小学校受験で季節の問題がよく出されるみたいなんだけど、うちの子はなかなか覚えられないのよね。
何かいい方法を知りたい!
季節の問題は、知っていれば解ける問題がたくさんありますので、しっかりと身につけさせておきたい問題です。
本記事では、季節の問題でよく出題されるものや、おすすめの教材・覚え方について解説しますので、季節の問題をしっかりマスターできるようにお子様をサポートしてあげてくださいね。
【小学校受験】季節の問題でよく出題されるもの
季節の問題では、よく出題されるものから確実に覚えていくことが大切です。
まずは、植物・景色・生き物・記念日や行事で頻出のものを確認していきましょう。
植物(花・球根)
植物は、同じ花でも種類によって咲く季節が異なる点に注意しましょう。
例えば、小学校受験では、バラは「春の花」として出題されますが、バラの種類によっては秋の終わりに咲くものもあります。
そのため、お子様の生活体験とズレが生じないように注意してください。
<春>
- 桜
- チューリップ
- たんぽぽ
- つくし
- ヒヤシンス
- すみれ
- パンジー
- 菖蒲
- シロツメクサ
- カーネーション
<夏>
- ひまわり
- 笹
- アサガオ
- アジサイ
- ユリ
- ほおずき
<秋>
- コスモス
- ススキ
- 菊
- もみじ
- ヒガンバナ
- キキョウ
- リンドウ
- 松ぼっくり
<冬>
- ツバキ
- シクラメン
- スイセン
- ウメ
- ポインセチア
景色(山景色など)
景色の問題は、四季の変化を読み取ることが大切です。
同じような景色でも、些細な違いで季節を捉えなければなりませんので、しっかりとイラストを読み取って解答しましょう。
例えば、木が枯れているのか、緑が茂っているのか、どのような動植物がいるのかなど、四季が判別できるものに着目するようにしてください。
<春>
- 木:桜など、春の花が咲いた木
- 山:花が咲き乱れている山
- 田:田植え
- 景色:花畑や芝桜など、春の花が咲いている景色
<夏>
- 木:緑が生い茂っている木
- 山:緑が生い茂っている山
- 田:青々とした稲の田
- 景色:入道雲やひまわり畑などの景色
<秋>
- 木:紅葉している木
- 山:紅葉して赤や黄色に色づいた山
- 田:稲穂、稲刈り
- 景色:どんぐりや松ぼっくりなどがある景色
<冬>
- 木:葉が枯れて枝だけになった木
- 山:雪が降り積もった山
- 田:稲刈り後の田
- 景色:雪や枯れ木などの景色
生き物(昆虫・鳥)
生き物では、昆虫がよく出題されます。
昆虫は、カブトムシやホタルなど短い期間だけ見られる生き物もいれば、チョウやトンボのように長い期間見られる生き物もいますので気をつけてください。
また、オタマジャクシが春で、カエルが夏など、姿が変わると季節も変わる生き物にも注意しましょう。
<春>
- モンシロチョウ
- オタマジャクシ
- テントウムシ
- ハチ
- ツバメ
<夏>
- カブトムシ
- セミ
- クワガタ
- カタツムリ
- ホタル
- カエル
- バッタ
- カマキリ
<秋>
- トンボ
- スズムシ
- コオロギ
<冬>
- ミノムシ
- 白鳥
記念日や行事
カレンダーで祝日になっているような記念日、一般的に家庭や幼稚園・保育園で行われているような行事(イベント)も、小学校受験でよく問われる内容になっています。
記念日や行事は、季節はもちろん、どのような記念日・行事なのか、何を飾るのか、何を食べるのかなど、関連する内容も含めて覚えるようにしましょう。
<春>
- ひな祭り(ひな人形・菱餅・ひなあられ・ぼんぼり)
- 入学式(桜・ランドセル・小学校名)
- お花見(桜)
- こどもの日(鯉のぼり・柏餅・ちまき・菖蒲湯)
- 母の日(カーネーション)
- 田植え(苗・稲・田)
- 潮干狩り(貝)
<夏>
- 七夕(笹・短冊・織姫・彦星・天の川)
- 夏祭り(花火・縁日・おみこし・はっぴ・おはやし)
- 父の日
- 虫とり(虫かご・虫とり網)
- 海水浴(海・水着・浮き輪・ビーチパラソル・ビーチサンダル)
- 梅雨(雨・かさ)
- 稲刈り(稲・米・鎌)
<秋>
- 十五夜・お月見(満月・月見団子・ススキ)
- 七五三(お参り・千歳飴)
- 芋掘り(さつまいも・畑)
- お彼岸(ヒガンバナ・おはぎ)
- 果物狩り・紅葉狩り
<冬>
- クリスマス(クリスマスツリー・リース・サンタクロース)
- お正月(門松・鏡餅・しめ飾り・おせち料理・初詣・コマ回し・羽子板・たこあげ)
- 節分(豆まき・ヒイラギ・イワシ・大豆)
- 雪遊び(雪だるま・かまくら・スキー・雪合戦)
- 焚き火(落ち葉)
【小学校受験】季節(虫/行事/花)に関する教材と勉強法
小学校受験の季節の問題は、言葉だけで覚えさせようとしてもなかなか定着しません。
普段から季節を意識できるようにしたり、問題を解いてアウトプットをしながら定着を図ったりする必要があります。
季節に関する教材と、勉強法を解説します。
季節カード
季節カードは、トランプやカルタのような形をしていて、季節の学習ができるカードです。
多くの季節カードは、表に植物や生物、行事などの絵が描いてあり、裏に季節や解説が載っています。
季節カードのよさは、フラッシュカードのように暗記するのに使ったり、神経衰弱のようにトランプ要素のある遊び道具として使ったりすることができることです。
遊びながら学習ができるので、お子さまのやる気アップを図りながら季節について学ぶことができます。
季節カードのよさは他にもあり、その一つが、小学校受験で頻出の植物・生物・行事などが収録されていることです。
頻出の問題を広く学ぶことができるので、これ一つで大体の季節問題の対策をすることができます。
他にも、持ち運びに便利であること、操作性があることなど、季節カードのメリットはいろいろとあります。
季節ポスター
季節のポスターは、部屋の壁やお風呂の壁に掲示して季節の学習をする教材です。
ポスターのため、勉強道具を出す手間がなく、いつでも気軽に季節の勉強をすることができるのがメリットです。
しかし、ただ飾っているだけでは、ポスターを有効に活用することはできません。
登園前や入浴中などに、季節ポスターを使って問題を出し合ったり、いつどこで見かけたかを話し合って記憶を定着させたりする必要があります。
また、ポスターとして使用するだけではなく、ランチョンマットの代わりにしたり、机のカバーに挟んだりするのもおすすめです。
食事の待ち時間に植物を確認したり、食事中の話題にしたりすることで、効率よく学習できると思います。
季節の図鑑、植物・行事・昆虫図鑑
本を読む習慣があるお子さんにとっては、季節に関する図鑑もおすすめの学習法です。
特に、昆虫が好きなお子さんなら、喜んで昆虫図鑑を読んでくれるのではないでしょうか。
しかし、一般的な図鑑は情報量が多いこと、まだ文字が読めないお子さんにとっては内容を理解するのが難しいことなどの欠点もあります。
幼児用の図鑑を用いたり、一緒に読んであげたりするなどして、お子さんが楽しく学習できるようにサポートしてあげましょう。
また、子どもの関心は「ヘラクレスオオカブト」「ギラファノコギリクワガタ」など、受験対策とは別のところに移りがちです。
季節の対策として図鑑を用いるのであれば、季節ごとに動植物がまとまっている図鑑を選ぶようにしましょう。
季節の問題集
問題集を使うのも効果的な方法です。
問題を解くことで、出題形式に慣れることができますし、理解が不十分な問題を確認することができます。
また、問題集の絵はイラストで描かれていますので、デフォルメされた特徴をとらえて問題を解く力を養うことにもつながります。
もし間違えた問題があるなら、図鑑で調べてみたり、アルバムで記念日や行事を振り返ってみたりして、学習の定着を図るようにしましょう。
1回で学習を定着させるのは難しいので、間違えた問題を中心に、反復して学習することが大切です。
スマホのカメラ
季節の植物や昆虫など、近所の公園に出かけた時や通園路など、身近に見られる動植物はたくさんあります。
また、記念日や行事でお子さんの思い出を撮影する機会もあると思います。
そのような機会をとらえて、スマホのカメラで写真を撮り、季節の学習に生かしましょう。
スマホの写真は、季節ごとにフォルダ分けしておくと、写真が探しやすくなります。
また、ランダムに写真を見せて問題を出したり、スマホの写真を図鑑代わりにしたりするなど、いろいろな使い道があるのがスマホのメリットです。
一方で、スマホの管理は大人がすることになりますので、お子さんが自発的に学習できないのがデメリットです。
学習のサポートとして活用するか、撮影した写真を印刷して季節カードや季節ポスターと同様に活用するか、ご家庭やお子さんの状況に応じた使い方が求められます。
季節の絵本
絵本が好きなお子さんにとっては、季節の絵本を読むことで季節の学習をすることもできます。
絵本と言っても、種類は様々。
クリスマスをテーマにした楽しいお話が展開される絵本、「◯月の絵本」のように月毎の行事が学べる絵本、季節の伝統行事を紹介している絵本、間違い探しのように楽しみながら季節を学べる絵本など、いろいろな絵本があります。
図書館に行った時に、季節に関連する絵本を読み聞かせてあげるだけでも、お子さんは楽しみながら季節の知識を吸収することができますよ。
【小学校受験】季節(虫/行事/花)を覚えるには、体験を重視する!
例えば、「クリスマス=冬」ということは、ほとんどのお子さんが理解していると思います。
そして、「クリスマス」という言葉に関連して、クリスマスツリーやサンタクロース、雪、リースなどの言葉も理解できているお子さんがほとんどでしょう。
これは、多くのお子さんがクリスマスを楽しみにしていて、幼稚園・保育園やご家庭で毎年体験してきたからです。
つまり、季節を覚えるには、体験を重視することが大切だということです。
実際に体験することで「セミを捕まえた時は暑かったな」「七五三の時は、赤いもみじを拾ったな」「お花見の時には桜が咲いていて、チューリップの近くにハチやチョウが飛んでいたな」など、季節と関連した記憶が定着していきます。
特に、語感を刺激する体験は、お子さんの発達を促しますので、できるだけたくさんの経験をさせてあげましょう。
都会に住んでいると、動植物を見る機会が少ない傾向にあります。
そんな時は、休日に豊かな自然のある場所に出かけて、5巻で季節を味わう体験をさせてあげるのもいいですね。
さらに、季節ごとの行事もできるだけ体験させてあげましょう。
少し大変かもしれませんが、月見団子やお節料理を一緒に作ったり、桃の節句や端午の節句の準備のお手伝いをさせたりすることで、より学びが深まります。
くれぐれも机上の学習だけにならないように、体験を重視して季節の学習に臨んでみてください。
【小学校受験】季節(虫/行事/花)おすすめ教材とプロの勉強法まとめ
季節の学習におすすめの教材と勉強法について解説しました。
季節の問題は、多くの生活経験の中で体験的に学ぶことが重要です。
しかし、体験を重視すると言っても、年に1回しかない行事だとお子さんも忘れてしまうことがあります。
季節カードや問題集を活用して繰り返し学習することで知識が定着していきますので、今回ご紹介した方法で効果的に勉強をしてください。