青山学院初等部を受験するから試験内容を知りたい!
青山学院初等部はキリスト教信仰に基づいた教育方針で、歴史ある名門私立小学校です。
敷地内には幼稚園から大学院までがそろっており、一貫教育に力を入れています。
お子様の教育について、保護者の皆様は常に悩みを抱えているものです。特に小学校進学については、大きな人生の転換期と考えるご家庭も少なくないでしょう。
今回は、青山学院初等部の試験の流れや試験内容について、詳しく解説します。
本記事では、青山学院初等部作成代行や青山学院初等部回答集作成付き面接レッスンで高い合格実績を誇る筆者が
青山学院初等部の試験内容についてご紹介します。
【青山学院初等部】の試験の流れ
青山学院初等部の試験の流れについて、解説していきます。
願書提出までの流れ
青山学院初等部を受験するためには入学願書を手に入れることが必要です。例年9月上旬〜10月上旬の1ヶ月程度の間に、校内の指定された販売場所で購入可能です。
願書提出は
- インターネット出願(例年9月上旬〜10月上旬)
- 郵送出願(10月上旬の3日間程度)
の両方を行うことで、正式に「出願」が完了となります。
試験日は3日間
青山学院初等部の入学試験は
- ペーパーテスト
- 集団テスト
- 面接
を合計3日に分けて行われます。
試験期間は11月1日〜7日で、日にちについては毎年曜日に関わらず、同日に行われています。
保護者面接は10月後半から受験番号順に始まり、受験番号は生年月日順に割り当てられることが多いようです。
ペーパーテスト
青山学院初等部では、2021年度から個別テストから変更しペーパーテストを導入しています。以前までは「個別テスト」と呼ばれる試験でしたが、問題内容は共通した部分が多い傾向です。
試験時間は1時間、教室に設置されている受験番号順に座って問題を解きます。
集団テスト
青山学院初等部の集団テストは20人程度の集団で行われ、月齢に分けられた手段編成になっていることがほとんどです。場所は教室、屋内スペース、運動場と試験内容によって移動していきます。
試験時間は3時間、お子様にとっては長時間の試験になるので、集中力を保ちつつ楽しんで試験に望めるように送り出してあげましょう。
両親面接
青山学院初等部の両親面接は、お子様は同席せず、ご両親のみの面接です。
お子様が試験を行っている時間帯に、受験番号順に行われます。
面接時間は10分〜20分、面接官は4人です。
事前に面接資料の提出が必要で、その内容に関する質問が多く出る傾向があります。
【青山学院初等部】の試験の内容
青山学院初等部の試験は2日間に分けて、以下の項目で行われます。
試験内容 | 所要時間 |
ペーパーテスト(適性検査A) | 1時間 |
集団テスト(適性検査B) | 3時間 |
保護者面接 | 10分〜20分 |
では、青山学院初等部の試験内容は具体的にどのような問題が出るのか、説明していきます。
ペーパーテスト(適正検査A)
青山学院初等部のペーパーテストは、出題内容は男女によって異なる場合が多いです。
また、ペーパーテストでは多角的なものの考え方が出来るか、最後まで取り組む力があるかなどが試されます。
青山学院初等部でよく出されている問題は以下の通りです。
- お話の記憶
- 仲間分け
- しりとりや言葉
- 四方観察、推理
お話の記憶
音声を聞いて、登場人物や話の内容について回答していきます。
質問数は4個程度で、質問内容は「登場人物」「出てくるものの色」に関する出題が多い傾向です。
日頃から物事を観察する目を持てるように、観察力と集中力を鍛えていく必要があります。
仲間分け
いくつか絵がある中で、仲間はずれを探していきます。
スポーツで使用する道具の中に楽器の絵が入っていたり、動物の絵の中に1つだけ魚の絵があったりなどです。
季節や食べものなどの身近にあるものに日頃から興味を持って、親子で会話していくことをおすすめします。
しりとりや言葉
しりとりの問題は、ほぼ毎年出題されています。しりとりがつながるように線で結ぶ問題だけでなく、書かれている複数の絵の名前を組み合わせてできる言葉を選ぶ問題などあります。
最近では擬音語がテーマとなる問題が出題されることもあるので、日頃の親子の会話の中でも、ことば遊びなど工夫しましょう。
四方観察、推理
積み木を真上から描かれた図を見て、他方向から見た時の形を回答していきます。積み木だけではなく、食べ物や食器などの様々な形を多角的に見れるかどうかも問われます。
見たものを単純に捉えるのではなく、推理力や発想力をもって考えていくことがチェックポイントです。
また、工夫と試行錯誤を必要とするテストが必ず出題されます。例えば、手が入らない容器に入っているおもちゃを、道具を利用し工夫して取り出す方法を答えさせます。試行錯誤して考える発想力も必要で、諦めずに忍耐強く考える姿勢も大切です。
集団テスト(適性検査B)
集団テストでは、「運動」「制作」「読み聞かせ」「自己紹介」がよく出題されています。
また、全体を通してのポイントは
- ルールを理解して守ること
- 指示を聞くこと
- (集団活動なので)コミュニケーション力
となります。
では、それぞれ出題内容を解説していきましょう。
運動
運動では模倣体操・リレー・クマ歩き・縄跳びなどが出題されます。
リレーでは輪っかをくぐる、ボールを運ぶなどの指示が出されるので、約束がきちんと守れるかどうかが重要になります。
運動となれば競争や運動神経を意識しがちですが、ルールや順番を守れるかどうかも考査ポイントとなります。
縄跳びなどのお友達と協力して行う運動では、自分の意見が言えること、お友達の意見を受け入れることも必要です。
また、広い屋内スペースや運動場を使って行われ、開放的になることもあります。日頃から「今は何をする時間なのか」をお子様を話をしておくと良いでしょう。
制作
用意された道具や素材を使用して、お題に沿って制作していく問題は、毎年出題されています。
私立小学校を受験するお子様は練習してきている場合が多く、完成度の高い作品が出来上がることも多いようです。
作品の完成度よりも集中して物事に取り組んでいるか、お題に対する発想力が高く評価されるでしょう。
絵画で人物画を書くときには、顔と体の大きさのバランスや配色などもチェックポイントとなります。
制作では「クリスマスツリー」「動物」「お弁当」が出題されています。
日頃から身の回りのものを上手に表現する力を身につけておきましょう。
また、「書く」「切る」「折る」などの基本的な作業はもちろん、使用した後に適切な方法で片付けられているかも重要です。
読み聞かせ
読み聞かせでは、先生がお話を読んだ後の質問に対して、手を挙げて答えるというものです。
初めてのお友達の中で自信を持って手をあげる積極性も求められます。
そして、答えるときには、自分が伝えたい内容を自分の言葉で「誰が」「なぜ」「どうした」と詳しく話せるようにしましょう。
日頃から単語を連ねる会話でなく文章でお話ができるよう、親子の間でのコミュニケーションを意識していくことが大切です。
また、質問に正確に答えることはもちろんですが、先生が読み聞かせを行っている間は正しい姿勢で聞けているかも重要です。
自己紹介
自己紹介では、自分の名前や幼稚園などをお話しします。
また、試験当日に誰とどのようにしてこの会場まで来たのか、ということを質問されて答える場面もあります。
初めての環境でも大きな声で、しっかりとお話しできるようにしましょう。
また、他のお友達が自己紹介をしている間には、「しっかりと聞く」姿勢も評価対象となります。
保護者面接
青山学院初等部では入試前に保護者面談があり、両親面接で子どもは参加せずに行われます。
事前に提出した面接用紙に基づいて行われ、面接官は4人、所要時間は10分程度です。
両親の子育てに対する思いや教育方針を聞かれるため、以下の質問例に沿って、家庭内での意見を統一しておくことをおすすめします。
- 私立小学校の中から本校を志望した理由をお聞かせください
- 本校でお子さんに学んでほしいこと何ですか
- 子育てで気をつけていることはなんですか
- お休みの日にご家族でどんなことをして過ごしていますか
また青山学院初等部はキリスト教宗派なので、宗教教育についての家族の考えや理解を聞かれ、合否の判断基準となります。
【青山学院初等部】試験内容をプロが解説まとめ
今回は青山学院初等部の試験の流れや、試験の内容について紹介してきました。
青山学院初等部は80年以上の歴史ある学校でありながら、最先端のICT教育を取り入れるなど、常に新しい試みにチャレンジしている学校です。
試験ではペーパーテストや集団テストから、幅広い知識や能力を求められる問題が出されます。
お子様とご両親でしっかりと準備を行い、合格を目指していきましょう。