【東京女学館小学校】試験内容をプロが解説

【東京女学館小学校】一般入試の流れ

東京女学館小学校の一般考査は、例年11/2～3の2日間にわたって行われます。1日を前半後半に分け、合計４つのグループに分かれて指定の日時に来校し考査を受けることになります。

考査当日は親子活動と呼ばれる親子テストがあります。そのため、付き添いの保護者はほとんどがお母さまとなります。

 

また、東京女学館小学校は女子校とは思えぬほどしっかりした運動テストがあります。考査時にも「運動のしやすい、動きやすい服装で」と指定があります。ほとんどのお子さまはキュロットスカートを履いて参加されるそうです。また髪型も、考査中にほどけてしまわないようしっかり結ぶ必要があります。お教室の先生や在校生にヒアリングをし、万全の準備をしてくださいね。

 

来校から終了まで2.5時間と長い考査時間となります。お子さまはもちろん、付き添いのお母さまも緊張の中長時間待つことになります。前日はしっかり休養をとり、当日も防寒対策など万全にして臨んでください。

 

【東京女学館小学校】一般入試の内容

それでは、2.5時間に渡る東京女学館小学校の充実した考査内容について順番にみていきましょう。

 

 ①　ペーパーテスト

運動面のハードさに目が行きがちな東京女学館小学校の入学考査ですが、実はペーパー問題も難問・良問ぞろいです。

 

スピードの速さが求められる計算問題をはじめ、指示の聞き取り、図形（動図形発見、回転、鏡図形など）、仲間はずれや季節や一般常識など幅広いジャンルから出題されます。基礎問題を繰り返し、ぬけもれがないようバランスよく学習を進める必要があります。

 

②　親子活動

東京女学館小学校の代表的な考査項目である親子活動は、母子ともに自立と協調の精神・行動が求められます。

 

親子活動と呼ばれるものの、実際は複数の母子グループが一緒になって取り組むゲームなども頻出です。例えば、お母さまとお子さまのグループに分かれ、お題に合わせてお母さまが動物のジェスチャーをし、どんな動物の真似をしているかお子さま方が当てるといった内容です。その際に、お母さまの練習時間として10分もの時間が割かれます。これは、10分間お子さまがきちんと待てるのか、待っている様子も観察されていますよ。

 

その他にも、全員共通の母子2人でおこなうゲーム（〇✕クイズやじゃんけんゲームなど）や、先生が見本を見せてくれた創作ダンスを恥ずかしがらずに踊る、親子でクイズ（親同士・子供同士で話し合う）質問を10分間好きなことをして過ごす自由遊びの時間などジャンルや方法が多彩です。

お教室でもこの親子活動の指導に時間を割くなど、大変重要視される項目ですよね。お教室での指導を参考に、ご家庭でも遊びの時間をしっかりとって取り組むようにしましょう。

 

③　運動テスト

東京女学館小学校の考査の目玉でもある運動テストは、準備運動から始まり、短距離走・鉄棒ぶらさがり・ドリブル・遠投といった本格的な内容の連続です。

 

最初に行われる準備運動も、もちろん考査の一環です。手足をまっすぐ伸ばし、関節の曲げ伸ばし、指先のまっすぐさまでこだわる必要があります。また、運動を始める前の準備として、靴下を脱いでたたむ、リボンを腰に結ぶなど生活テストのような項目も登場します。

 

④　行動観察

東京女学館小学校の考査の最後は行動観察です。

例年、4～5人のグループに分かれて協力を必要とするゲームを行います。しりとりゲームやすごろくなどが登場することもあるそうです。

 

その後、ぞうきんを絞りテーブルを拭くなどといったテストが続きます。このように、東京女学館小学校の考査は項目が分かれてはいるものの、合間あいまに小さなテストをはさむことで、お子さまの総合的な能力を測るような設計になっているのです。

 

【東京女学館小学校】試験内容をプロが解説まとめ

都内では大変貴重な無宗教女子校として、また現代を生きる女性像をかかげ心身共にしなやかな女性の育成に定評のある東京女学館小学校の考査内容はいかがでしたでしょうか。

 

本格的な運動テストや親子行動など、他女子校と比べても個性的な考査ではありますが、ポイントをつかめば対策しやすい明確な内容になっています。

 

また、本格的な運動テストの対策は大変に思えるかもしれませんが、裏を返せばお父さまの活躍できる場面も多いということ。家族で受験に取り組む際に男性親に当事者意識を持ってもらえる大きなメリットでもあります。ご家族一丸となって毎日楽しく対策してくださいね。

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