学芸大学附属大泉小学校に試験内容ってどんなの?
受験するから知りたい!
東京学芸大学附属大泉小学校は国際バカロレアを取り入れた教育を行っており、卒業生は多くの海外大学へ進学しています。わが子をグローバル人材にしたいと思っている親御さんに大変人気な小学校ですが、入学するためには選考を突破する必要があります。今回は大泉小学校の試験内容について小学校受験のプロが解説します。しっかりと対策をすれば入学も夢ではありません。
本記事では、願書作成代行や回答集作成付き面接レッスンで高い合格実績を誇る筆者が
東京学芸大学附属大泉小学校の試験内容についてご紹介します。
【学芸大学附属大泉小学校】の試験の流れ
大泉小学校へは誰でも出願できる訳ではありません。なぜなら通学範囲が決まっているからです。
大泉小学校へ出願するためには条件を満たす必要があり、学校から40分以内通える場所に保護者と同居していなければなりません。
ただし2013年からこの条件は緩和され、合格後に通学範囲内に引っ越すことを出願時に誓約するなら出願可能となりました。
大泉小学校の一次選考は抽選です。
2024年度入学者の一次抽選は男女ともに志願者の90%が通過しています。
他の国立小学校のような「二次選考後に再度抽選」はありませんので、二次選考を通過すれば最終合格となります。
二次選考は2日連続で行われます。
1日目はペーパー、運動、行動観察が行われ、2日目は面接と巧緻性が行われます。
大泉小学校は国立小学校ながら抽選に左右されず、実力で勝負できる小学校です。
最終合格者は男女各45名の計90名です。
2023年度入学者試験の倍率は男子が約17.1倍、女子が約16.3倍でした。
ちなみに2023年度入学者試験では補欠合格が男子25名、女子30名出ています。
【学芸大学附属大泉小学校】の試験の内容
大泉小学校の二次選考について解説します。
二次選考ではペーパー、行動観察、運動、面接、巧緻性があります。
試験は2日間に渡って行われるので緊張の糸を途切れさせないことが大切です。
①ペーパ
ペーパーは表裏1枚の量でそれほど難しくありません。
大泉小学校は月齢によりグループ分けをしていないので、3月生まれの子でも解けるレベルの問題にしてあるからです。
出題内容はお話の記憶、数、図形、道徳や生活に関する常識問題が出ています。
お話の記憶はそれほど長くはありませんが、ここでも常識を問うような問題が出題されます。
②行動観察
2人または4人のグループでゲームを行います。
ゲームの内容は年度により異なりますが、いずれもグループで協力して取り組むことが必要です。
ゲームを始める前に先生から役割分担をするように指示があったりしますので、「自分はこれをやりたい」と思っても譲ってあげるなどケンカにならないように協力できるかがポイントです。
③運動
運動は模倣ダンスやケンケンパーが行われます。
模倣ダンスは先生のお手本を見ながら踊ります。曲は幼児にとって馴染みのある曲が選ばれています。
2023年度入学者試験ではYOASOBIのツバメでした。
踊る以上は積極的に踊りたいところですが、決して羽目をはずしてはいけません。
ケンケンパーは列を外したり順番を抜かすことがないようにルールを守ることが大切です。
④面接
面接は3人一組のグループで実施されます。
先生1人に対して受験者は立ったまま質問に答えます。
受験者によって異なる質問がされるので、自信を持ってしっかり答える必要があります。
「幼稚園で歌を歌いますか?どんな歌を歌いますか?もし歌わない子がいたらどうしますか?」のような考えさせる質問もあり、難易度は高めです。
他の受験者が回答している間もキョロキョロしたり手遊びをせずにじっと待てるようにしておきましょう。
⑤巧緻性
面接の際に巧緻性を見るための作業も行われます。
折り紙や豆を箸で移動させたり、こぼれたケチャップをティッシュで拭き取るような課題も出たことがあります。
制作課題では丁寧さや道具の使い方も見られます。
巧緻性に関しては2023年度入学者試験では実施されていないので引き続き実施されるのかされないのかは分かりませんが、対策はしっかりしておきましょう。
【学芸大学附属大泉小学校】試験内容をプロが解説まとめ
大泉小学校は他の学芸大附属小学校と比較して広範囲の対策が必要です。
特に道徳や生活に関する常識問題が多く出題されますので、日々の生活における他人との関わりや体験を重視したいところです。
また「砂場に困った顔をした日本語の話せない外国人の子がいたらどうしますか?」のような日常でもあまり出会わないシチュエーションを問われることもあります。
実際に経験したことがなくても想像して答えを出せるようにしておきましょう。
「無視する」という選択肢は論外ですが、「日本語で話しかける」や「外国語を話せる大人を連れてくる」などの選択肢もなぜその選択肢を選んだのか?が明確であればすべて正解です。
質問を理解して自分の考えをしっかり伝えることが大事です。