官が観察するテストです。
日常で当たり前に行われる保護者との遊びのお時間です、ご家族の素顔を見ていただく貴重な機会ではありますが、ここで見ているのは「お子さまの自立」と言われています。
例えば、少し難しい工作が出題された時「お母さんこれやって」と頼りきりになってしまう。初めて挑戦するダンスが出題された時「恥ずかしいよ…」とお母さまの後ろに隠れてしまう。これでは自立したお子さまとは言えません。
親子でしっかり楽しみながらも、真横にいるお母さまをすぐに頼るのではなく、まずは自らやってみる。そんなチャレンジする心を見られているとお考え下さい。また、お母さまとしても、すぐにお子さまの言うことを聞いたり安易に手を出すことはいけません。
「まずは自分でやってみよう」といった風に、お子さまの挑戦を応援しサポートするような言動を見せることが合格に近づきますよ。
【東京女学館小学校】 受かる子になるために家庭でできること
精神的に自立し、何事楽しめるタフな心身を求められる。
東京女学館小学校に受かる子になるためご家庭ではどんな取り組みができるのでしょうか。
プロがポイントを絞って解説します。
多くのお友達と関わりましょう
東京女学館小学校で大切にされる「他者を思いやる心」を育むため、ぜひ色々なお子さんと関わる機会を持っていただきたいです。いわゆるお受験園と呼ばれる幼稚園やこども園に通われている場合、積極的に地域の公園などにでかけ様々なタイプのお子さまと交流することも訓練となります。
元気いっぱいどろんこになるお友達との関わりは、東京女学館小学校合格を目指すお子さまにとって貴重な機会になります。「女の子だから…」という冠言葉を一旦置いておくこと。そして他のお子さまが、女の子であっても木登りをする、泥遊びをする、男の子に負けないくらい元気に走り回る様子を見て、一緒に遊ぶことで活発さを伸ばすことができますよ。
さりげなくハードな遊びをしましょう
東京女学館小学校では、運動を楽しむ気持ちを持つことはマストです。そのため、小さいころから生活の中に体を動かすことを当たり前である環境を持つことが重要です。ここで、力を発揮するのはお父さまの存在です。
お父さまが「女の子だし自分の子供のころのようなハードな遊びはちょっと…」と遠慮する結果、関わりが減ってしまいがちな父と娘ですが、東京女学館小学校を目指すご家庭にとってその遠慮は無用です。
お父さまが子どもの頃に親しんだようなハードな鬼ごっこやかくれんぼ。ブランコを限界までこいでみたり（お怪我には気を付けて！）サッカーをしてみたり。全力で体を動かす遊びを取り入れてください。女の子だからと区別せず、お父さまが楽しいと思える遊びをお子さまとご一緒することが、運動を楽しむ一歩に繋がりますよ。
毎日のふれ合いの中で自立を促しましょう
東京女学館小学校の親子テストで自立した凛々しい姿を試験官の先生にお見せできるよう、毎日の家族の振内の中で自然と自立を促すように接しましょう。
なにも難しいことはありません。自分の荷物を自分で持たせたり、遊んだおもちゃを自分で片付けさせたり。自分のことは自分でする、という当たり前の気持ちをはぐくむサポートをすることで、自然と「自分で」という気持ちが育っていきます。また、遊ぶときも「今日は〇〇ちゃんがリーダーになってね」など仕切り役を任せる機会を持って、楽しみながら自ら考え行動するようにサポートしてあげてみてください。気付いたらお母さまをグイグイひっぱってくれるようなしっかり者に成長してくれますよ。
【東京女学館小学校】受かるのはどんな子？まとめ
いかがでしたか。女子校とは思えない運動テストや、ご両親にとっても大きな課題となる親子テストなど。バラエティにとむ東京女学館小学校の考査内容は、実はお子さまの中に眠る「人を想い、自ら行動する」というしなやかで美しい人間性を確かめられるものばかりです。
楽しみながら取り組めるものがたくさんありますので、ご家族でぜひチャレンジしてみてくださいね。
