小学校受験の願書の書き出しって何から書けばいいの?
小学校受験の願書には、重要とされる点がいくつか存在します。その中でも特に大切なのが、願書の書き出しです。わかりやすく引き込まれる書き出しは、願書の印象を一気に良くします。逆に言えば、まとまりがなくとりとめのない書き出しで始まる願書は印象に残らず、その後の面接につなげにくくなってしまうでしょう。
では、願書の書き出しではどのような点に気をつけたら良いのでしょうか。
本記事では、オーダーメイド願書作成も行う小学校受験のプロが、願書の書き出しについて解説します。
【小学校受験】願書の書き出しで読んでもらえるか決まる!
小学校受験で初めの壁、それが願書です。
志望動機や家庭での志願者の様子を、指定の文字数の中でまとめなければいけません。
多くの方は、第一志望の小学校以外にもいくつか受験するでしょう。
そのため、願書を何枚も書かなければならず、つい手を抜いてしまうこともあります。
本やネットで閲覧した例文をそのまま使ってしまうこともあるでしょう。
しかし、小学校の受験担当職員は、毎年何百枚もの願書を確認しなければなりません。
そのため、書き出しからまとまりがなく読みづらければしっかりと読んでもらうことは難しいことを理解してください。
職員も人間ですから、そういった願書はつい手を抜いてしまうこともあります。
願書の内容は面接時の質問にも参考にされますが、内容がわかりづらければ面接官も質問のしようがありません。
逆に言えば、書き出しがしっかりとしていれば、職員の目に止まりやすく好印象です。
そのため、願書の書き出しは非常に重要なポイントです。
【小学校受験】願書の書き出しで失敗する人の特徴
願書の書き出しで失敗する人の多くは、字数や項目をしっかりと確認せず、下書き無しでいきなり書き出してしまいます。
そういった人は、字の大きさがまばらになったり、内容のまとまりもなくなってしまう傾向にあります。
また、形式を気にしすぎるあまり、本や幼児教室での対策会などで配られる定型文をそっくりそのまま使ってしまう人もいます。
たしかに、本や教室で見られる定型文はわかりやすく無難な文章です。
しかし、願書を読む側もプロですから、「この書き出しはよく見る文章だな。」と思われてしまいます。
書き出しでの失敗に多くある例を、以下から見ていきましょう。
例文の言葉を変えて使う
受験対策を行う塾では、願書の対策会を行ってくれることがあります。
また、受験先の小学校が親切にも願書の書き方を説明会で教えてくれることもあるでしょう。
また、小学校受験の願書に関する書籍も巷では多くあります。
願書に関する例文を目にすることは、実はそれほど難しいことではありません。
しかし、書籍や説明会などで手に入れた書類に書かれた例文を使い回すことはあまりおすすめしません。
多くはありきたりで、無難な回答だからです。
例文の言葉を少し変えて使ったとしても、職員はなんとなくわかってしまいます。
全体の構成やまとめ方を参考にするのはもちろん大切ですが、文をまるっとそのまま、または少し言葉を変えただけのものを使うのではなく、志願者と保護者の熱意を文章化することをおすすめします。
受験する小学校のパンフレットの言葉を抜き出す
小学校のパンフレットは誰でも入手できるものですから、パンフレットの言葉ばかりを抜き出すことはおすすめしません。
もちろん、その学校を志願するにあたって一番感銘を受けた内容がパンフレットに載っていたものであれば使用してもかまいません。
しかし、その際にはそれを読んで感じたことやどう理解したかを一言添えてください。
願書の書き出しに、志願する学校の教育方針を例に上げたいのであれば、説明会で職員の方が話していた内容を具体的に書いたほうが好印象です。
学校での説明会に積極的に参加し、生の声に耳を傾け理解をした上でその学校を志願していることが伝わります。
パンフレットの言葉もわかりやすくキャッチーで印象に残りやすいのですが、誰でも目にできるものからの抜き出しは、学校への理解が薄いのではないか、志望度が高くないのではないかといった誤解を生みます。
文字数を把握せずに書き出す
何枚も願書を書いていると、つい文字数を把握せずに書き出してしまうことがあります。
しかし、全体の構成を考える上で文字数は非常に大切です。
日本の願書の多くは手書きですから、全体の文字数から一行あたりの文字数を考え、均一に読みやすく書くことは必要不可欠です。
まずは全体の文字数を知ること、文字数の指定がなければ、大体一行に何文字くらい書けば読みやすくなるかを考えた上で書き始めましょう。
受験する小学校の研究をせずに書き出す
願書を書き始める前に、志望校の研究をすることが絶対条件です。
小学校の教育方針や授業内容、生徒の雰囲気を事前に知っておけば願書も書きやすくなります。
当然ですが、受験を決めた段階で志望校の説明会や体験会には必ず顔を出してください。
学校のホームページやパンフレットからはわからない、様々な情報や学校の雰囲気を知ることができます。
海外に住んでいる・どうしても予定があわないといった事情がある場合は、せめて在校生や卒業生から話を聞く機会があれば良いですね。
【小学校受験】願書の書き出しで失敗しないためのコツ
失敗例ややってはいけないことを具体的に紹介して参りましたが、書き出しで失敗しないコツは何なのでしょうか。
それは、小学校への志望理由を明確にし、一番伝えたいことを簡潔にまとめることです。
小学校受験をする理由はみな様々ですが、その学校を選んだ理由はかならずあるはずです。
「志望校の卒業生と接し、感銘を受けた。」
「教育内容に感激し、ぜひ子供にも受けさせたいと思った。」
「親がその学校の出身者で、子供にも同じ素晴らしい環境に身を置いてほしい。」
それぞれが、その学校を志望する上で一番に思い浮かべることがあるはずです。それを熱意をもって、簡潔かつわかりやすくまずは一文で最初の書き出しに表すことが、その願書を読みたいと思ってもらうための第一歩です。
入れたい内容を書き出す
願書の書き方に迷ったら、まずは伝えたい内容を箇条書きにしてすべてを見える化してください。思っていることを言語化することで、保護者や志願者の気持ちを整理しまとめることもできるでしょう。
ある程度書き出したら、家族で話し合いながら特に願書に入れたい内容の優先順位を決めていきます。その中でも、特に伝えたい内容をまずは一文で表し、書き出しにすると熱意が伝わる願書を書くことができますよ。
プロにお願いする
そうは言っても、やはり文章にすることへの苦手意識を持つ人も多くいるでしょう。書きたいことがまとまらない、熱意はあるがどうしてもわかりやすい言葉にできない。願書を書くことは簡単ではありませんから、悩みを抱える方も多いはずです。
そういった方におすすめなのが、塾長である私が実際に話を聞き、作成するプロの願書代行サービスです。
どうしてもまとまらなかった文や、指定の文字数におさまらず苦戦しているような内容も、プロが要望にあわせてしっかり完成させてくれます。
迷ったときにはぜひプロの手を借りてみてください。