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【国立小学校受験専用】面接の回答例をプロが解説

【国立小学校受験専用】面接の回答例をプロが解説
ママ
ママ

国立小学校は、受験の情報が少ないから、どのような対策をしたらいいのかよくわからないのよね。

「もし親子面接や保護者面接がうまくいかなくて不合格になったら・・・」と思うと、すごく不安だわ。

塾長
塾長

私立小学校に比べて、国立小学校は情報を開示していないことが多いので、確かに不安を強く感じることがありますよね。

本記事では、国立小学校の回答集作成付き小学校受験面接特訓を行う筆者が国立小学校の面接の回答例をもとに、合格できる受け答えについて詳しく解説します。

国立小学校の面接で使える回答例をお探しの方は、ぜひ参考にしてくださいね!

国立小学校の受験面接で求められること

国立小学校は、全国56の大学に附属する小学校で、令和5年4月時点で小学校は67校・義務教育学校は5校が設置されています。

公立小学校との違いは、附属する大学や教職大学院と連携した取り組みを行っており、小学校教育の実践研究や教員養成としての役割を担っていること。

大学に附属した研究機関としての位置付けがあるため、各小学校ごとにその学校の特色をしっかりと理解しておく必要があります。

このような国立小学校の特徴を踏まえた上で、受験面接で何が求められているのかを考えることが重要です。

 

また、学校によって受験の形態は異なり、面接は子どもだけで、保護者にはアンケートや作文が行われる学校(筑波大学附属小学校など)もありますし、親子面接と保護者アンケート・保護者作文の両方を課される学校(大阪教育大学附属天王寺小学校など)もあります。

そのため、以下の内容を踏まえた上で、受験する学校に合わせた対策も必要になる点に注意しましょう。

父親

最近では、お父様が積極的に育児に関わるご家庭も増えてきました。

小学校受験においても、お父様とお母様が同じくらい子育てや学校選びに関わることが重要です。

特に、面接においては、受験する学校のことを理解していること、お子様に関する質問にきちんと答えられることが求められます。

 

<学校教育への理解>

 

受験までに、学校説明会や体験入学会に参加して、学校教育について正しく理解していることを求められます。

面接で、学校のどのようなところに魅力を感じたのか、学校の特色を理解しているのかなどを聞かれることがありますので、回答をよく考えておきましょう。

 

<子育てへの関わり>

 

専業主婦のご家庭では、「子どものことは妻に任せています」というお父様もいるかもしれませんが、小学校受験ではNGです。

これまでどのようなお子様に育てたいと願って子育てに関わってきたか、小学校に入学してからはどのように子育てに関わっていきたいかを考えておくようにしましょう。

 

<子どもの理解>

 

お子様の長所や短所、お子さんとの思い出など、お子様のことをきちんと理解していることを求められます。

できるだけ子育てに関わる中で、お子様のよさ・性格・頑張っていることなどについて、把握しておくようにしましょう。

 

<教育に対する姿勢>

 

お子様が小学校受験をするご家庭の保護者は、教育に熱心な方が多いと思います。

しかし、過干渉や過保護であることは、教育的にあまりよろしくありません。

お子様の主体性を尊重しながら、適切に教育に関わろうとする姿勢が求められます。

 

<立ち居振る舞い>

 

堂々としていて、落ち着いた受け答えや立ち居振る舞いが求められます。

お子様が何か失敗した時も、「大丈夫だよ」と声をかけられるくらい心にゆとりがあるお父様だと、面接官から見ても好印象です。

また、入室は先頭に立つ、両親にされた回答は自分から答えるなど、頼り甲斐のある雰囲気が伝わってくるとなおよいでしょう。

 

<服装>

 

小学校受験では、ネイビーのスーツを着用するのが一般的です。

ワイシャツは白無地のもの、ネクタイも落ち着いた色や柄のものを選び、シンプルな服装が望ましいでしょう。

また、髭を剃る、髪を整えるなど、清潔感のある格好を心がけてください。

 

<その他>

 

受験では、「子どものために」という一心で、アピールしすぎたり、喋りすぎたりしてしまうお父様もいます。

小学校受験の面接と、会社のプレゼンテーションはまったくねらいが違いますので、面接官が「信頼できる父親だ」と安心できるような雰囲気が出ているようにするとよいでしょう。

 

母親

 

学校の先生は、面接を通していわゆる「モンスターペアレント」になる親ではないかを慎重に判断しています。

そのため、学校や子どものことを理解していることも大切ですが、それ以上に「多少のケガやお友だちとのケンカくらいは気にしません」というおおらかさや、学校の先生に対する謙虚な姿勢が求められます。

 

<学校教育への理解>

 

最近では、お父様の学校教育への参画も増えましたが、まだまだお母様が中心というご家庭の方が多いのが現状です。

学校の教育方針をしっかりと理解していることは前提として、お子様が入学後にどのように学校教育に関わっていきたいのかを具体的に考えておくようにしましょう。

 

<子育てへの関わり>

 

小学校受験で志望校に合格するのを目標にしすぎて、勉強ばかりをさせてしまってはいませんか。

小学校受験では、お子さんのコミュニケーション力・主体性・生活力など、さまざまな力が試されます。

遊びやお手伝いなどを通して、お子様に豊かな経験をさせてあげられるお母様であることも大切です。

 

<子どもの理解>

 

お子様の長所と短所の両面についても正しく理解しておきましょう。

母親が「短所」と考えていることは、見方を変えると「長所」にもなり得ることがあります。(「集中力がない」→「いろいろなことに興味をもつ」など)

お子さんのいちばんの理解者としての真摯な姿勢が大切です。

 

<教育に対する姿勢>

 

教育に熱心なことは大切ですが、いわゆる「教育ママ」にならないようにすることが求められています。

学校の先生に対して謙虚な姿勢をもち、「学校の先生と協力しながら子どもの豊かな成長を支えていきたい」という気持ちが伝わるようにしましょう。

 

<立ち居振る舞い>

 

お父様と同様、「お子さんを合格させたい」という気持ちが空回りしないように気を付けましょう。

お受験に向けて熱心な姿勢を示すより、一歩下がって上品で謙虚なお母様の方が好印象です。

また、親子面接の時にお子様がうまく答えられなくても、笑顔で見守るような心のあたたかさが伝わるような立ち居振る舞いができるように心がけてください。

 

<服装>

 

いわゆる「お受験スタイル」と呼ばれる服装を選ぶようにしましょう。

定番の服装は、ネイビーでシンプルなデザインのワンピースです。

髪はすっきりとまとめて、不必要な装飾品は身につけないようにしましょう。

 

<その他>

 

緊張のあまり頭が真っ白になってしまったり、お子様が練習してきたことと違うことを言ったりと、本番では何が起こるか分かりません。

そんな時でも、冷静に落ち着いて行動できる心のゆとりをもつことで、面接官にも安心感をもってもらうことができます。

 

子供

 

お子様が面接で求められるのは、先生に質問されたことに、きちんと受け答えができることです。

面接対策をしていると、お子さんに「こう聞かれたら、こう答えなさい」と、回答を覚えさせている親御さんがいますが、それは逆効果だと思います。

お子様が、自分の意見を自分の言葉で答えられるようにすることが重要です。

 

<基礎的な学力>

 

お子様に対する面接の中では、「口頭試問」という形で、基礎的な学力が身についているかを問われることがあります。

家庭生活や幼稚園・保育園で身につけるような、数・ものの名前・昔話・ルール・マナーなど、最低限の学力を身につけておくようにしましょう。

 

<生活力>

 

入室時にあいさつをする・椅子にきちんと座れる・名前を呼ばれたら返事をする・自己紹介ができる・起立時に椅子を入れるなど、きちんとコミュニケーションが取れたり、しつけが行き届いていたりすることが大切です。

日頃のお子様の生活の様子が、面接でも見られていると考えましょう。

 

<コミュニケーション力>

 

先生の質問にきちんと答えられることも大切です。

「きちんと答えられる」とは、自分の言葉で、相手に伝わる声の大きさで、相手の目を見て答えられることを指します。

回答の内容よりも、受け答えする姿勢の方が重要だと考えましょう。

 

<社会性>

 

これは、生活力に近い内容ですが、面接の待ち時間や親御様が受け答えしている時間など、面接ではお子様に待ち時間が発生することもあります。

そんな時にしっかりと待てるような社会性を身につけていることも大切なことです。

入学してからも、順番を待ったり、先生や友だちの話を静かに聞く場面はたくさんありますので、今のうちから少しずつ練習しておきましょう。

 

<その他>

 

一般的に、面接慣れしているお子さんはほとんどいません。

受験本番でいきなり面接をすると、一体何をしたらいいのか分からず困惑してしまうお子さんもいるでしょう。

受験することや面接をすることの意味を、お子様なりにきちんと理解しておくことが必要です。

国立小学校の受験面接での質問例と回答例

 

小学校受験の面接で求められていることがわかったところで、具体的にどのような質問に対してどのような回答をすればいいのか例を挙げてご紹介します。

父親

 

落ち着いて、ハキハキと答えられるように、志願理由や学校の教育方針に対する考え方、家庭教育への関わり方など、言いたいことを整理しておくことが大切です。

特に、志願理由や家庭の教育方針、お子様の様子など、願書に記入した内容との整合性がとれるようにしておきましょう。

また、両親に向けられた質問(父親から答えても母親から答えてもいい質問)では、父親から答えるのが一般的である点にも注意が必要です。

 

【質問例】 本校を志願した理由をお聞かせください

 

【回答例】 

貴校の学校説明会に参加した際に、校長先生の「なぜ学校で勉強するのか」という講話を拝聴し、ぜひ貴校で我が子もご指導いただきたいと感じたからです。

特に、「勉強をすることは、優しさを育てること」、「自分の隣に人がいることを感じながら生活すること」というお話が印象に残っております。我が家でも、人様にご迷惑をおかけしないように、優しさや社会性などの人として大切なことを身につけさせるために子育てに励んでおりますので、ぜひ貴校の先生方にご指導いただきながら、我が子の成長を支えていきたいと考え、志願いたしました。

 

【質問例】 学校説明会に参加していただいたと思いますが、学校説明会の感想をお聞かせください。

【回答例】 学校説明会では、校長先生が「『教育の目標は人格の完成』と言われるように、小学校生活を通して人として大切なことを学んでほしいと考えています。だから、良いことをしたらうんと褒めて、いけないことしたらきっちり叱ります。」とおっしゃっていたことが特に印象的に残っております。我が家でも、褒める時は大いに褒めて、ダメなことはダメだと言い聞かせておりますので、同じような方向性で我が子の教育をしていけるのではないかと、ぜひ貴校でご指導を賜りたいと感じました。

母親

 

学校のこと、ご家庭のことなどについて、具体的なエピソードを交えて回答できるようにしておきましょう。

面接では、「学校でのトラブルにどのように対応するか」など、保護者としてのスタンスを問われる質問をされることもあります。

想定されるケースごとに、ご家庭の考えをまとめておくようにしましょう。

 

【質問例】 ご家庭では、どのようにお子さんを育てていらっしゃいますか。

【回答例】 はい。これまで息子には、相手のために行動できる子に育って欲しいと願い、子育てをして参りました。例えば、家庭では、食事の準備をしたり、洗濯物を畳んだり、家族の一員として一緒に家事に参加してもらっています。親としては、家族の一員として働いてくれることに感謝し、その気持ちをしっかりと本人に言葉で伝えることで、人のために行動することの素晴らしさを感じ取ってほしいと考えております。ぜひ学校でも、先生やお友だちとの交流を通して、相手のために行動することの喜びを感じ、家庭で学んだことを実践してもらいたいと願っています。

 

【質問例】 もしお子さんが「学校に行きたくない」と言うことがあったら、どのように対応されますか。

【回答例】 まずは、娘の話をじっくりと聞きたいと考えます。例えば、宿題をやっていない、友だちとケンカをしたなど、娘に反省すべきところがあれば、しっかりと反省を促したいと考えます。もし、家庭のサポートだけで登校を促すことが難しい場合は、お忙しい中で恐縮ですが、担任の先生にもご相談させていただき、状況をご説明した上でご助言を賜りたいと存じます。また、親としてできることがあれば、先生と協力しながら娘にとってより良い方法を模索しながら、一緒に解決の方法を考えていきたいと存じます。

 

子供

 

お子様の場合、自分なりの言葉で、聞かれたことにきちんと答えられることが大切です。

また、聞かれたことに単語で答えるのではなく、文で答えられるようにしましょう。

さらに、面接練習を通して、補助質問(子どもの回答によって追加される深掘りの質問)にも答えられるようになっておくことが大切です。

 

【質問例】 将来の夢は何ですか。

【回答例】 将来の夢は、パティシエです。どうしてかと言うと、私はお母さんが作ってくれるケーキが大好きで、ケーキを食べると幸せな気持ちになるから、私も美味しいケーキを作って、みんなを笑顔にしたいからです。

 

【質問例】 おうちの人に叱られることがありますか。

【回答例】 はい。お手伝いやお花の水やりなど、自分でやるって決めたことができていない時に叱られることがあります。

 

【質問例】 幼稚園(保育園)で、がんばっていることはありますか。

【回答例】 水やりをがんばっています。みんなで育てているお花とか野菜とかが元気に育つように、毎日水やりをしています。

 

国立小学校の受験面接での回答例を参考にしてはいけない理由

 

上記では、質問例と回答例をお示ししましたが、こちらをそのまま参考にしないように気をつけてください。

なぜなら、ここで示した回答例はあくまでも私が想定したご家庭の回答であり、あなた自身の状況に当てはまる回答ではないからです。

また、初めに解説した通り、学校ごとに特色が異なることにも注意してください。

つまり、ご家庭と受験する学校に合った回答を考えておかないと、受験面接で良い結果を残すことはできないということです。

 

では、面接の回答はどのように用意したらいいかということですが、「餅は餅屋」と言うように受験の専門家に相談するのが一番です。

 

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