小学校受験で、自分が通っていた母校を受験するんだけど、願書の書き方ってどうすればいい?
小学校受験を目指すに当たり、両親の母校をお子さんが志願することは少なくないでしょう。
両親の慣れ親しんだ学校の話を聞くことで親近感がわき、第一志望にとお子さん自身が望む場合も多くあります。
もちろん校風や教育制度、学校環境をよく知っている母校にお子さんが通われることは、家族にとっても安心感もあります。
では、両親の母校を受験する際に願書で気をつける点は何でしょうか。ぜひポイントを押さえて、今後の受験に活かしてください。
本記事では、オーダーメイド願書作成も行う小学校受験のプロが、母校を受験する際の願書の書き方について解説します。
【小学校受験】母校を受験する際には、願書に書く方が良い理由
両親のどちらか、または双方の母校をお子さんが受験する場合、必ず家族に卒業生がいる旨を書いてください。
家族内に卒業生がいることが不利に働くことは、殆どといってありえません。
むしろ有利に働くことがあるので、ぜひ記入してください。
小学校では、学習面・生活面において教員と家族の連携が必要不可欠となってきます。
学校によっては、親子で参加する行事や親が主体となって学校側と協力しながらイベントなどを開催することもあるでしょう。
そのため学校側は、両親の協力姿勢やその学校の方針についてどの程度理解があるのかを見極めたいのです。
願書を通じて、志願者の両親が卒業生であることがわかれば、「うちが母校であれば、教育方針や活動内容をきちんと理解し、協力してくれるだろう」と思うでしょう。
母校を受験する際、願書に書かないほうがいいケースは?
書かないほうが良いケースは非常に稀ですし、多くの小学校受験を目指す親御さんにはあまりない事例だと思います。
両親が在籍時に、なにかトラブルを起こしたり学力不振などで転校した場合は記入しない方が良いでしょう。
印象が悪くなってしまいます。
もちろん、転校で卒業できなかった場合でも
- 両親の転勤
- 病気や怪我などで入院
などの本人に問題のないケースは、在籍していた期間が一年を超える場合はその旨を記入してください。
「最後まで通えなかったが、◯◯な点で母校だと思っている」などプラスな理由を付け加えておくと良いですね。
願書を書く前に、挨拶は必要?
現在も母校に、在籍時の先生方がいらっしゃる場合、願書の提出前に挨拶に行ったほうが良いかと聞かれることがあります。
しかし、その必要はありません。
現在もこまめに連絡をとるほど仲の良い先生なら、世間話程度で伝えてもいいかもしれません。
しかし、多くの場合は余計な根回しのように思われ、親御さんに対するマイナスイメージがついてしまいますから、事前に挨拶などをする必要はありません。
受験時に、面接官が当時の恩師だった、などの場合はその時に挨拶をすれば良いのです。
【小学校受験】母校を受験する時の願書は誰が書く?
願書の記入というと、昔から多くの場合は母親が記入していました。
育児に関わる時間がより多い母親のほうが、子供の細かい性格や行動をより深く把握していると考えられてきたためです。
しかし、母校の小学校を受験する場合は、卒業生である親が書くのが良いでしょう。
出身者であれば、受験する学校の情報をより正確に理解しているでしょう。
父親が母校の場合
父親が母校の場合は、父親が願書を記入しましょう。
もしも、育児に関わる時間が短く、お子さんの個性や特性をきちんと把握できているのか自信がない場合は、必ず家族で話し合う時間を何度も作っておいてください。
願書には、自身の母校の校風や制度のどういった点に、志願者の特性が合うと感じたのかを書くことが必要です。
パートナーや志願者本人と話し合う時間を設けることで、より良い願書に仕上げることが出来ます。
父親だけに限らず、受験前は家族との時間を大切にし、向き合える環境を積極的に作って欲しいと思います。
単身赴任中などで願書の記入が難しい、面接時に出席できない可能性がある場合は、
父親の母校であっても母親に記入を頼むのが望ましいでしょう。
母親が母校の場合
母親が母校の場合は、もちろん母親が願書を記入します。
しかし、父親同様に単身赴任や仕事・妊娠出産などの理由で面接時の出席が難しい場合はパートナーに記入してもらってください。
願書のないようは面接時の質問に影響します。
願書記入の際は、家族で記入内容をきちんと共有しておいてください。
その際、ご自身の在籍時の話も積極的に共有しておくと志願者もより親しみが持ててよいでしょう。
両親とも母校の場合
両親とも母校の場合は、どちらが書いてもかまいません。
近年では、父親の子育てへの参加をアピールするために父親が記入することをおすすめする専門家もいますが、基本的にはどちらが書いたほうが有利といったことはありません。
しかし、在籍時に生徒会に入っていた・部活で多くの実績をあげていたなど、両親どちらかにより良い成果が見られる場合はそちらが記入することをおすすめします。
私立小学校は特に教員の入れ替わりが緩やかですから、当時の教員が現在も在籍している可能性が高いためです。
【小学校受験】母校を受験する願書の書き方で気を付けること
母校を受験する際、願書で特別に気をつけるものはあまりありません。
通常の願書と同じく、志望理由をわかりやすく簡潔にまとめること・志願者の特性や家族の教育方針がきちんと書かれており、志望校との関連性がわかりやすいことなど基本的なことを気をつけていればOKです。
しかし、2点だけ必ず気にかけておいたほうが良いことがあります。
ぜひ参考にした上で、願書を記入してください。
過度なアピールは控える
志願するのはあくまでもお子さんであり、親御さんではありません。
母校への思い入れは特別でしょうが、過度に卒業生であることをアピールしすぎることはおすすめしません。
親の在籍時の思い出や、成果を長々と書くのはやめてください。
もちろん、母校をお子さんに受験させた理由が、自身の学校生活での体験に基づく場合はそれを書く必要があります。
母校であることのアピールが過剰でなければ大丈夫ですので、事実は事実として具体的かつ簡潔に書き上げましょう。
出身者である親が、面接に出席できない場合
願書の内容は、面接時の質問にも影響する大切なものとなります。
出身者である親が面接に参加できない場合は、出席できる方の親とお子さんに自身の在籍時の思い出や頑張っていたことを具体的に話しておくことが大切です。
面接時に、「お父様(お母様)はこの学校の出身ですね。」などと聞かれた時にも、
普段からその学校の思い出やお世話になった教員の話をしている旨を話してください。
そうすれば、家族できちんと学校の情報を共有していることが伝わります。
まとめ
母校の小学校をお子さんが受験する際、卒業生であることを記入することは決して不利にはなりません。
ですから願書には、家族に卒業生がいることを必ず記入するようにしましょう。
しかし、大切なのはお子さん自身や家族がその学校のどのような点に魅力を感じ、志願しているのかをきちんと願書の中で伝えることです。
願書は面接にも繋がる大切なものですから、熱意を持って的確かつ簡潔に仕上げたいですね。
願書は小学校受験において、志望校の先生方の目に触れる最初の情報です。
願書を作成する際、「文章に自信がない」「専門家の意見を聞き、参考にしながら書きたい」と思う方も多くいるでしょう。
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